坂梨主将・千歳監督 地域振興へ「やりがい」 クローバー米子フィオーレFC

2021年令和3年5月7日金曜日、日本海新聞文字おこし

仕事との両立

(坂梨主将は)鳥取東高から福岡大を経て、なでしこリーグの
福岡と名古屋に5年間所属。昼は地域の企業で働き、夜に
チームで練習する生活だった。ふるさとで女子サッカー
を普及させたいという思いから昨年加入。仕事との
両立の難しさを実感しつつも「地域で働くから応援
してもらえる。活動を知ってもらえる」と強調する。

千歳吾朗監督(25)もサッカーによる地域振興を夢見る
一人だ。昨季はJ3のFC今治レディースのコーチを務め、
四国リーグ優勝に貢献。元日本代表監督の岡田武史氏
が会長を務めるクラブで、サッカーが地域に活力を
もたらす様子を目の当たりにした。チームの指揮を
執るのは初めてだが「選手に支えてもらっているが、
やりがいはある。伸びしろしかない」と意欲的だ。

選手集めに奔走

女子サッカーは転換期を迎えている。世界的な
競技レベル向上の流れに乗って、国内リーグ初の
プロリーグ「WEリーグ」が今秋開幕する。上位リーグ
の再編に伴い、選手の移籍が活発化。米子フィオーレ
は引退する選手もいてメンバー不足に陥った。

坂梨主将は地元のつてを頼って選手集めに奔走。男子
に交じって社会人リーグでプレーしていた選手や
鳥取大医学部の学生らが加わった。「新しいチーム
としてやっていきたいというくらいの考え」と強調する。
昨季は県女子リーグで優勝を果たしたものの、コロナ禍
で中国リーグ2部への参入戦は実施されなかった。
今季こそ昇格を果たす意気込みだ。(今岡浩明)




10月3日（日）閲覧数:614PV 訪問者数:377人