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歴史と旅と少しのグルメ

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東京、幕末維新の歴史旅(豪徳寺、井伊直弼の墓)

2013年09月11日 | まち歩き

今回、大好きな幕末維新の歴史の江戸の探訪の散策に行ってきました。今回は安政の大獄を『断行した井伊直弼の眠る豪徳寺です。

幕末、徳川から明治政府へ移行する際、色々な歴史的転換期がありました。その中でも、安政の大獄は、明治維新を数年間遅らせるほどの大事件でしたね。

この時、徳川親藩、譜代大名はじめ、処分を受け、水戸家家臣や長州藩の藩士など当時の中心人物が処分を受けました。

この安政の大獄を行ったのは、彦根藩主、井伊直弼です。

この人が徳川幕府再興の最終人物であったといっても過言ではありません。

当時、アメリカのペリーなど外国からの圧力で開国を迫られる中、攘夷派との確執が深まっていました。

常識的に考えれば当時の日本と外国が争っても勝ち目はありません。

しかし、鎖国体制260年あまり過ごした体制は簡単には開国は認める雰囲気ではありませんでした。

そんな中、徳川の威信を取り戻すため、強権的政治を断行し、多くの知識人を処分し、桜田門の変で暗殺された井伊直弼についてはいろんな評価があります。

しかし、自分の置かれた立場で体制維持を図ったのはある意味、時代の要請であったように思います。

この暗殺事件後、急速に幕藩体制が弱まるのも、ある意味幕府の宿命であったと言えるのかもしれませんね。

小田急豪徳寺駅から歩いて10分。今は菩提寺で静かな時を過ごす井伊直弼は、時代の変化の中で翻弄された1人であったと思います。

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豪徳寺正門。井伊家の菩提寺です。

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井伊直弼の墓。歴代彦藩主や正室に囲まれ、静かに眠っています。