ただのサッカーブログ

世間知らずの人間が書くサッカーを中心とした個人ブログ。2020年からはサッカー以外の事も少しずつ。

栃木 強豪高校サッカー部監督、法人設立しキャリア支援

2021-10-31 | Weblog
https://www.sankei.com/article/20210612-6BTPLWDMRBJ2RMK2MANGUCQHIA/
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強豪高校サッカー部監督、法人設立しキャリア支援 栃木
2021/6/12 13:00

高校サッカーの強豪校として知られる
私立矢板中央高校(栃木県矢板市)サッカー部監督の教諭が、
自ら一般社団法人を設立し、部員の寮を建設したほか、
スポーツ選手の引退後の就職(セカンドキャリア)を支援している。
チームを強くするために部員を自宅に住まわせる熱血監督はいるが、
借金を背負ってまで寮を建設するのは珍しい。
サラリーマンとしての〝一線〟を越える決意をしたのは、
スポーツを通じて地域を活性化したいという思いだった。

部員に安心できる寮を

この教諭は高橋健二さん(53)。
平成6年、同校の採用試験に合格し、
サッカー部の監督となった。就任当時、
十数人しか部員がおらず県内でも無名だった
サッカー部を強豪校に育て上げ、
全国高校サッカー選手権大会で3位を
4度という実績を残した。
現在は部員約180人の大所帯。
「サッカーを通じて社会で生きる力を身につけさせたい」
という高橋さんの育成には定評があり、全国から選手が集まる。

高橋さんが寮の建設を考えたのは27年ごろ。
全国大会の常連となり、県外からの入部希望者が増えたことから、
受け入れ環境の改善に向け、学校側に
サッカー部専用の寮の建設を訴えた。しかし学校側の答えは「ノー」。
18歳人口が減少する中、私立学校が寮の建設に
二の足を踏むのは当然だ。学校側は高橋さんに、
アパートを借りて部員を住まわせることを提案した。

人口約3万2千人という地方都市の矢板市は、
生徒の寮生活に適した物件は少ない。
「入部希望者の保護者の立場を考えれば、
安心・安全な環境で部員を生活させたい」(高橋さん)。
コーチなどサッカー部の若手スタッフや
司法書士の知人らに相談し、
一般社団法人を設立して建設費の融資を受けることを決めた。

教諭生活のみで会社経営に携わったことがなかった高橋さん。
多額の借金を背負うことに悩んだが
「最後は妻が賛成してくれた」と話す。

こうして27年11月、一般社団法人
矢板セントラルスポーツクラブを設立。
翌年、最初のサッカー部専用寮が学校敷地内に完成し、
昨年までに中古のアパートを購入して
改修するなど新たに2つの寮を所有する。
このほか、体操やバスケットボールの子供向け教室、
中学生のサッカークラブチーム
「矢板SC」の運営を手がけている。

クラブに指導者派遣

現在、高橋さんが取り組んでいるのは、
スポーツ選手のセカンドキャリアの支援だ。
現役を引退して指導者として生計をたてようとしても、
就職先は限られている。高校の部活動のコーチはボランティアか、
別の仕事と兼務しているのが実情で長続きしない。

そこで、矢板セントラルスポーツクラブが
学校やクラブチームなどと業務委託契約を結び、
寮の監督者やチームの監督、コーチなどの
指導者を派遣する仕組みをつくった。

矢板中央高時代に体操競技の全国大会で
活躍した山崎葵さん(26)は、競技生活を引退後、
この仕組みを活用し同クラブに就職した一人。
「体操教室で子供たちの『できた』
と喜ぶ姿を見るのが楽しい」と声を弾ませる。

矢板市では、30年にシャープが栃木工場(同市)の
規模を縮小して以来、地元経済界には明るい話題が少ない。
高橋さんは「若者が地方に戻ってくれれば、
活性化につながる」と期待する。

今後、業務委託が学校現場で普及すれば、
部活動を指導する教諭の負担軽減につながり、
学校の働き方改革にも貢献できる。高橋さんは
「楽しむスポーツや地域に還元できるものを、
地域の人たちと一緒につくっていきたい」と話している。
(鈴木正行)




10月30日(土)閲覧数:526PV 訪問者数:323人

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