シネブログ

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『ムーラン・ルージュ』

2007年06月16日 22時31分19秒 | 映画レビュー
原題:MOULIN ROUGE!
製作年度:2001年
上映時間:128分
監督:バズ・ラーマン
出演:ニコール・キッドマン 、ユアン・マクレガー 、ジョン・レグイザモ 、ジム・ブロードベント 、リチャード・ロクスバーグ 、ギャリー・マクドナルド
オススメ度:★★★★★

ストーリー:
1899 年、夜のパリを象徴する魅惑のナイトクラブ“ムーラン・ルージュ”。その豪華で華麗なショーは人々を魅了した。しかし、実のところ派手な電飾にカネをかけすぎ経営は火の車。そこでオーナーのジドラーは、新たな投資家として資産家の公爵に狙いを定め、新しいショーの主役サティーンをあてがうことでその資金を引き出そうと考えていた。一方、本格的な女優を目指していたサティーンもパトロンを必要としていてジドラーの申し出に不満はなかった。しかし、ジドラーから言われて客席を覗いたサティーンは青年舞台作家クリスチャンをパトロンと勘違いしてしまう。それがきっかけで二人は互いに愛し合うようになるが、公爵には決して知られてはならなかった。二人は女優と作家という関係を装わねばならなかった……。



コメント:
僕は先日 20世紀FOXのあるアンケートに答えた。ほんの数項目しかないアンケートだったのだが、そのお礼としてもらえたのが本作のDVDである。最初は別に自分でレンタルしてまで観ようともしなかった作品だが、鑑賞後20世紀FOXに対してとてつもない感謝の気持ちでいっぱいになってしまった。こんなすばらしい作品をタダでくれるなんて本当にありがたい!!

と、まあほんの余談で始まった本編の感想だが、これほどまでに妖艶でコミカルなミュージカルには初めて出会ったというのが正直なところだ。主演のニコール・キッドマンとユアン・マクレガーのルックスだけでなく、予想外にすばらしい美声に酔いしれること間違いなしの内容である。

前半はどちらかというとコメディタッチで、後半は真面目な純愛ドラマに展開していく。全編を通して流れる楽曲のすばらしさといったらこの上ないだろう。必ず自分の好きな音楽を見つけることができるはず。これらの曲を聴くだけでも本作の価値があると言える。とにかく細かいことは気にせずただミュージカル映画の好きな人に鑑賞してもらいたい作品である。

確かに全体的に観て、全てが大きなステージ上を舞台にした流れなので、いかにも作り物という感覚は否めない。そのためミュージカルが苦手な人にとっては好き嫌いの分かれる作品だろう。しかしそんな中においても、工夫されたカメラワークや演出の数々が随所に見られ、またそれぞれのキャラクターを生かしたストーリー展開などは楽しめる点だといえる。いかにも現代版『ロミオ&ジュリエット』を手掛けたバズ・ラーマンらしい演出が盛りだくさんである。個人的にはジョン・レグイザモのコミカルな演技が一押し!

男から観た本作の一番の魅力といえば、なんと言ってもニコール・キッドマンの妖艶な演技だ。娼婦役とか女優という枠を超え、択一された女性としての振る舞いが世の男性を魅了するに違いないのだ。逆に女性から観ればユアン・マクレガーの美形・美声ぶりは文句のつけようがないものだろう。まさにこのミュージカルを演じきった主演二人の功績が認められる作品だといえるのだ。

この『ムーラン・ルージュ』はミュージカルが好きな人にとっては最高の作品。ミュージカル好きの僕が言うのだから絶対後悔はさせない。ぜひ一度は観てもらいたい作品のひとつである。