極楽とんぼは風まかせ

東は東、西は西。交わることなき二つとはいえ、
広い太平洋、東の風が吹き、西の風が吹き・・・

何となく居酒屋スタイルの晩ごはん

2011年09月14日 | 今日の風の吹きまわし
水曜日。正午の気温15度。このまま本気で秋に突入する気だなという感じ。朝食が終わる前に
シーラとヴァルが掃除に来て、シーラが黄色いズッキーニのぶっといのを2本持って来てくれた。
「留守番サービス」のお客さんが1ヵ月もハワイへ行っていて、庭で育っている野菜を放っておく
のはもったいないから、どんどん食べるか友だちに分けるかしてと言いつかっているんだそうな。
そんなに長く留守になるのにどっさり野菜を植えるとはのんきな人だと思うけど、丸々としたズッ
キーニは甘くておいしい。ごちそうさま。

きのうの夜にカレシがひょっこり「明日のメニューをリクエストしてもいい?」と聞くから、いいよと
言ったら、「ワインがなくなりそうだから、酒に合う日本食を作って」と。物置のワイン棚を見たら、
ケースで買った我が家の「ハウスワイン」は後1本しかない。白は他に何本かあるし、赤もあるけ
ど、よ~し、オレゴン州産のにごり酒を開けるか。ということで、またフリーザーをごそごそ。つい
先だっての日曜日にコース料理をやったばかりだから、ここはちょっと目先を変えて「イザカヤ風
晩ごはん」というのはどうだろう。和風の小皿料理を出す「イザカヤ」はバンクーバーでもけっこう
人気がある。イェールタウンではファッショナブルな若い人たちがしゃれたイザカヤのパティオの
テーブルで「ダイギンジョー」で一杯やりながら器用に箸で「ジャパニーズタパス」をつついている
風景が見られる。(地酒もあるし・・・甘口だけど。)

イザカヤ「とんぼ亭」の晩ごはんはこんな感じ↓

     

日本の食卓の「晩ごはん」式に並べてみたら、汁物(北寄貝とねぎ)、煮物(ミニイカの醤油煮)、
焼き物(シシャモの大根おろし添え)、蒸し物(ぼたんえびの酒柚子蒸し、しそ風味)、揚げ物(サ
ツマイモ、エビ、しその葉のてんぷら)が揃っているから、我ながら感心。ご飯は発芽玄米。ワタ
シが漬物を食べないから、香の物はなし。だけど、何品も冷めないうちに一度にテーブルに並べ
るというのは、段取りを考えたり、調理時間のタイミングを計ったりのけっこう大変な作業で、作
り始めてからテーブルに並べるまで1時間もかかってしまった。どうりで日本では共働き主婦が
家事の負担で悲鳴を上げるはずだなあ。ご飯作りだけは毎日なんだもの。小皿のコース料理を
作りながら食べる方がよっぽど楽ちんだというのがワタシの実感・・・。

これでフリーザーに少し空き容量ができたことだしということで、エコーのバッテリの充電がてら、
夕食後にコキットラムのHマートまでひとっ走り。カレシは大好きな白キムチの一番大きな(1リッ
トル?)の容器を見つけてご満悦。後は果物や野菜。ワタシはニラや大豆もやしや白菜を買って、
長~いごぼうを買って、野菜売り場の端まで来たら、おお~っ、マツタケ。そういう季節なんだな
あ、やっぱり。極上品はもちろん日本に輸出されてしまうから、地元で買えるのは日本人が買わ
ない等級ってことかな。それでも、一番価格が一番低いパックで大きなのが3本入って46ドル
(3500円くらい)。う~んと思案して、また週末が来るし、季節の短いものだしということで、(ど
こだったか忘れたけど)高いところから飛び降りるつもりで買ってしまった。さあて、どうするか、
帰ってから考えないと・・・。

後は、キンキ丸ごと1本と刺身用の大西洋のサケ、冷凍ものではキハダマグロとビンナガ、ハマ
チ、たこの足、塩サンマ2本、アサリ、(何を思ったか)うなぎの蒲焼、めんたいこなど。Hマートの
フリーザーには食べたことのない魚がいろいろあるし、カエルの足やスッポンのような「え~っ」
というようなものもあって、見るだけでもおもしろい。スッポンは丸ごと冷凍で、甲羅から引っ込め
た頭の先と手足がちょこんと見えていて、食べるのがかわいそうな気もするけど、スッポンスー
プはどんな味がするんだろうな。

のんびり買い物をしていたら閉店時間間際。レジでは持参の大きなトートバッグに入れてくれる
ように頼んだけど、にこにこしながらていねいに店の袋に入れてトートバッグに入れてくれる。ア
ジア人は包装癖が抜けないのかな。そういえば冷凍して真空包装してある魚でもトレイに載せ
てラップで包んであるのが多いから、帰ってからせっせと外すのがひと仕事で、空きトレイはひと
山のゴミになる。あ~あ。

今夜のランチは久しぶりにたっぷりニラを入れたチヂミと行くか・・・。