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※症例は患者様の同医済み.

薬を飲まずに更年期障害を癒す。

2012-01-28 19:21:06 | 女性の病機
うちの山の神が、最近いらいらして怒りっぽくなってきていて、もしかして更年期障害かも?というのです。もともとそのような性格なので、よくわかりませんが、熱っぽくて風かと思い熱を測ってみると34.6度とむしろ低いくらいです。
さらに聞いてみると、生理不順もあり、頭痛がして後頭部から首にかけて強いこり感があるというのです。年齢的にははずれてないので、本物の可能性は高いです。診断するのは専門医だからわかりませんが、東洋医学では「血の道」という病状に入ります。

まず熱もないのに熱感があるというのは現代医学では難しいのですが、東洋医学にはそのへんが病症としてあり、治療法も用意されてます。
初回の治療では、熱感と頭がボーっとする感じはなくなり、頭痛とこり感が3割くらいになったということでした。翌日はすっきりしたということでしたが、これで終わるわけないので自宅での灸(空気灸)をするように指示しました(結局、僕がやるんだろうな)。
常用薬はないので、鍼灸の効果は著名ですが、結婚する前は頭痛薬とかけっこう服用していたみたいなので、血管は細くなっているのではないかと思います。また運動もしないので頭痛、肩こりは一生つきまとうでしょう。


【for鍼灸師】
鍼灸治療でも、いろいろな方法があるので、これが正しいと言い切れません。反応は、両足の三陰交、陰陵泉、足臨泣に圧痛として現れてました。三陰交、陰陵泉は「血の道」ではルーチンとなってますので、圧痛もしっかりありました。特に足臨泣の反応は著名で、八総穴、兪穴、そして婦人病に多く用いられてます。

まずこの足の両方の3穴に灸をしたところ、頭の熱感が和らいだということでした。
まず熱もないのに熱感ということですが、「身熱、逆気、肝鬱、肝火」といろいろ思い浮かびます。ほんとうの熱であれば脈状は「浮、数」となりますが、虚証がベースとなりますので方法も違います。陰陵泉は、「合水」で合は、逆気して泄するということからも理にかなってます。
三陰交は、ホルモン調節として幅広く使われてます。

頭痛は左で、胆経上に現れているのですが、足臨泣というのは帯脈の主穴でもあります。帯脈の病症として、「外眼角、耳後、頬、頚、肩の疾患」があるので、その反応とみるべきと考えました。

後頚部のこり感が残ったので、膀胱経を調べたら、両方の崑崙に圧痛がありました。ここには押圧をして首を動かしてもらったところ、こり感も和らいだということでした。


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