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8月14日(日)迎え火

2011-08-14 11:06:45 | ★③(は)お父さんの閑話365日(転載)
8月14日(日)迎え火

昨日盆棚を飾り暗くなってから迎え火を焚いた。仙台地方では迎え火は家の門口で焚くのが普通である。仙台の商店街では場所が限られているのと危険防止のためか、脚がついた鉄製のカゴで燃やす風景が見られたが、今でもそうなのだろうか。自動車の往来が激しくなって商店街の盆火はなくなったのかもしれない。

迎え火をお墓に出向いて焚く地域もある。墓地まで祖霊を迎えに行くわけだ。その火を蝋燭に移し提灯を灯して家までご案内する。このやり方のほうが門口で焚くより丁寧な気がする。門口で済ますようになったのは都市が大きくなってお墓と家の距離が遠くなったからではないのか。

盆棚のお供え物は季節の野菜・果物をあげるのが普通であるが、わが家ではマコモ縄の縄目に庭でとれたインゲン、ミョウガの子などのほか、蓮の葉に包んでセットで売っているシシトウガラシ、ホオズキ、エダマメ、小さなリンゴなどを挟んで仏壇の前に飾る。スイカ、メロン、バナナ、ブドウ、ナシ、カキなど大きな果物はトウで編んだカゴに入れてお供えする。

お盆期間中に作る「おくずかけ」などのご馳走は、祖霊にお供えするほか、無縁仏のためには別に用意したものを蓮の葉にお供えする。無縁仏にお供えしたものは、ナスで作った牛に背負わせ16日の送り火で燃やしてあの世へのお土産にする。祖霊に差し上げたご馳走を燃やすことはない。祖霊が召し上がった頃合に下げて生身の人間がいただいてしまうからだ。

春秋の彼岸にもお墓参りをするが、祖霊を家に招いて一緒に過ごすお盆は特別の期間である。生前を知っている人はもちろんのこと、会ったこともないご先祖様のことをしのんでご馳走を作り共食する習慣は末永く続けたいものである。