衣笠山でおさんぽ

  超ハイパーなボブが旅立ち、寂しくなったけれど、老犬Eセターズの鳥猟犬魂は未だに健在。

里山の自然を守ろう

2016-03-17 01:02:44 | 衣笠山
これを記事にしようかどうしようかと迷いましたが...


絶滅危惧種ではないけれど、絶滅が危惧されているニホンミツバチの巣を守るために知っておいて頂きたいと思い、あえてお伝えいたします。


今朝、衣笠山で、木の祠に形成されていたミツバチの巣が埋められてしまっているのを見つけました。


とても残念な措置

以前にも同じようなことがあり、その際にも、ニホンミツバチが貴重であることをお伝えしています。

今回は巣の近くで作業をしていた作業員が二名刺されたために、市へ相談して駆除することに決まった結果なのだそう。

刺された作業員の方達には、仕事中の災難であったとお見舞いを申し上げます。


彼らが刺される前、巣に気付いた業者側がビニール紐を張って、来園者が近づかないよう配慮して下さっていました。


スズメバチ等と違って、凶暴性の無いミツバチであるため、通常はそれだけで十分危険は無いはず。

ですが、刺されてしまったということは、作業をされていた方達は、ミツバチの習性をきちんと知らなかったのでしょうか。

通常、作業は大きな機械音のする道具を使用されているため、冬の寒い時期で警戒心が高まっているミツバチが刺激されたのでしょうね。


Webページで少し調べればすぐにヒットするニホンミツバチの習性や保護の必要性。

○ニホンミツバチが刺すとき (ニホンミツバチ環境保護活動ページから) 

・ニホンミツバチを押しつぶしたとき
・巣箱を開けて覗こうとしたとき
・強い香水などの香りで刺激したとき
・冬の寒さでニホンミツバチの警戒心が高まっているとき

 これら以外なら、巣の入り口にいるニホンミツバチを手で触っても刺されません。



現在、ミツバチの存在は絶滅が危惧されていますが、この辺りでは長きに渡り三浦半島の農産物の交配に寄与し、里山の保存・育成手段の一つとしての役割も担ってきました。



里山保存にも力を入れている横須賀市。
絶滅が危惧されている種、自然回帰への配慮無き里山保存はあり得ないと個人的に思います。

公園管理担当者が、このように貴重な種であることが今や全国的に知れ渡り、保護に力を入れているニホンミツバチについての情報を得ずに、木の祠に作られた巣を埋めるという手段を下したのだとしたらとても残念なこと。


ニホンミツバチの巣についてお困りの方は、安易に巣を埋めたり、殺虫剤などを撒くことことなく、積極的な保護活動(関東近県限定)をされている団体 NPO日本みつばち保存会にご相談ください。


絶滅が危惧されている貴重な種を、私達の子孫にまで受け継がれるよう、とりまく環境をも含めて配慮・温存していきたいものですね。
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3 コメント

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Unknown (なずな)
2016-03-17 06:28:27
おはようございます。

日本ミツバチの巣穴がふさがれていたのを知り
驚きました。
どんどん数がへり絶滅の危機になっています。

最近公園の木々の伐採そしてきれいすぎる公園管理に
疑問を感じていました。
通路の落ち葉はお掃除しても仕方ないと思いますが、
斜面や広場の落ち葉はそれを必要としてる植物
鳥達にとっては悲惨なことです。
腐葉土を必要とする絶滅危惧種もあり山野草が少なくなりそうで心配です。
鳥も木の葉の下に隠れてる小さな虫や木の実を
補食するのでかなり少なくなっています。
ちょうど日本ミツバチの巣のことが書かれていて
私も気になったので行きすぎた管理も含めコメントさせていただきました。
返信する
残念ですねー、、、 (よっちゃん)
2016-03-17 16:46:47
危険だから排除、ではなく、共存する為にはどうしたら良いか、知識を得る事が大事ですよね。
知り合いがニホンミツバチを飼育しているので、尚更残念です。

今日はお互い、卒業おめでとう☆
返信する
コメント有難うございます (BJAmom)
2016-03-17 22:23:44
なずな様
ニホンミツバチを取り巻く環境は本当に危機的で、衣笠山でも凶暴なスズメバチに巣を襲われた際の攻防戦を何度か見ています。
管理業者さんは来園者が気持ち良く過ごせるよう、気遣いもあり、様々な努力もして下さっているので感謝の気持ちでいます。
が、横須賀市の管理下にある公園ですので、市の要望通りに作業せざるを得ない、或いは造園としての整備となるのでしょうね。
横須賀市は里山保存にも力を入れているはずなのに、意味無いのではと思われる伐採や重要なポイントである自然回帰が抜けている?
と感じる今日この頃です。
なずなさんも心を痛めておられたのですね。

よっちゃん様
そうだ!お互いにでしたね。
おめでとうございます。そして有難うございます。
いよいよ中学生なんですね。早いものです。
ニホンミツバチを飼育しているお友達がいらっしゃるのですか。では、こちらは悲しいニュースとなってしまいましたね...
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