明日は何をしようかな…

趣味の手芸や読書などのことを中心に、日々の生活のことも書いてみたいと思います。

読書メモ 『サウスバウンド』

2009-03-08 | 読書メモ

 『サウスバウンド』 奥田英朗 
読んでみたかった作家さんです

図書館にて返却したてのホヤホヤのが目の前にあったので
チャンス!とばかり借りてみました

映画化されていたのは知っていて
何となく沖縄に移住した一家の話かななどと
勝手に思い込んでいたのですが…
移住するまでの東京での生活、
西表島に移住してからの生活が
小6の少年二郎の目を通して描かれています。
と書くと平和そうなのですが、
お父さんは元過激派の英雄で、引退したとはいえ口は達者。
お役所のすることすべてが気に入らない。
学校にも乗り込んでいって、不審者と間違われ大騒ぎになったり
家庭訪問に来た担任の若い女の先生に論争を吹っかけたり…
二郎君も気の休まる時がない。

おまけに、お母さんの縁を切っている実家がお金持ちだとわかったり、
中学生に絡まれたり、二郎君自身も色々な出来事に巻き込まれ、
ついには過激派の権力争いにも利用され
とうとう東京に住めない事態になってしまい
お父さんのつてを頼って西表島へ家族で移住…という展開。
しか~し、西表島でも思いもよらぬ事件に巻き込まれて大騒ぎ。

ただただ迷惑な人だと思っていたお父さんの
本当の気持ちが理解できるようになり、
成長していく二郎君の姿がいいです。

娘も同じ6年生なので重ね合わせてみたり…

島の校長先生の言葉や東京での担任の先生からの手紙、
胸に来るものがありました。

こういう先生たちにめぐり逢えたら
子供たちも殺伐とした世の中から救われるのかなぁ…

二郎君の友人たちも素敵でした
それにしても二郎君の両親の名前…
さくらと一郎って、昭和枯れすすき?

満足度:

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Comments (2)
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