天使の図書館ブログ

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Eye Bank。

2011-09-21 | 日記

 Eye Bank=直訳すると眼球銀行……なんかわたし的なイメージとしては、学校の理科の教室をつい連想してしまいます(笑)

 ホルマリン漬けの眼球が棚にたくさん並んでいて、マッドサイエンティストのじーさんみたいな人がそこで「イーッヒッヒッヒッ!」と笑っているようなイメージ、とでも言いますか(^^;)

 ええと、わたし個人のそんなアホ☆イメージはどうでもよく……アイバンクに登録しようかな~と思いました。

 いえ、かなり昔に骨髄バンクに登録した時――アイバンクにも登録しようと思ったんですよね。

 でもその頃ちょうど、臓器移植のことが色々言われている時で……ドナーカードに眼球って書いておけば同じことだよね!とか何か勘違いしてまい、そのままになってました(^^;)

 日本アイバンク協会さんのHPにある普及啓発ポスターを見ると、1992年のポスターに「毎年1500人もの人が光をとりもどしています。しかしまだ4300人もの人が角膜移植を待っています」とあります。

 1992年っていうと、今から19年前でしょうか。

 そして「今」はどういう状況なのか、その部分がすごく知りたいと思ってしまいました(^^;)

 たとえば、仮にわたしが今視力を失う病気にかかったとして、角膜移植を希望するとしたら、現実問題、どのくらい待たされることになるのか……その部分を物凄く知りたいというか。。。

 なんていうか、アイバンクなるものがあることはみんな知ってるけれど、意外にアイバンクの実態みたいなものってあまり広く知られていないような気がします(^^;)

 これもかなり昔の話になるんですけど――アイバンクも資金面などで活動が大変だとの新聞記事を読んだことがあって、いわゆる啓発活動をするのもなかなか難しいのかな~と思ったりするんですよね。

 まあ、わたしがアイバンクに登録しようと思ったのは、慈善心みたいなものではあまりないです

 どちらかというと、死んだら人間何もわからなくなるわけですから(これは肉体的な意味において、ということ)、その抜け殻にまだ役立つものが残っているなら、使ってくんなまし☆くらいの気持ち、というか。

 慈善心とか、人の役に立ちたいとかなんとか、むしろそういう気持ちより……「べつにそんな有り難がらなくていいから、使ってくれていいよ☆」みたいな感じだったり(^^;)
 
 もっとも、これはあくまでわたし個人の死生観なので、家族との話し合いとかは大切だろうな~と思うんですよね。

 今から大体4~5年くらい前だったでしょうか。

 骨髄バンクさんから連絡がきて、適合する患者さんがいらっしゃるのでお願いできるでしょうかと言われました。

 まあ、あれって全身麻酔なので……決断するのって結構勇気いると思います(^^;)

 でも、前からもし連絡がきたら必ずそうしようと思ってたので、「お願いします」的な返事をしたんですよね。

 そしたら、「家族の方の了承を得てください」と言われて、母に電話したところ……物凄く反対されました

 というのもわたし、はっきりした持病や疾病があるというわけではないんですけど、あんまり健康じゃないような感じのするところがあって……まあ、母に言わせると「人様のことより自分の体の心配をしなさい☆」ということでした。

「100%絶対に死なないという保証はない」、「もし99.9%成功すると言われたとしても、最後の0.01%のくじを引かないとは限らない」、「後遺症がもし残ったらどうするの?」などなど……わたしとしても、まさかこんなに反対されると思ってなかったので、本当にびっくりしました(でも、今にしてみれば本当に有り難い親心です^^;)

 それでもまあ、なんとか説得したんですよ。なんていうか、わたし自身も病院の検査で引っかかる予感があり、むしろ逆に検査で「何も問題なく健康!」みたいに太鼓判を押されたら、安心して骨髄を提供できるな~と思っていたので、そのあたりのことをよく母に説明したわけです。

 母の納得の仕方は本当に「渋々……☆」といった感じだったんですけど、結局このお話ってなかったことになってしまったんですよね(^^;)

 電話で連絡くださった方のお話によると、「患者さんの都合で、今回の件は取りやめになりました」とのことだったんです。

 わたしとしてはもうすっかりその気になってたので、ほっとするような気持ち半分、それと同時に患者さんの容態のことがとても心配になり、そのあたりのことをコーディネーターの方にお聞きしたんですけど――「詳しいことはお知らせできない決まりになっています」と言われてしまいました。

 でも、「骨髄移植以外の選択肢を患者さんが選ぶこともあるんですよ」とその時聞いたので、ほんの少しだけ気休め的に安心したり(^^;)

 だって、骨髄移植のドナーが見つかったのに移植しないって、患者さんの容態が突然急変してどうにかなったとか、色々考えてしまうじゃないですかww

 その後も、もしかしたら再びその患者さんの希望が変わって……ということがあるかな、と思って待ってたんですけど、それから連絡といったものは特に何もなく……ここからまたアイバンクのことに話戻りますが、その点アイバンクって移植的には一番問題ないのかなという気がしました。

 昔、一年くらい脳外科病棟で看護助手をしてたことがあるんですけど、その時に脳死というか、脳死、あるいはかなりそれに近い状態、寝たきり、植物状態……といった感じの方を何人も見ています(一応誤解のないように念のため書いておくと、脳死と植物状態というのは別のことです)。

 なので、わたし個人は「脳死ってこういうことなんだ」っていう理解がある程度あるのでいいんですけど……やっぱり何か不慮の事故によって親族の方が脳死判定を受けた場合、その御家族の方が戸惑うのって当然だと思うんですよね。

 わたし個人にいくらはっきりした死生観があったり、脳死についての知識があったとしても――そのことを家族に伝えていないと、わたしが死んでからアイバンクに登録してたことを知ってびっくりするとか、かなりあり得ると思っています(^^;)

 まあ、わたしがこの種の話をすると母などは「偽善的な鬱陶しい子☆」みたいな顔をすることがあるので、それで話しづらいっていうのもあるんですけど……脳死に関しては、脳死と植物状態ではどう違うかとか、説明してるうちに顔色曇りそうですから(苦笑)、その点「アイバンク」だと、もう少し簡単に説明出来ていいかもしれません。。。

 そんなわけで、登録が完了したら、次に母に会った時にでもその旨伝えておこうかと思っています(^^)

 それではまた~!!




 P.S.こうしたことに興味ある方って、たぶん結構いらっしゃると思うので……一応、リンク張っておきますね(^^)

 日本アイバンク協会=こちらから、献眼登録の申し込みが出来ます。

 日本骨髄バンク=登録窓口の案内、ドナー登録の流れについてなどはこちらから。

 日本臓器移植ネットワーク=こちから、臓器提供意思登録が出来ます。


 ※いずれのサイトでも、よく注意事項をお読みになってから、登録されるか否かをご決断くださいね。それと、わたしが言うのも変な気がするんですけど、登録の際には御家族の方との話しあいが一番大事かなって思います(^^;)



 ↓宇多田ヒカルさんの「Heart Station」。
 これはあくまでわたし個人の死生観ですけど、たぶんいつか天国のような場所で、何かの臓器を提供した方・された方というのは互いに出会えるような気がしています(^^;)





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