正直、蕎麦の良さがそこまでまだわからない。
二八がいいのか、十割がいいのか。
蕎麦の香りなのか、喉ごしなのか、ツユなのか。
先日の名店『銀座矢部』の蕎麦をいただいて、
「これは凄い」と唸ってしまった。
打ち立て、茹でたての蕎麦は、水で締められて、キリッと。
かなり細い蕎麦で、蕎麦粉の香りが強すぎないけど、広がる。
なんというか、繊細なんですね。
ツユに付けない方がいいかも、と思いきや、
ツユもこれまた上品で、当たり前だけど、蕎麦とのバランスがいい。
名匠の蕎麦を食べると、奥深さが分かるというものです。
ということで、姉妹店にあたる『大木戸矢部』へ。
ちなみに、どちらの店も蕎麦屋ではなく、割烹。
もちろん、蕎麦も有名で、ランチはかなりお手頃価格でいただけます。
かなり隠れ家的な場所に佇む。
お品書きは
・せいろ蕎麦
・とろろ蕎麦
・おろし蕎麦
・天ぷらせいろ
など、比較的シンプルなメニューが多い中、一番“オトク”感を感じられるこちらに。
お店の照明の赤みと、料理の色合いが薄いのでおいしそうに撮れていませんが…。
■「かき揚げ天丼とおそば」 1365円
蕎麦の美しいこと!
前回もそうだけど、これだけ細い手切りの蕎麦を食べたことがない。
職人の技を見せつけられた。
香りがとてもいいですね。
ご飯が見えない大きさのかき揚げ。
ナス、イカ、レンコン、ヤマイモなどが賽の目くらいにカットされています。
さっくりと軽めな揚げ具合。
甘めのタレもおいしい。
そして、食後には「蕎麦湯」。
こんなに味わい深い蕎麦湯は初めて。
お昼から優雅な気分になれます。
まだまだ、蕎麦の良さをわかってはいないけれど、
近くに素敵なお店があるのだから、少しずつ実感していければと思います。
ごちそうさまでした。
『大木戸矢部 花園町店』
新宿区新宿1-35-8 明石ビル1F
03-3350-0771
日祝休
11:30~14:30、17:30~22:30
http://www.yabehisao.com/yabe/