明日は何をしようかな…

趣味の手芸や読書などのことを中心に、日々の生活のことも書いてみたいと思います。

読書メモ 『閉鎖病棟』

2008-09-30 | 読書メモ

 『閉鎖病棟』 帚木蓬生 

友人に勧められ、図書館で借りようと思ったけど
予約待ちで…買ってしまいました

精神科の病棟が舞台で、それぞれの事情を抱えた人が
入院しているわけだけど…

『それぞれの事情』がどうつながっていくのか

淡々と日々の生活が描かれていく中に
その事情が絡み合って
だんだん話が明確になって行く手法

開放病棟での生活や、精神に異常を来たして
罪を犯したとされる人が送り込まれてきたり…
知らない世界が描かれていました。

精神病院の実態
(といっていいかどうかわからないけど)もさることながら、
死刑囚の話も出てきて、
以前に読んだ『13階段』(高野和明)と
リンクしてしまう部分もあったり…でした。

視線が温かいので
山本周五郎賞を受賞したというのは納得。

この作品に描かれていることが全てとは思わないけど
精神障害ってなんなんだろうとか、
刑事罰も事なかれ主義なのかなとか…
色々考えてしまいました。

満足度:

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