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新年あけましておめでとうございます。
正月はゆっくりできる日があったので、テレビをずっと見てました。しかし、どの番組もにぎやかで気忙く、何かないかと、探していたらニホンザルのドキュメンタリー番組がありました。青森県の下北半島に生息するニホンザルの群れを、24年間も観察した記録でした。なんとなく安らぐのでチャンネルを止めました。自然の動物に安らぐのではなく、日本の北国の風景に癒しを感じたからです。人間、年をとると北へ北へと何かを求める気がします。演歌なんか北へというフレーズはよく出てきます。
それで番組をぼーと見ていたら、いつのまにか釘付けになっていました。というのも日本の格差差社会を見ているような気がしてつらくなってきました。
ニホンザルの社会にも格差があり、それは家系で決定づけられています。遺伝子のように末裔にまでおよび、どうすることもできません。高位の猿は、食べ物もいいので毛並みもよく、健康状態もいいのですが、下位の猿は、いつも高位の猿の残り物で栄養状態がよくないせいか毛並みや血色の悪さは一目瞭然です。さらに立場も弱いせいか群れの猿からいじめられて耳がちぎれていたりして、性格も臆病でいつも何かに恐れているような行動をするのがよくわかります。
ニホンザルは女帝社会で、高位の雌猿の末っ子が継承しています。とはいってもオスのボスザルはいていますが、これも女帝に選ばれなくては、ボスとして認められません。
今、妻のDVとか夫の転職先の決定権は妻にあったりと、人間も猿も変わらないものだと思いました。
今年は申年ということで、「猿」と「健康」というキーワードで、調べてみました。すると、「庚申信仰 (こうしんしんこう)」というものがあることがわかりました。庚申の日に徹夜して眠らず,身を慎めば長生できるという信仰だそうです。猿は信仰の対象となっていたわけですが、このニホンザルのドキュメンタリー番組では、最後に、農作物の被害から守るために捕獲されていました。