シネブログ

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『キル・ビル Vol.1』

2007年01月27日 02時59分24秒 | 映画レビュー
製作年度:2003年
上映時間:113分
監督:クエンティン・タランティーノ
出演:ユマ・サーマン 、デヴィッド・キャラダイン 、ダリル・ハンナ 、ルーシー・リュー 、千葉真一 、栗山千明
オススメ度:★★★★★

ストーリー:
ひとりの女が長い昏睡状態から奇跡的に目覚める。女の名は“ザ・ブライド”。かつて、世界中を震撼させた暗殺集団の中にあって最強と謳われたエージェント。5年前、彼女は自分の結婚式の真っ只中に、かつてのボス“ビル”の襲撃に遭い、愛する夫とお腹の子どもを殺された上、自らも撃たれて死の淵をさまよった。いま、目覚めた彼女の頭の中はビルに対する激しい怒りに満たされていた。ビルに復讐することだけが彼女の使命であり運命となった。復讐の鬼と化したザ・ブライドは、自分の幸せを奪った者すべてを血祭りに上げるため、たったひとりで闘いの旅へと向かうのだった…。



コメント:
これぞB級映画の超最高傑作!!
タランティーノのマニアック度がここぞとばかりに発揮されている。
映像、音楽、演出どれも"キレ"があってめちゃくちゃかっこいい。
しかしこれは好き嫌いが真っ二つに分かれる映画であると思う。
最初から最後まで血は飛び散りまくるし、外人が片言の日本語しゃべって何言ってるのか分からないし、音楽はその場その場で適当に使ってるような感じだし…おそらく真面目に映画を観ようとした人には全く理解できないものばかりだろう。
でもそこがこの映画のすばらしいところなのである。

こんなむちゃくちゃな映画を誰が思いつくだろうか?
こんなむちゃくちゃな映画を誰が真面目に作れるだろうか?

それが出来るのはやっぱりタランティーノだけだろう。
たぶん彼の頭には最初っからこれらの映像が頭にあったに違いない。
突然思いついて撮れる映像には思えないからだ。
とにかく細かいところにまでこだわっていて、彼なりに最大限にカッコいいものを作ろうという野心が伺える。
僕が今まで観た映画の中で、全ての演出にいろんな意味で驚かされてしまった映画はこれが初めてだ。
最後まで度肝を抜かれる映画、それがこの『キル・ビル』だと思う。

念を押しておくが、これはB級映画の最高傑作である。
血が苦手な人、ある程度真面目に映画を観たい人は観るだけ時間の無駄だということを頭に入れておいてもらいたい。