統一球問題のインフォームド コンセント

　統一球問題でその差はぜんぜん違うと言われていて、どれくらいの違いがあるのかピンときてなかったのですが、巨人と広島くらいということを聞いて妙に納得しました。

「弘法筆をえらばず」といいますが、道具というものは、極めれば極めるほど影響するものだとも思いました。

鍼灸の世界では「鍼」になります。鍼の茎状や材質も大切ですが、触手のように自分の体の一部になってくれるかというところに重きを置いてます。
片手挿管（鍼を鍼管に片手で入れる操作）が1分間に15回以上できるかとか、組織を通過するときに内視鏡のように、その様子がわかるかとか、いろいろなことを条件に鑑みます。
むろん目的はいかに心地よい鍼で治療ができるかということにほかなりません。

　統一球のもう一つの問題が、事前に言っておけばここまでの騒ぎにはならなかったのではということです。

企業などの組織ではありがちな話で、隠蔽するつもりはなくても情報開示がないために職員の不満が大きくなりモチベーションが下がります。
医療機関では患者さんに対してインフォームド コンセント「正しい情報を伝えられた上での合意」がないことから不信や不満になってきます。
子供の発熱で薬も何もなかったと不満をもらすお母さんがいますが、副作用やリスクを考慮しむやみに下熱剤を処方しないこともあります。これが万が一症状が悪化したりするとネットの口コミとかで書かれてしまい大変なことになってしまいます。一言説明しておけばぜんぜん違うはずです。

ただ専門職というかその道一すじというプロは、黙って任せておいてほしいというのもあり、それはそれで信頼できるのですが、よかれと思ってやっても最近では本人にとって最良の意味に違いがありトラブルになる可能性もあります。

鍼灸のことでいうと、
例えば、灸治療が逆子に対して、最良な治療であったとしても灸痕（灸による火傷の跡）を非常に嫌がる患者さんもおられます。
そういう世の中なので事前の説明というのは施術者と患者さんの関係を良好にしておくためにも必要なことだと思います。

先日、iPADMINIが値上げするというので、すぐに買いに息ましたが、すでに値上げされていて、買うのをやめました。
事前に説明はあったとは言え、この高飛車な態度には不満が出ます。悔しいので次の機種が出るまで待ちます。
これは単なる愚痴でした。