昨年末に患者さんには「3日まで出てきません」今年は4日から仕事開始だったので､そう説明したのですが､
「院長は20日まで出て来られません」と言ったときに､この言い方で院長が20日から出勤するのか､21日から出勤するのかということです。何も考えなかったら20日まで休むのだから21日から出勤だと思います。
それでは「院長は月曜日まで来られません」と言われたらどうなのでしょうか。おそらく大半の人は月曜日から来ると思うはずです。年末に「院長は来年まで出てこられません」となればいかに行っても今年いっぱい休むように思うはずです「。
NHKはアンケートをとって､人によって受けとめ方が異なることが確かめられたようです。
NHKの見解では､「○○部長は20日まで会社に出て参りません」という言い方を一般の人がどのように解釈するのか、ということについて、ウェブサイト上でアンケートをしたようです。
○○部長が会社に出てくるのは、20日である：37％
○○部長が会社に出てくるのは、21日である：63％
また年代によっても異なり、若い人ほど「20日」派が多くなるという結果が出たようです。
結局どちらが正しいのかではなく､人によって解釈が違うということです。
NHKは「19日まで休みで、20日には出て参ります」というように否定形を使わない表現であれば、誤解の余地はまったくないと言ってます。
当然です。
病院､鍼灸院などの患者さんは悪い体で無理して来院されるので､こういう言い方は避けて､いつからなのかはっきり言うべきですね。
【蛇足】
深夜､友人と電話していて「じゃあ明日の朝」と友人に伝えたところ､翌朝､待ち合わせ場所に来てないんです。おかしいと思って友人宅へ電話したらまだ寝ていて言ったことが謝罪ではなく「明日と言ったら明日だろうが」と開き直るのです。電話を切ったのが0時過ぎていたと言うんです。おわかりでしょうが､0時を過ぎているから寝て掟も当日なので､明日ではないということです。
【参考】
NHK放送文化研究所「最近気になる放送用語」より
アンケート
（2005年２～３月文研実施、2280人回答）。
