万葉プレート

2010-05-03 23:27:47 | NARA
昔の人が食べていたかもしれんという
「万葉プレート」を食べてみました。

万葉集をひも解き、奈良時代に生きた人々がどんなものを食べていたのか?
万葉集に登場する日常めったに食せない食物の盛り合わせ


まず、笹の葉で巻いてあるのが、古代米ちまき

赤飯の起源ともされている「赤米」を笹で巻いて粽にしてあります。
古代中国の故事から「粽」には「難を避ける」という意味があり、
日本ではもともと笹ではなく茅(ちがや)の葉で巻いた「茅巻き」だったので
「ちまき」と呼ばれるようになったとされているそうです。

小竹の葉は、
 み山もさやにさやげども、
われは妹思ふ、別れ来ぬれば  (柿本人麻呂)


(さきの葉が風にそよいでざわざわと鳴っていても、
私は別れて来たあの人のことを思ってやみません)


とまあ、こんな風に万葉集も添えて説明がついてました。

ちまきの下の鮎のナレズシ
滋賀県の名産品の「フナズシ」に似ていて
苦手な人は食べれないと思います。
米粒に長時間漬け込み乳酸発酵させてあるので、
チーズみたいな強烈な匂いです。

ちまきの隣にあるキュウリは胡瓜のひしお添え
醤(ひしお)は、食品を麹と食塩で発酵させた調味料や食品
食べてみると、塩辛かったです。
胡瓜の味噌和えって感じではなく、発酵させた塩辛い何かって感じ。

キュウリの下にある和紙で包んだのは葛干菓子
葛の根から採取した吉野葛で作った干菓子。
葛は「日本書紀」「古事記」に登場するそうです。
藤原宮の跡から「葛根六斤」と記された荷札の木簡が多数出土されています。
主な用途は薬用として用いられていました。

キュウリの隣の茶色いボール状は万葉キャラメル
奈良時代にキャラメルなんて食べ物はありません(笑)
きな粉に蜂蜜を混ぜたキャラメルに似た食感の食べ物。
大豆はこの時代薬用にも用いられていたようです。
脚気の原因はビタミンB1の欠乏なので、
大豆を治療食にしていたのかもしれないそうです。

左の隅っこにある茶色のちいさな粒はむかごの塩ゆで
ヤマノイモの葉の付け根に出来る小指の先ほどの芽
小さな粒の一つ一つにヤマノイモの香りとコクが凝縮されています。
でもあまり美味しいものじゃありませんよね。

最後は一番手前のねじった棒状の索餅

これってバイト先で売ってた事がある「マファール」やん!

遣唐使が大陸から持ち帰ってきた唐菓子の中に
小麦粉をこねて棒状の麺を二つ折りにしてよじった索餅があったそうです。
和名が「麦縄」。索餅は素麺の原型
この当時はまだよりをかけて麺を伸ばす工程がなかったそうです。
鎌倉時代になり、製粉技術が進み、細く長くする事ができたそうです。

長々と書き連ねました。
えらそうに色々書きましたが、
リーフレットやネットからの引用ばかりです(笑)

食べた感想としては、話のネタにはなるやろうな程度(笑)
お腹も膨れんけど、美味しかったという満足感もない・・・
でも、そうそう食べるチャンスは無いと思うので良かったです。

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