もしも処方されている薬が､悪く雑誌に書かれていても､主治医にはなかなか言えないのが現実だと思います。当然､その主治医の見立てをある意味､否定することになるのですから。お医者さんのプライドとか､メンツを尊重してのつもりでも､案外自分が気にしているほど､お医者さんは気にしてないものなので､こういう時は思い切って聞いてみるべきです。｢あなたの場合は糖尿病があるので心臓病や脳梗塞にかかりやすいことから､コレステロールを下げる薬は必要です｣とか納得のいく説明をもらえたり､｢心配なら同じ成分の違う薬を出しておきましょう｣と､ほとんどの場合､早く聞けばよかったと思うはずです。ずっと心にひかかって､薬を飲み続けるより､疑問を解決してすっきりした時を過ごすのが精神衛生上いいし､不安で飲む薬は効く物も効かないと思います。
誤解されやすいのがお医者さんが薬でもうけていると､思っている人がけっこういるようです。薬価差益というのがあって､昔は薬を処方すれば､医療機関にも利益はありましたが､今は極端に減り､薬での収入は激減しています。一番もうけているのは製薬会社だけだそうです。
問題になっている薬には､血圧､血糖､コレステロールなどの､生活習慣病に対するものがあります。中高年の方は､こういう薬を心配すよりも､まず､自分の体をリセットして､それでもダメだったら考えればいいことだと思います。リセットというのは体重で､ＢＭＩ(身長(体重÷身長÷身長)が２２を目標に､無理のないダイエットをやることで､多くの人は変化がでます。
いちおうＢＭＩの正常値が21～25となっていますが､あくまでも22です。ちなみに､身長に対するＢＭＩが２２の場合を書いておきます。
150cm=50kg
155cm=53kg
160cm=56kg
165cm=60kg
170cm=64kg
175cm=67kg
180cm=71kg
ただ､ストレスなどからくる､自律神経失調や血行不良などは､自分の努力ではどうすることもできないことがあるので､そういう時に､鍼灸治療の助けを借りれば､よりよい結果が出るはずです。
ちょっと余談になりますが､｢薬｣という漢字は､楽にしてくれる草という意味で､薬草の類を表現しているようにとれます。 しかし漢字で｢白｣はガイコツを表わしているという学説があります。例えば｢伯爵｣の｢伯｣は人偏に白ですが､これをガイコツだとすると､ガイコツが人の脇にかかえられている姿になります。｢薬｣の中にも｢白｣が入っています。木の上で掲げられているガイコツが笑っているように見えてしまうんです。そう考えると｢薬｣という漢字が不気味に見えてしょうがないんです。
【蛇足】
鍼灸治療に来られる方の中には"薬は嫌いだから"という方もおられます。なので副作用のほとんどない鍼灸をというのもわかるんですが､それはある程度自分で健康管理されている方の話です。
例えば､"腰が痛い！"、"頭痛がする！"、と鍼灸治療を要求する人物が家に1名います。
・基本的に歩かない
・近くでも車で買い物をする
・食生活を変えずに体重をおとす情報は受け入れ､食事量を減らすという発想は全くない。
・洋服選びは少しでもやせてみえる目の錯覚を狙っただまし絵の原理を応用し､服に合わせようという気は全くない
・行動は常に最小限の労力ですむように計画する
・ランチに行くと食事内容よりデザート善し悪しで店の評価を決める。
・食パンを切らしても､お菓子は常にストックしている。
...など､
不本意ながら治療するのですが､本人はこのような生活習慣を変えるつもりは全くありません。
