SHAンパンでもいかが?

「最終楽章 気分はAdagio」
77歳の一人暮らし。

「リゴレット」

2022-05-17 21:41:00 | 日記
中高生の頃、リストの作品を
よく弾かせて頂きました。
ハンガリアン・ラプソディ、
「ため息」などを弾いたあと
「リゴレット・パラフレ―ズ」を習いましたが
まだオペラの知識は
ありませんでした。

序奏のあとに
マント―ヴァ公爵の
テノールのアリア。
そして有名な4重唱は
家の中と外で歌っていると
先生が教えて下さいましたが
オペラの筋は何となく
曖昧なままでした。

それから30年が過ぎ、
ウィーンに出かけた折に
国立オペラ座で名歌手と
ウィーン・フィルの華麗な
舞台を観る事が出来て
すっかり謎が解けました。

マント―ヴァ公爵は
当代きってのプレイボーイ。
あのドン・ジョバンニの
再来かと思う位のワル。

公爵は貧しい学生に変装して美しいジルダと逢い引きを
重ねていたのです。

4重唱は公爵と愛人の
マッダレーナ。
彼女はカルメンのような
百戦錬磨のメゾソプラノ
です。

リゴレットは娘のジルダに
公爵の行状を見せようと
窓の外から覗きこませます。

家の中で愛を交わす
公爵とマッダレーナ。
窓の外で口論するジルダと
リゴレット親子の対話が
4重唱になっていきます。

ヴェルディはすごい。
4人が違う話をしているのに
ソプラノ、メゾ、テノール、
バリトンとそれぞれの良さを
生かし、見事な重唱に
仕上げていて
リストが飛びついて編曲した理由が良くわかり
多いに納得でした。

この日の舞台装置も衣装も
大満足でしたが、
プログラムが行方不明です。💦


リゴレット・パラフレ―ズ。
演奏はCziffra




マリア・カラスの音源に
変更しました。