シネブログ

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『卒業』

2007年04月20日 00時27分29秒 | 映画レビュー
原題:THE GRADUATE
製作年度:1967年
上映時間:107分
監督:マイク・ニコルズ
出演:ダスティン・ホフマン 、キャサリン・ロス 、アン・バンクロフト 、マーレイ・ハミルトン 、リチャード・ドレイファス 、エリザベス・ウィルソン
オススメ度:★★★★☆

ストーリー:
大学を卒業したばかりの前途洋々の若者ベンジャミン(ホフマン)は、祝賀パーティの席で知り合った中年女性ロビンソン夫人(バンクロフト)と逢瀬を重ねることになる。だが彼女の娘エレン(ロス)が現れた事で、その関係は崩れていく。親の勧めで不承不承エレンとつきあっていたベンジャミンは、次第に彼女に惹かれていったのだ。しかし、そんな若い二人に嫉妬したロビンソン夫人は、ベンジャミンとの関係を娘にぶちまけてしまう……。



コメント:
青春だねぇ~
はっきり言って今の僕からしてはベンジャミンとエレンの行動がいまいち理解できないが、これこそ青春だと思わせる映画であったことに違いない。よくドラマなどのラストで見られる、教会で花嫁を奪っていくシーンはもしかしてこの映画が発端?今となってはお決まり過ぎてあっけに取られがちなオチだが、本作ではそれも勢いがあっていいんだなぁ。なんだかよくわからないが飽きずに最後まで観ることができた。

その理由のひとつとしてサイモン&ガーファンクルが唄う『サウンド・オブ・サイレンス』、『ミセス・ロビンソン』が最高にマッチしているという点だ。もうこれが全てといってもいいほどすばらしいバランスを生んでいる。

本作は前半コメディタッチで描かれているが、後半はドロ沼状態。それにしても前半のダスティン・ホフマンのタジタジ演技が見事だこと。この当時は童顔だったということもあってか、ロビンソン夫人に誘惑されるシーンはかなりリアルに感じた。この辺のやりとりは流石だと思うので必見だ。
後半はストーカーとなってエレンを追っかけまわし、挙句の果てに教会で奪い去ってしまうのだからなんかめちゃくちゃで楽しいぜ。若気の至りってやつ?後先考えず前に突き進む若者って見ていて気持ちいい。もうそれだけ!

最後にひとつ言わせてもらうが、ダスティン・ホフマンが21歳を演じるという設定にはちょっと無理がある。なんたって当時30歳だし。しかもロビンソン夫人を演じたアン・バンクロフトとは約6つしか歳が離れていない・・・どう考えても無理だろ(笑)