夢民―ゆめたみ―

現実逃避といわれようと、
日々の生活の中に
心地よきことや楽しきことを探し
記録してみるカナ。

カシミール。

2005-06-14 11:00:12 | ひとりごと。
インドのカシミールって
密かにニュースの国際欄によく出てる。

私がハタチ頃『インドに一人旅って何かいいな~』と呟いていたが
弟は「何で?」「行って何するわけ?」「気が知れない!」
と、散々コキオロシテくれたものだった

しかし彼は成人式の際
「ボクはお姉ちゃんみたいに一回きりの着物で何十万もかけない代わり
   その分のお金で外国に行ってみたいので成人式には出なくていい。」
などと言いだし
「どこに行きたいの?」と聞いたら
「インド。」とヌカシヤガッタ

そして彼は格安ずくめで手配も全部自分でこなし
2週間ほどインドで行方不明となっていた・・・複雑。
(ズルイ!けどコワイ!し、大丈夫なのか?・・・と日々ドキドキ

そんな彼も無事帰国。
(インド旅行者には洗礼のような下痢にあい病院に行ったりはしたみたい。)
その時にもらったお土産
母には「ブルーローズって種、青い薔薇なんて珍しそうだから買ってみた!」
私にはハンカチ1枚・・・ケチにもほどがあるよな~・・・

しかし、空港まで迎えに行った大叔母夫婦には
「カシミールの工芸品置いてきた!」というではないか
恥ずかしいほどゴネタね、私は
「じゃあ、自分用のカシミールドレス2着買ったから片方いいよ。」
というから、「やった~、ありがとう」と手にすると
「そっちはダメ!」だってさ・・・ケチ

カシミールドレスとは長袖のワンピース型で
麻の混じったような綿みたいな
ちょっとゴワツキのある固めの布で出来ている服。
(たぶんカシミア。というかカシミア山羊の毛混かな。)
ちなみに、現地では男性用の衣服らしい。

もう10年前だけど
カシミールは国境近くで独立とかの問題もあり
治安も不安定で観光には不向きだった。

でも、写真を見せてもらうと
自然の中で人が暮らしているといった感じで
瞳の大きくキラキラした子供達がいっぱい!
泥川と空と林と何も無さ過ぎる人々。
だけど、コンパクトカメラで撮ったのにすごく色鮮やかな世界
(きっと空気がきれいなんだろうな!)

弟が帰ってきていくらも経たない内に
カシミールは戦場のようになった。
今だに、イラクやテロのニュースに隠れてるけど
テロや攻撃という文字と並んで『カシミール』という文字が見えると悲しい。

あんな美しい土地と人達を誰が壊してるの

ちなみに、母がもらったお土産の種。
「薔薇なのに種?」という疑問のまま植えると
夏にはビロードのような真紅のケイトウが咲きました。
(私が思うに、ブルーローズって色の種類じゃない


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