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ルイスと映画泥棒

中国・韓国映画を中心に毎日観た映画の感想を記録。おすすめ度を☆で採点、☆四つ以上は必見の映画。

吹けよ春風

2010年06月10日 | 韓国映画
 2003年韓国映画。
 
 利己的な小説家が,世の中を明るく生きる喫茶店従業員に会って,改過遷善するというヒューマン・コメディー。

 トレーニング服姿でリュックサックをかついだ青年が,明け方の路地を走っている。聖堂の前まで来た彼は,リュックサックにぎっしり詰まったゴミを捨てるところを見つけられ,ランニングシャツ風の神父に追われ急いで逃げる。ゴミ無断投棄常習犯は,小説家ソングク(キム・スンウ)。ラジオに出演し,丁寧で博識な語調で家族の来歴と作品世界を話すけれど,中身はつまらない。

 そんなある日,パーマ頭にミニスカートをはいた喫茶店従業員ファジョン(キム・ジョンウン)が,彼の家の2階に借家人として引っ越してきて,戦争が始まる。友だちを呼んでぐうだらな酒の席を繰り広げるかと思えば,油ボイラーを随時つけまくったせいで,彼の執筆活動は中断されるほかはない。門下生ヒグさえ,ファジョンの勢力伸張にまきこまれてしまう。

 キム・スンウといえば、人気ドラマ「アイリス」で北朝鮮諜報部パク・チョリョン役といったら解るだろうか。アイリスではニヒルな悪役だが、この映画は全く違う。大いに笑わせてくれる。

 相手役のキム・ジョンウンは、ドラマ「ルル姫」(2005)や「パリの恋人」(2004)などで有名な人気女優だ。

おすすめ度  ☆☆☆☆

原題: SPRING BREEZE
製作年度: 2003年
監督: チャン・ハンジュン
上映時間: 111分
キャスト:キム・スンウ、キム・ジョンウン、ソン・ジル

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愛なんていらない

2010年06月08日 | 韓国映画
 2002年放映の日本のテレビドラマ「愛なんていらねえよ、夏」を、韓国版にリメークしたラブストーリー。愛を信じられない男女の出会いを情感を込めて描く。大学生になった『ダンサーの純情』のムン・グニョンが、盲目の娘役で新境地を開拓。演技力には定評のある『シングルス』のキム・ジュヒョク相手に繊細な演技で演じ切る。2人が次第に心を通わせていく過程と、思いもよらないラストシーンに涙する。

 ムン・グニョンといえば、ドラマ「風の絵師」で男になりすます役が印象的だ。パク・シニョンとの子弟関係が面白かった。映画では「箪笥」(2003)で存在感を発揮し、「ダンサーの純情」(2005年)は250万人を動員し大ヒット作となる。

 この映画はシナリオが今ひとつ。ちょっと回りくどい感じ、二人がいつから惹かれ合うのかよくわからない。

おすすめ度  ☆☆☆☆

原題: LOVE ME NOT
製作年度: 2006年
監督: イ・チョルハ
上映時間: 119分
キャスト:ムン・グニョン、キム・ジュヒョク、チン・グ

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ナンパの定石

2010年06月04日 | 韓国映画
 「朱蒙」のソン・イルグクと「四月の雪」(2005年)「私の頭の中の消しゴム」(2004年)のソン・イェジンが、ナンパのプロを演じる。コミカルなラブコメディだ。お互いにプロのプライドをかけて、相手を好きにさせようとあがく。清楚な清純派というイメージのソン・イェジンのぶりっ子でしたたかな演技が面白い。ソン・イェジンがおならをするんだよ。
 最初、ソン・イェジンに似てる子がやってると思ったもんね。タイトルの「ナンパの定石」はセンスなさすぎ。例えば「恋のかけひき」とか。
 笑えて、笑えて、面白かった。

おすすめ度  ☆☆☆☆

原題: THE ART OF SEDUCTION
製作年度: 2005年
監督: オ・ギファン
上映時間: 101分
キャスト:ソン・イルグク、ソン・イェジン、ヒョニョン

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奇跡の夏

2010年05月28日 | 韓国映画
 実話を基に書かれたキム・ヘジョンのエッセイ「悲しみから希望へ」を映画化した感動作。『カル』の脚本家で原作者の妹でもあるキム・ウンジョンがシナリオを担当し、闘病により成長する家族の姿を描き出す。病気の兄役のソ・テハンはこれが映画初出演とは思えない迫真の演技をみせる。同じく映画初主演のパク・チビンは弟役を熱演し、2005年ニュー・モントリオール国際映画祭最年少の主演男優賞受賞者となった。

 小児がんを患う兄とその家族の物語。DVDを借りたのは、2回目だ。つまり、前に観たのに、忘れてしまったパターン。もったいないのでもう一度観た。まさに「悲しみから希望へ」というエッセイのタイトルがぴったりの内容、どんどん病状が悪化する兄が、いつ死ぬのかとハラハラするが、それを裏切るラストはいい。

おすすめ度 ☆☆☆

原題: LITTLE BROTHER/HELLO BROTHER
製作年度: 2005年
監督: イム・テヒョン
上映時間: 97分
キャスト:パク・チビン、ペ・ジョンオク、パク・ウォンサン

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手紙

2010年05月27日 | 韓国映画
 1997年公開当時大ヒットを記録した、韓国映画の王道を行く純愛物語。愛し合う男女の平凡だが、美しい愛を余すところなくみせる。誠実な夫役を演じるのは“メロドラマの貴公子”こと『ビッグ・スウィンドル!』のパク・シニャン。その妻役に『燃ゆる月』のチェ・ジンシルがふんし、永遠の愛を貫く女性を好演する。美しい映像と音楽に乗せて描かれる愛の名作。

 演技派俳優のパク・シニャンとチェ・ジンシルがいい。涙なしでは観られないラブストーリーだ。二人の出会いのシーンも良かった。チェ・ジンシル28歳の頃の映画だ。

 チェ・ジンシルといえば、2000年に当時日本の読売ジャイアンツに所属していた趙成珉投手と結婚。出産・育児のため一時芸能活動を休止していたが、2002年より再開。その後、養育権を巡る争いなどから夫との関係が悪化し、2004年に離婚。
2005年にカムバックするも、2008年10月、突然の自殺。39歳だった。

 この映画は夫が脳腫瘍で亡くなり、けなげに再出発するが、実際の人生は映画のようには行かなかったようだ。残念。

おすすめ度  ☆☆☆☆☆

原題: THE LETTER
製作年度: 1997年
監督: イ・ジョングク
上映時間: 92分
キャスト:パク・シニャン、チェ・ジンシル、チェ・ヨンミン

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ノートに眠った願い事

2010年05月20日 | 韓国映画
 10年前に亡くした最愛の女性から、新婚旅行の計画がつづられたノートを受け取った男の心の旅を描く感動ドラマ。1995年に韓国で実際に起きたデパートの崩壊事件をモチーフに、『バンジージャンプする』の奇才キム・デスン監督が切なく美しいラブストーリーに仕上げた。ノートを手に旅に出る主人公を、『美しき野獣』の演技派ユ・ジテが好演。主人公が貫き通すいちずな愛と、絶望から希望への道のりをつづる再生のテーマが胸を打つ。

 あったあった。韓国のデパートの崩壊事件。結婚を一ヶ月後に控えた女性が、デパートの崩壊事件に巻き込まれる。10年後に彼女の父から渡されたのは一冊のノート。そこには、綿密な新婚旅行の計画が記されていた。男性は一人で、ノートと同じ旅に出る。旅の途中でよく会う一人の女性。彼女もまた、亡くなった婚約者と深い関係があった。その理由はネタばれになって言えないけど、なるほど!と唸らされる演出だ。

おすすめ度  ☆☆☆☆☆

原題: TRACES OF LOVE
製作年度: 2006年
監督: キム・デスン
上映時間: 108分
キャスト:ユ・ジテ、キム・ジス、オム・ジウォン

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絶対の愛

2010年02月13日 | 韓国映画
 『サマリア』『弓』などで知られる韓国映画界屈指の鬼才、キム・ギドク監督が放つ究極のラブストーリー。世界有数の整形大国といわれる韓国の整形事情を背景に、愛の不安から自分の顔を整形した女性と恋人の激しい愛を描く。顔を作り変えてまで永遠の愛を求めるヒロインに『女は男の未来だ』のソン・ヒョナ。相手役を『許されざる者』で数々の新人男優賞に輝いたハ・ジョンウが熱演。観る者の予想を超えた独創的なストーリーに圧倒される。

 交際して2年になる彼が、自分を飽きたと思い込むのが始まり。嫉妬深い彼女が取った行動とは、整形して別の顔になること。ある日突然、彼女はアパートを引っ越し、携帯番号も変えて、音信不通に。そして半年後、男の前に素性を隠して現れる・・・
 
 韓国ならではの整形事情を背景にした映画。いくら顔を変えてもエッチしたら解るだろう・・・という疑問はさておき、女の執念の方がこわい~。

おすすめ度  ★★★☆☆

原題: TIME
製作年度: 2006年
監督: キム・ギドク
上映時間: 98分
キャスト:、ソン・ヒョナ、ハ・ジョンウ、パク・チヨン

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角砂糖

2010年02月03日 | 韓国映画
 韓国映画『角砂糖』は、映画『Sad Movie』、『サイボーグでも大丈夫』、ドラマ『ごめん、愛してる』などで話題の実力派若手女優イム・スジョン主演。馬の大好きなおやつである“角砂糖”を媒介とし、シウンとチョンドゥンの幸せな思い出と夢を描いている。韓国初の動物映画として注目が集まった作品だ。

 済州島の青い牧場で生まれ育ったシウン(イム・スジョン)は、幼い頃から馬が好きで馬と共に過ごした。特に、生まれてすぐにお母さんを亡くした子馬チョンドゥンに対する愛情は誰よりも強く、互いを大切にし、互いを頼りながら成長する。母親がいなかったシウンにとってもチョンドゥンは家族同然の存在だった。
 そんなある日、チョンドゥンが売られることになり、2人は別れを経験する。それから2年が経ち、競馬騎手を夢見たシウンは運命的にチョンドゥンと再会を果たす。そして、シウンの指導でチョンドゥンは少しずつ競馬馬としての実力を取り戻すようになる。そして競馬大会に一緒に出場することになるが・・・。

 韓国映画で、競馬の世界を舞台にした映画は珍しい。イム・スジョンの愛くるしさと馬との愛情に、最後は、泣かせる。

おすすめ度  ★★★☆☆

原題: LUMP SUGAR
製作年度: 2006年
監督: イ・ファンギョン
上映時間: 125分
キャスト:イム・スジョン、ユ・オソン、パク・ウンス

チャーミング・ガール

2010年01月30日 | 韓国映画
 キム・ジスといえば、「情熱時代」(1993)、「総合病院」(1994)、最後の恋人(1995)、遠いソンパ川(1995)、山(1996)、もう一度逢いたい(1998)、甘い新婦(2000)、太陽がいっぱい(2000)、オンダル王子たち(2000)、バッドボーイズ(2000)、流れる川のように(2001)、神話(2001)、太陽の誘惑(2002)、初恋(2003)、英雄時代(2004)等、テレビドラマで活躍するベテラン女優だ。この映画が映画初出演とは意外だ。

 手持ちカメラでブレブレだし、素人のようなアップが多い。お陰でキム・ジスの肌はボロボロなのが丸解りだし。普通の映画を期待して観ると・・・腹が立ちます。ほとんどが通常の平凡な毎日を追っているだけ。郵便局に勤める主人公は、寂しい一人暮らしだが、時々はいるフラッシュバックで、過去が解る。お姉さんが亡くなったこと。お母さんが病気で亡くなったこと。新婚旅行で夫を置いて帰ってきてしまい離縁されたこと。叔父の強姦されたこと・・・などが少しづつ明らかになっていく。

 ある女性の平凡な日常に手持ちカメラで密着する、ドキュメンタリータッチのアート系作品。自力で過去を乗り越える一人暮らしの独身女性の心の機微や孤独を丁寧にすくいとる。テレビドラマ「太陽の誘惑」などのベテランのキム・ジスが、女優人生13年目にして本作で映画初出演を飾る。彼女が秘かに思いを寄せる男性を『ユア・マイ・サンシャイン』のファン・ジョンミンが好演。作り物ではない生身の痛みや孤独が胸に迫る。

おすすめ度  ★★☆☆☆

原題: THIS CHARMING GIRL
製作年度: 2005年
監督: イ・ユンギ
上映時間: 98分
キャスト:キム・ジス、ファン・ジョンミン、キム・ヘオク

恋愛の目的

2010年01月28日 | 韓国映画
 高校の英語教師ユリム(パク・ヘイル)は、1歳年上の美術教習生ホン(カン・ヘ ジョン)に虎視耽々と 工作を仕掛ける。 あまりにも堂々と<恋愛>を要求するユリムは、可愛くもあり、しらじらしくもあり、ずる賢くもあるように見える。 ユリムは、<パートナー同士親睦を深めること>を口実に、二人きりで飲みに行き、その席でストレートに告白する。「一緒に寝たい」と。ところがこの女もし たたかだ。「私と寝たいなら、50万ウォン(約5万円)出してください」と・・・ 押し合い引き合い繰り返し、彼らはいつのまにか<恋愛>に突入してしまう。そして、目的がなかった<恋愛>に目的が生じ始め、彼らの恋愛は複雑になってい く。果たして、彼らの<恋愛の目的>とは?

 「トンマッコルへようこそ」でちょっと足りない女の子を演じたカン・ヘ ジョン。びっくりしたのは、彼女がおっぱいも露にベッドシーンを演じてること。そうか、これは18禁の映画なのだ。カン・ヘ ジョンのファンなら見逃せない。

おすすめ度  ★★★☆☆

原題: RULES OF DATING
製作年度: 2005年
監督: ハン・ジェリム
上映時間: 120分
キャスト:パク・ヘイル、カン・ヘジョン、イ・デヨン

星から来た男

2010年01月12日 | 韓国映画
 チョン・ジヒョンはすきな女優の一人だが、この映画でいままでのイメージを一新させてくれた。いままでのイメージは、気になる魅力もあるが、普通の顔もあり、何と言うか「演技している感」があったのだ。それがこの映画では、自然で魅力的だ。
そしてかっこいい。

 テレビ製作会社の女性ディレクター、スジョン(チョン・ジヒョン)が出逢った自称“スーパーマン”(ファン・ジョンミン)は、迷子の犬を探したり、女子高生に破廉恥行為をする男を撃退したり、奇想天外な行動に懸命だ。スジョンは、彼を主人公にドキュメンタリー番組<地球を助けて、スーパーマン>を製作し、視聴率ヒットを獲得するが、ある日、彼の頭に何かが埋まっていることを知る……。

 『ユア・マイ・サンシャイン』『ハピネス』のファン・ジョンミンが、人を助けることに懸命な純粋な心を持つ、自称“スーパーマン”を熱演する心温まるヒューマンドラマ。テレビドキュメンタリーのプロデューサー、スジョンは、高視聴率だけが生き甲斐のクールな女性。ある日、彼女は花柄のハワイアンシャツにレトロなパーマヘアの自称“スーパーマン”と出逢い、日々ちっぽけな“奇跡”を実践する彼を追跡する。『デイジー』のチョン・ジヒョンが、ノーメイクでヘビースモーカー、下ネタ好きのスジョンを怪演し、イメージ一新。感動嫌いの彼女が知る “スーパーマン”の真実は、観る者の胸も感涙で揺さぶるはず。監督は『マラソン』のチョン・ユンチョル。

おすすめ度  ★★★★☆

原題: A MAN WHO WAS A SUPERMAN
製作年度: 2008年
監督: チョン・ユンチョル
上映時間: 106分
キャスト:ファン・ジョンミン、チョン・ジヒョン、チン・ジヒ

大誘拐~クォン・スンブン女史拉致事件

2009年08月04日 | 韓国映画
 しけた三人の男たちが、食堂を経営するクォン・スンブン女史(ナ・ムニ)を誘拐する。しかし、女史は、男たちの想像以上に大金持ちだった。女史には四人の子供がいる。長男は、警察所長、次男は選挙目前の国会議員、三男はプータロウだ。三人に身代金を要求するもその応対はけんもほろろ・・・
 その対応に、クォン・スンブン女史は、相続させた莫大な財産を取りかえす決意をする。つまり、この映画はクォン・スンブン女史が主役で三人の誘拐犯は脇役だ。誘拐犯は身代金を5000万ウォンと考えていたが、500億ウォンとなり、韓国中に知れ渡る大誘拐事件になるのである。

 いやぁ~、面白かった。特に後半にはびっくり!予想以上のスペクタルだ。クォン・スンブン女史(ナ・ムニ)のキャラクターがいい。このおばさん、韓国ドラマ「噂のチル姫」に出ている。「トロリコ・トロリ~コ」と彼女が唄うメロディーが今も頭から離れない。

おすすめ度  ★★★★★


基本情報 原題: KIDNAPPING GRANNY K
製作年度: 2007年
監督: キム・サンジン
上映時間: 118分
キャスト:ナ・ムニ、ユゴン、カン・ソンジン



笑顔の記憶

2009年07月01日 | 韓国映画
 韓国映画。

 ある日、インス(キム・ミンジュン)の前に、視覚障害者の女子高生シギョン(パ ク・シネ)が現れる。 彼女は、インスが初めて愛した元恋人スニョン(チャン・ヒジン)を彷彿させる容貌・話し方をする。 父親のギャンブルの借金を返す為にホステスになったスニョンを理解することが出来ないままその間を引き裂かれたインスとスニョン。 シギョンと出会うことにより、スニョンの存在、そして愛の意味を問うようになり・・・

 最後にスニョンとシギョンの関係が明かされるが、その時間の関係が理解できない。ネタバレになるけど、スニョンが交通事故にあい、亡くなる。彼女の角膜をもらい、シギョンの目が見えるようになるってのはわかるけど、移植前のシギョンが、なぜインスのところにいくわけ? 移植してからなら解るけれど。
 観た人、教えて~


おすすめ度 ★★★☆☆


原題: ONE FINE DAY
製作年度: 2003年
監督: キム・ジンマン
上映時間: 71分
キャスト:キム・ミンジュン、チャン・ヒジン、パク・シネ


妻の恋人に会う

2009年07月01日 | 韓国映画
 ちょっと異色の韓国映画だ。

 妻の不倫を知った主人公が、復讐を果たすべく不倫相手が運転するタクシーに乗り込み、中年男2人で奇妙な珍道中を繰り広げてしまうさまをシュールかつ乾いたタッチで描いたシニカル・コメディ。監督は新人キム・テシク。江原道の海辺の町で小さなハンコ屋を営むテハンは、結婚して5年になる妻に浮気の疑いを抱いてしまう。そして、不倫の証拠を掴もうと決意、妻の愛人がいるソウルへと向かう。テハンは、タクシーの運転手をしているその男、ジュンシクのタクシーに乗り込み、行き先を江原道と告げる。思わぬ長距離客に上機嫌となるジュンシクだったが…。

 いつもは脇役がおおいパク・クァンジョン、チョン・ボソクが主人公。妄想と現実が混在した映像は、実際はどっち?と混乱するが、最後は納得する不思議な映画だ。

おすすめ度  ★★★★★

原題: DRIVING WITH MY WIFE'S LOVER
製作年度: 2006年
監督: キム・テシク
上映時間: 92分
キャスト:パク・クァンジョン、チョン・ボソク、チョ・ウンジ


サランハネムダ

2009年06月26日 | 韓国映画
 韓国・釜山で北朝鮮を招いてスポーツ大会が開催された。そこには、国家保安局に引率された美女応援団が大勢来ていた。スポーツ記者の(チェ・ガンヒョ)は、その応援団のひとり(ユ・スヨン)に興味を持つ。ユ・スヨンは、母の死に目に教えられた未だ見ぬ父親を韓国で探したいという希望を持っていた。少し親しくなった二人は、携帯電話で連絡を取り合うようになるが、北では、携帯を持つことはご法度。ある日、その携帯が見つかってしまい、ユ・スヨンは強制送還されることになる。しかし、父親を見つけたいユ・スヨンは。宿泊施設である、マンギョンボン号のような船(ひょっとするとそうかもしれない)から海に飛び込み脱走する・・・

 ユ・スヨンは、ドラマ「あんぱん」の主人公。チェ・ガンヒョは、ドラマ「メリーゴーランド」に出演している。
 北をテーマにした映画は、そう多くはない。戦争映画を別にすると、「大胆な家族」ぐらいしか思い付かない。どうしても、切なく悲しい話になるのはやむを得ないが、二人が心を通じあわせる場面は微笑ましい。ラストシーンも感動的だ。

おすすめ度  ★★★★★


原題: 新七夕物語
製作年度: 2003年
上映時間: 120分
キャスト:チェ・ガンフィ、ユ・スヨン