奈良の薬師寺

2007-03-20 16:44:24 | NARA
すばちにも言われたけど、
私は何処へいこうとしてるんやろか・・・
いったい何が私を導いてるね~~~~ん

健杜を奈良に預けに行く途中、店からメールが入り
月曜日の私のシフトは無くなったとれんらくがありました。
もう電車乗ってしもたや~~ん
健杜もそのつもりになってるし、実家も受け入れ態勢万全やし。
ま、仕方ない。休日として奈良を満喫しよう。

というわけで、月曜日は朝から奈良に行きました。
お昼ごはんは健杜のリクエストどおり「くら寿司」。
がちゃぽんのある回転寿司ですわ。
その後、奈良観光。
母が西ノ京に行ってみたいと言っていたので、「薬師寺」に行くことに。
私の記憶の中では薬師寺って行ったことないんです。
近くの「唐招提寺」には行った記憶はあるみたい。「鑑真和上像」を観たもの。

唐招提寺の駐車場に車を止め、行き先は薬師寺。
ちょうど、西塔の内陣特別拝観をやってました。
東塔と西塔があるんですが、西塔は復興されてまだ25年ほどしか経ってなく
赤と緑がきれいでした。ま、キレイすぎて風情が無いとも言えますが



東塔は創建当時からのもので1300年の年月を経ています。
でももともとは西塔みたいな色やったんですよね。
西塔も1300年後にはこんな風になるわけですな。


西塔と東塔

西塔の特別拝観で内陣に入り、お坊さんと一緒に般若心経を拝みました。
そのあとお坊さんがお話をいくつかしてくださいました。

奈良の枕詞で「青丹よし」というのがあります。
奈良銘菓にもこの名前がよく使われます。
塔の連子窓の色に使われている色が「青(あお)」で、
柱や扉の色に使われている色が「丹(に)」というそうです。
「よし」というのは美しいという意味。
万葉集の中にも「あおによし」という枕詞が多く使われています。
当時の平城京の華やかさが想像できますよね。
奈良に住んでいて、「青丹よし」の意味を初めて知りました

もう一つ、印象に残ったのが「塔」の意味。
伽藍の中には必ずといっていいほど塔ってありますよね。
そもそも、塔というのはお釈迦様のお墓を意味するらしいです。
「卒塔婆」というのは、インドの梵語のストゥーパを音訳したものだそうです。
「卒塔婆」が「塔婆」になって、「塔」と表現されるようになりました。
お釈迦様の仏舎利(遺骨)を埋葬して土を盛った姿が原型やとか。
遠くからでも塔婆をたくさんの人が拝めるように、あと尊敬の意味もこめて
高い台の上にお祀りするようになったらしいです。
確かに、塔なら少々遠くても拝めますよね。なるほど~

薬師寺について
天武天皇が、後の持統天皇の病気治癒祈願のため飛鳥の地に創建したもの(680年)。
ところが、天武天皇は伽藍の完成を見ずに没す。
伽藍の整備は持統天皇・文武天皇に引き継がれた。
官寺の指定を受けて朝廷の熱い保護をうけるようにもなった。
その後、平城遷都(710年)に際して、薬師寺は飛鳥から現在の地に移転。
「薬師寺縁起」によると、730年に東塔が完成したと記してある。

後、973年の火災と1528年の兵火で東塔を除く多くの建物が失われた。
20世紀半ばまでの薬師寺には江戸時代末期再建の金堂、講堂がわびしく建ってるだけで
創建当時の絢爛豪華な伽藍をしのぶ物は焼け残った東塔だけだった。
1967年に名物管長として知られる「高田好胤」が中心となり、
写経勧進による白鳳伽藍復興事業が進められ、1976年に金堂が再建されたのをはじめ、
西塔、中門、回廊、大講堂などが次々と再建された。
西塔はこの名物管長のおかげで、実に435年ぶりに美しい姿で復興されたんですね。


東塔、金堂(裏側)、西塔

回廊

建物ばかりの話になりましたが、ご本尊は「薬師三尊像」
中尊は「薬師如来」、脇侍に向かって右が「日光菩薩」、左が「月光菩薩」
三体あわせて「薬師三尊」というそうです。
薬師如来は、東方浄瑠璃浄土の救主であり、またの名を「医王如来」とも言うそうで、
私達の身と心の病気を救ってくださる仏様やそうです。


真ん中の仏様が薬師如来さま

東院堂

他にも弥勒菩薩や聖観世音菩薩などなど、仏像好きにはたまらんくらい
たくさんの仏像が薬師寺にはありました。
家に帰って、あれは誰やったんかいな~?と調べんとわからんくらい。
でもどの仏様もキラキラと美しいったらないですよ~
創建当時、今から1300年ほど昔の時代にすごいお金もかかったでしょうね。
下世話な話ですが…

母に写経を買ってもらいました。
一巻2000円です。これを書いて郵送すれば
薬師寺で永代供養してくださるそうです。
古来よりお経を見るだけでも功徳があり、
声に出して読むとなお大きな功徳があり、
さらに一文字一文字をお写経すれば、
より大きな功徳があると言われてるそうです。



そしてこのお写経を書くにあたり、
「かたよらない」「こだわらない」「とらわれない」
三つの空(くう)の心で臨むといいそうですよ。

ますます、何かに導かれたようになってますな。私。
でもね、昔にも写経してるんですよ。
小学校か中学校かは覚えてないんですが、
あれは何でやったのかな・・・それすら覚えてない。
私は多分、アトピーがひどかったので心を落ち着けるためにやったような気がするけど…
違うかも家族の勧めかな?????

年寄りってみなそうかもしれませんが、祖母が西国三十三所霊場巡りをしてるんです。
確か、お棺の中にも御朱印の掛け軸のようなのを入れたんじゃないかな?
極楽浄土に行ける様にって一緒に入れるでしょ?(違う?)
大きな掛け軸サイズの朱印帳を持ってお参りしていたんですよね。
私もお寺は祖母に連れて行ってもらった記憶があるわ。
わりかし信心深い祖母やったんやと思いますよ。

その関係かどうかはわからんけど写経の経験はあります。
家族で書いてもいいそうです。全部一人で書き上げんとあかんてわけじゃないって。
書いた写経は薬師寺の金堂やら西塔やらに安置されるそうです。
私が昔書いた写経も、薬師寺のものなら今も納めてもらってるわけですね。



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