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乳ガン予防のための東洋医学的治療

2013-05-24 23:12:28 | 女性の病機
発展途上国では失明の原因の1位は「白内障」だそうです。
こういう話を聞くと先進国に生まれてよかったとつくづく思います。

医学が進歩するのはいいと思うのですが、乳癌予防のための手術をいう報道を見たとき進歩しすぎじゃないかと思ってしまいました。

ただ発症リスクが80㌫以上あると告げられたとき、高い確率で爆発する爆弾をずっと抱えているという恐怖を察すると、間違った選択だと言い切れません。

一方、予防手術をしたくないという方の考えとしては、
・発症リスクの予測検査はせず精神的ストレスを減らす。
・毎年健康診断を受け、発見されたとしても、早期なので予後はいい。
・罹患率が高まる年齢になったときにはすでに医学は進歩している。

確かに手術の進歩は著しいものを感じます。
ちょっと前は、手術の後遺症というか胸の筋肉を切除したせいで腕が挙がりにくく
なったとか、突っ張って痛むという方の治療をしてましたが最近は少ないように
感じます。
また周囲でも乳がんの手術をしたことがあるという方がけっこうおられますが、
聞かないとわからないくらい元気です。

予防手術はせず事後対応と考えている方は、なったらなったでいいのではなく、
それなりに予防のための対策は必要です。

がんは体を守るための防御システムではないかという記事をこのブログで紹介しました。
「がん」を生理的に肯定しているものでしたが、考え方の是非にかかわらず予防に関しては、その有用性は両者とも認めるところだと思います。

●日本人のがん予防項目
・禁煙および嫌煙。
・適度な飲酒。
・適度な運動
・バランスのよい食事
・野菜や果物の摂取。
・減塩
・飲食物を熱い状態でとらない。
・体重や体型の適正化。
・感染 肝炎ウイルス感染の有無を知り、感染している場合はその治療の措置をとる。

乳がん予防項目としては以前このブログで乳がんのことを書きましたがそれを要約したものです。

・ブラジャーの着用時間を極力減らすか、ブラトップのようなしめつけない下着を着用する。
・化粧している時間を極力減らす。
・飲酒量は控えめにし、さらに休肝日を多くとる。

ざっと見てみると、、自律神経・血液・リンパに関してのことがけっこうあります。
これは鍼灸治療が得意なところで、でもあり、乳房と同時に全身の血液やリンパの流れが促進されます。

鍼灸師に求められるのは保健、未病、後遺症の緩和ですが、乳がんを見つけることも必要だと考えます。
乳がんは前駆症状がわかりにくく、痛みを伴うことが少ないので触察に頼らざるおえません。
しかし部位が部位なので頼まれもしないのに触ることはできません。
だいたいは患者さん自身がこの凝りががんかどうかという質問をされて初めて触察します。

重要なのは触察技術です。
その点、手の感覚が繊細な鍼灸マッサージ師は他の職種より触察力は高いはずです。
あの感触は一回触ると忘れることはありませんので疑似モデルでも機会があれば触れておくことをお勧めします。

触察法ですが、まず検査する側の肩の下に薄い布団を当てがい、その側のクライアントの手掌を頭の下に置いて胸筋の緊張が解ける体位とします。
術者は四指を揃えて乳房の外側から内側へ軽擦法(按撫法)のようにすべらせて凝りの有無を確認します。
アロマオイルなどを使うと比較的わかりやすいと思います。
これで堅いものに触れた場合上記の予防項目に反した生活習慣があるかどうかを聞きさらに以下のことを尋ねます。

・乳頭のかさぶたやただれ、異常な分泌液の有無。
・初潮年齢が11歳以下
・出産経験のない、
初産年齢が30歳以上
・閉経年齢が55歳以上
・家族に乳がん罹患者がいる。

これで該当項目が多ければ専門医に紹介する必要があります。

また乳がんの罹患者の多くは肩こりを経験しておられます。
鍼灸治療では乳がんの予防とか治療とか特異的なツボはないので、肩こりの緩和と乳房に気血を促すことを目的とします。
ただ奇経の陰キョウ脉に、 、「胸腫、乳瘍」「手の厥陰心包経」の「是動病」に「腋窩のはれ」がありますがこれが乳がんを指摘しているものかどうかはわかりません。

まず経絡としては、
足陽明胃経が乳房の中心を通っています。
その中でも、屋翳、膺窓、乳根、梁丘などは乳房の疾患を主治してます。

足太陰脾経や厥陰心包経は乳がんの頻発部位を通過していて、その中で天谿穴は乳房疾患を主治しています。

また手太陽小腸経の「少沢、天宗」、任脈の「ダン中」、奇穴の「婦人だん中」など乳腺に関わる経穴です。

これらの経穴に反応があれば予防治療点として対応できるはずです。

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