衣笠山でおさんぽ

  超ハイパーなボブが旅立ち、寂しくなったけれど、老犬Eセターズの鳥猟犬魂は未だに健在。

突然噛みつく? イングリッシュセター

2014-09-20 10:32:06 | 
我家の愛犬、ヴァレンシアの名誉のために本記事を作成しておく。(笑)


衣笠山を拠点とした犬達との日々等をブログ上でお伝えするにあたり、閲覧者の興味やアクセスの多いページを知るために、提供されているアクセス解析ツールを利用している。

開設ブログから提供されているアクセス解析では、ページの総閲覧数のほか、IPごとの閲覧数などが判るほか、閲覧下さる方の使用しているOSや、どのページからアクセスしてきたか、どのような検索キーワードでアクセスしてきたか、ブラウザごとの利用状況なども判る。

例えば日々の閲覧数では、巡回ロボットと呼ばれる、世界中のWebサイトの情報を収集するために、自動的に巡回している検索サイト等の複数のクローラーがあり、その数の3分の1を占めることも少なくない。一般的な設置カウンターはこちらを採用しているところが多い。

一方、訪問者数のIPカウントでは、同じIPで複数のページを閲覧しても一つのカウントとなるため、参考にするのであればこちらの数字の方が正確に近い。

閲覧に使用しているブラウザ等では、昨今ではスマホやタブレット等の普及からサファリが一番多く、一方、IE5や6を利用されている方もいらっしゃるため、そのOSをも配慮すると画像の大きさや記事の容量への参考にしたり、検索キーワードではどのような興味を持って閲覧下さるのかなども記事作りの参考になる。

しかしもちろん、個人を特定することはできない。一般的に個人が使用しているIPはアクセスするたびに異なり、また、IPの公開も行なっていない。


このように活用しているアクセス解析であるが、このところの当ブログへのアクセスで、「突然 噛みつく イングリッシュセッター」というキーワードで検索サイト経由で数ページに渡り訪問下さる方がいらっしゃる。

そこで本記事では、元保護犬で4年前に我家にやってきたEセターのヴァレンシアについて、改めてお伝えしてみることにした。



ヴァレンシア(Eセター♀5~6歳位)


ヴァレンシアは千葉の鳥猟犬保護団体コンパニオンアニマルクラブ市川(CACI)からやってきた。

CACIでは、猟期が終わり、心ない猟師から不要な道具同然に置き去りにされたり、繁殖ブリーダーおよびペットショップ等から放り出されたり、共に殺処分目的で愛護センターへ連れ込まれたりという鳥猟犬類達を保護・里親への橋渡しを担っている。

中には故意に傷つけられ動けないようにしてから置き去りにされたり、愛護センターから捕獲され、センター内で感染症に陥いり、命の危機にさらされた傷病犬達も含まれる。


ヴァレンシアは茨城県で行なわれている犬猫定時定点回収箱の中に、生まれたばかりの赤ちゃん達と共に入れられていた。愛護センターに運ばれた後、親と引き離された赤ちゃん達は即刻処分、親は通常、捕獲後3日で殺処分となる。

その頃、茨城県愛護センターに鳥猟犬が数頭捕獲されていることを知ったCACIが、ヴァレンシア達猟犬類の引き出しを行なって下さり、その後、我家へとやってきた。


4年前にきたばかりの頃、人間よりボブを頼り、いつもぴったりとくっついていた。

今ではこの光景を見ることもなく、まんねり夫婦と同じ!?(笑)


このような経緯が有る無しに関わらず、イングリッシュセターという犬は、基本的には人に従順で優しい。そしてその本能から、鳥ばかりか、猫やヘビ、昆虫に至るまで、動くものに興味を示す。

やはり4年前の画像

とても若々しく、スレンダー


山や森では鳥の気配を突き止めようとアグレッシブに動きまわり、居場所を確定すればその場でセットしたまま動かないという行動を取る一方、家の中では、常に人の側にいることを好み、忠実で優しく、「あなたが命」というほどに甘える仕草を見せる。




このようにイングリッシュセターは基本的に人にかなり友好的であるものの、加えて憶病である犬も少なくないと思う。そのために吠えや突然の飛びつき、あるいは、先手の噛みつきという行動を取る犬もいる。それはイングリッシュセターのみならず、憶病な犬に共通していること。

自転車やオートバイ、トラック等にも吠えかかってしまうことさえある。


ヴァレンシアもそのタイプである。

ニコニコと優しく語りかけながら、低い姿勢で接してくる相手には、見知らぬ人でも尾を振り愛想を振りまくばかりか、自ら身体を寄せ甘えに行く。

しかしながら手を広げたり、フラフラ怪しげに近づいたり、傘や杖、大きな荷物を片手に持っていたり、じーっと見ながら近づいてくる人には警戒心が炸裂。突然飛びついて先手の噛みつきでの一撃をくらわしたり、吠え続けたりすることがある。

私以外の家族に対しても例外ではない。

お兄ちゃんがドンドンと音を立てながら階下へ降りてきたとき
夫が晩酌後にフラフラと手を広げながら「おいでヴァレンシア」と近寄ったとき
よその部屋で何か物を落とした際に大きな音がしたとき
ちび兄ちゃんが自転車のブレーキ音を立てて側を通ったとき

怖いばかりに、わんわんと吠えるばかりか突然飛びつき、ひっかき傷を付けたり、状況によってはお尻を噛んだり。

夫などは止めたにもかかわらず、雷恐怖症のヴァレンシアに向かって、「雷ゴロゴロ~、ゴロゴロ~」とからかいながら顔を近づけた途端に唇を噛まれてしまった。

我家の場合は全て、犬の性格や特性を理解せずに行動を起こしている人間に問題があることは明らか。


破壊魔のボブや、動くものに興味を持ちつつとても憶病なヴァレンシアが来てから数年。

我家の人間ドモも最近になってようやく、イヌドモを上手にコントロールできるようになってきた。酔うと、リセットされてしまう夫以外は(笑)。


ヴァレンシアがなぜ憶病なのかは判らない。捕獲時やそれ以前の環境でのトラウマか、持ってうまれた性質によるものか。

ヴァレンシアの吠えをなだめようとした知人の手を噛んでしまったこともあるため、いずれも、他人に迷惑をかけぬよう、予測しながらの犬散歩も必要だと実感している。



通常、犬が吠えたり噛んだりという行動には身を守るための何かの理由がある。

我家では、いけないことはその時に教え、悪いことをしたら叱っても怖がらせてはいけない事を意識してもらっている。


今では互いに学習し、共に信頼関係も深くなっていると実感。人間の子育てと何ら変わりは無い。

しかしそれでもまだまだ発展途上の我家。もっともっと犬達との絆を深めるため、毎日の出来事を皆で楽しむ。


【我家のセターズ】



雨続きは、家の中でのいたずらやボブ(Iセター♂)とのぶつかり稽古も激しく。



ときには車で海岸や他の場所へ連れ出し、いつもの散歩コースを変える。



犬達もお出かけが大好きなようで、違う場所へ行かれると判ると大興奮。


ヴァレンシアは車酔いを克服、とても嬉しそうに乗り込んでいく。
コメント (2)
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