極楽とんぼは風まかせ

東は東、西は西。交わることなき二つとはいえ、
広い太平洋、東の風が吹き、西の風が吹き・・・

金の切れ目が縁の切れ目というけれど

2011年09月07日 | 今日の風の吹きまわし
水曜日。暑ぅ~。なんかヘンな夢を見ていたなあ。最初のうちはカレシがいて、たくさんの人に混
じって女王様に拝謁する順番を待っていたみたい。女王様というのは、もちろんバッキンガム宮
殿にお住まいのあの女王様。それだけでヘンな夢なんだけど、いつの間にかカレシの姿が消え
て、へえ、ひとりずつなんだ~なんて思っているうちにどうやらワタシの番。通されたところには
女王様がいて、ワタシは前に進み出て左足を後ろに引いて上体を落とす「curtsy」という優雅な
ご挨拶。いただいたひと言、ふた言は間違いなく女王様の声だったけど、まるで『不思議の国の
アリス』のチェシャー猫の相手をしているみたいで、いつのまにかスポーツバーのようなところに
いて、いつまで待っても女王様もカレシも再登場しないので、「そろそろおいとました方が良いの
でしょうか」なんて聞いていた。ほんっとにヘンな夢・・・。

寝ぼけ半分で起きてしまったけど、まずはマイクが来る前に午後5時までに納品する仕事を仕
上げておいた。マイクがきたのは2時過ぎ。事実上3つのプロジェクトの見積もりの説明を受け
て、全部足してみたら2万ドルの予算枠にきっちりと収まった。ということはそれで決まり。手付
金の小切手を渡してしゃんしゃん。工事の日程が決まったら、当面は否応なしに早起きだなあ。
それでもまあ、「耕作面積」が何倍にもなるカレシがもう今から来年の作付け計画?を立ててい
るのを見ると、ワタシも来年はグルメ野菜の料理法をリサーチしといた方が良さそうだな。うん、
まあ今の時点では取らぬ狸の皮算用なんだけど・・・。

マイクが帰って後でカレシがちょっと心配そうな顔で「この予算でいいの?」と聞くから、我が家
の経理部長(ワタシ)は「想定内だからOK」と回答。この10年、カレシはちょっと値の張るものを
買うときになると、最初から買う話をして2人とも了解済みでも「買ってもいいの?」と聞いて来る。
ふだんからワタシに家計の管理をまかせっぱなしで、実際に残高がどれくらいあるのか知らな
いからだろうと思うけど、みんな共同名義の口座なんだから自分でチェックして大丈夫かどうか
判断してくれないかなあ。会計士なんでしょ、アナタ?それに引退したんだから、「家に帰ってま
で金勘定はやりたくない」という理屈はもう通用しないでしょ?(だいたい今度のは基本的にカレ
シのプロジェクトなんだし。)

ワタシは共働きの稼ぎはその多寡に関係なく「夫婦共有」のお金という主義だから、日ごろから
赤字になったり、破綻したりしない範囲であれば「使うのに互いの許可は不要」と言っているん
だけど、カレシは「ボクのは遊んでいて入って来る金だけど、キミのは働いて稼いだ金だから」と
ちょっとひねくれた理屈をこねる。「キミがこんなに稼いでくれるから、ボクは早期退職ができそう
だなあ」と言っていたのは誰だったっけなあ。まあ、アナタのは長年働いて給料から払い込んだ
年金だから「遊んでいていいよ」というお金で、ワタシはまだ年金をもらう年じゃないから働いて
稼いでいるんであって、そのときになれば「遊んでいていいよ」というお金が入って来るというだ
けの違いじゃないかと思うけど。(働かないで入るお金で遊んでいて悪いと思うんだったら、掃除
洗濯ぐらい引き受けて・・・は、無理だろうなあ。)

どこかで北米の離婚原因の一位は「お金」という話を聞いたことがあった。ワタシたちは共働き
の給料をすべて共同口座に入れて、ワタシが家計を管理していたけど、それでけんかになった
ことはなかったから、意外に思ったものだけど、あの頃は共働きがあたりまえになりつつあった
ときだから、新しいお財布2つの家庭経営の方法を模索していたのかもしれない。ワタシが知る
限りではお金の扱いでもめて離婚に及んだカップルは2組でどちらも若いキャリア組だった。最
近は(アメリカでは)お決まりの「浮気/不貞」、「意思疎通の問題」、「DV」が離婚原因のトップ
3になっているそうな。でも、アメリカの不況が長引けば、また「金の切れ目が縁の切れ目」にな
るカップルが増えるかもしれないな。

小町を見ると、日本でも共働きが増えて家計の分担で悩んだり、もめたりするカップルが増えて
いるらしい。収入と家事をくっつけて、収入比率は○対○だから家事分担比率はその反比例と
いうような分担は、一見して公平そうではあるけど、日本流の「平等感(=自分が損をしない)」
が働くとどっちも不満を抱えてけんかに発展する確率が高くなりそう。やっぱり、結婚した2人が
稼いだお金は「2人のお金」と考える方が妥当な気がするな。でも、内心では格差に引け目を感
じていたらしいカレシの例のように、金の切れ目でなくても縁が危なくなることはある・・・。

(脳内の整理整頓をしてみたけど、「小町横町の井戸端会議のテーマにまつわるやじ馬的な感
想文やその他の文化談義の部分を日記的な節から切り離してみる」のはやっぱり無理だなあ。
日ごろ見聞きすることをやじ馬的に頭の中でああだこうだと談義しているのが、どうやらワタシの
不可分の「日常」ということらしい。だから何ともヘンな夢を見るのかなあ・・・。)