伊藤とし子のひとりごと

佐倉市議会議員4期目
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「プルトニウムは空を飛ぶ (当たり前ですが)」吉岡英介氏のブログより

2011-10-05 08:00:49 | 放射能問題
今日はとても興味深いブログを紹介していただいた。

吉岡英介氏のブログです


プルトニウムは空を飛ぶ (当たり前ですが)

2011.04.30


「朝まで生テレビ!」で、日本原子力技術協会最高顧問、石川迪夫(いしかわみちお)が、

プルトニウムは重いので敷地内にしか落ちていない、

と断言した・・・・そうです。

とんでもないタワごとです。
はっきりと、「バカ」と言うしかありません。

テレビでこんなウソを言えば、世に識者は山ほどいるのですから、すぐにウソだとばれてしまいます。
なぜ、そんなに簡単にばれるウソをつくのか。

それはこの者が本当に、「プルトニウムは重いから飛ばない」と思いこんでいるからです。
なんともおそろしいことです。
こんな人間が40年も原子力を推進してきたのですから、今回の事態は当然の結果です。

現実のデータとして、カリフォルニアでプルトニウムが検出されています。
下図は過去20年のプルトニウムの観測結果で、2011年の3月24日に、突然高濃度のプルトニウムが検出されています。
福島3号炉の爆発(3月14日)で飛散したプルトニウムが風で運ばれて10日後にカリフォルニアの大気中で検出されたのです。

続く http://www.minusionwater.com/plutonium.htm 


そうそう、事故後早い時期にプルトニウムがカリフォルニアで検出されたと、聞いていた。
しかし、プルトニウムは重いから原発近くに落ちているはず、と言う説明に「そうなのか」と、ついうなずいていた。
おっしゃる通り「バカ」でした。

今、飯館村で検出され、「少量なので健康被害に影響ない」、などとダイジョウブを連発している。

【毎日新聞 9月30日】
福島第1原発:45キロ離れた飯舘でプルトニウム検出 

 文部科学省は30日、東京電力福島第1原発から約45キロ離れた福島県飯舘村を含む同県内6カ所の土壌から、同原発事故で放出されたとみられる毒性の強い放射性物質のプルトニウムが検出されたと発表した。
事故後、同原発の敷地外でプルトニウムが検出されたのは国の調査では初めて。
原発80キロ圏内の広範囲では放射性物質のストロンチウムも検出され、事故の影響が広範囲に及んでいることが改めて裏付けられた。

 ◇敷地外で初検出
 調査は6~7月、原発80キロ圏内の100カ所の土壌で実施。同村と双葉町、浪江町の計6地点から今回の事故の影響とみられるプルトニウム238が検出された。
多くの地点でプルトニウム239、240も検出されたが、事故の影響か特定できないという。

 文科省によると、いずれの地点も過去の大気圏核実験によって日本に降ったとみられるプルトニウムの最大値を下回ったが、238は事故前にほとんど検出されていなかったため、今回検出された238は、同原発でできたものと分析した。

 検出された最大濃度は、プルトニウム238が土壌1平方メートルあたり4ベクレル(浪江町)、239と240の合計で同15ベクレル(南相馬市)。飯舘村で検出された238は同0・82ベクレルだった。
文科省は「人体に影響を及ぼす値ではない」としている。プルトニウム238の半減期は88年。
東電などはこれまで、プルトニウムは放射性ヨウ素などと比べて重く、遠くまで拡散しにくいと説明していた。

 ◇79キロの白河ではストロンチウム
 一方、ストロンチウム89は約79キロ離れた同県白河市など半数近い地点で検出。
半減期が約50日と短いことからいずれも事故による影響と分析した。最大濃度は同2万2000ベクレル(浪江町)。
文科省は事故で放出された放射性セシウムとの分布の違いに注目、ストロンチウムは骨に沈着しやすい特徴があるため、追加調査する方針。

 松本純一・東電原子力・立地本部長代理は30日の会見で「避難住民が戻れるよう、どのような放射性物質があるのか調べるのは重要。政府と相談しながらサンプリングの方法を検討したい」と話す。【八田浩輔、河内敏康】