脳内出血になっても、フツーのおばちゃんに戻りたい

35歳で脳内出血で倒れた「わたし」のリハビリ記録&その後

事情説明

2006-11-28 17:50:52 | 幼稚園で
話は前後しますが、4月の幼稚園入園に向けて、2月末だったか、説明会がありました。入園に際しての準備等の説明です。
そのときに、あらかじめ地区の役員の選出がありました。
私の住んでいる地区は、加古川でも3番目ぐらいに人口が多い地区で、今子供が通っている小学校は加古川で1番のマンモス校です。
園児は約150名。
その150名の保護者が、住所ごとに分かれます。
○番地~△番地までの人、っていう具合です。
その中から2名ずつ(だったと思う)選出するわけです。
ただし、妊婦さん・2歳以下の子供がいる人は免除という条件でした。

選ばれたらどうしよう・・・

この地区に引っ越してきて3年。
でも、フルタイムで仕事をしていたので、知っている人は皆無。
誰にも相談できない。
当然、私の体のことを知ってる人なんて誰もいない。

でも、でもね。
もし役員にあたったとしよう。
やるのが嫌なんじゃなくて、あたっても
仕事ができないと思うのよね
字は書けない。
走れない。
重いものは持てない。
結局ほかの人に迷惑かけちゃう。

「あの~、ちょっといいですか?」

思い切って告白。

脳内出血で倒れ、3ヶ月入院していたこと。
右半身が不自由なこと。
仕事ができなくて、迷惑をかけるだろうこと。

泣いたらアカンと思いながらも、
悔しさと、こういうことを喋っている情けなさとで
涙がボロボロ。

「そういう事情なら免除でいいですよね、みなさん」
と、話を進めてくれていた人が言ってくれました。

私はこれからもこうやって、自分のことを話すたびに、
恥ずかしさと悔しさと情けなさ
を感じないといけないのだろうか・・・

幼稚園に来るときは降っていなかったのに、帰りは雨。
買った制服や体操服で、右手には荷物。(腕に引っ掛けるように)
左手には自分のかばん。
だから、持ってきていた傘もさせない状態。
余計に情けなくなってきました。

この頃、退院して一応普通の生活をしているものの、
やっぱり特殊な人なんだと
まだまだ自分で殻を作っていたように思います。

このとき1つの発見。
かばんは肩掛けにしよう。
そうしたら手が空くじゃん!

後日談ですが・・・
この日の印象が強烈だったらしく、
私のことを覚えていてくださったお母さんが声をかけてくれました。
「大丈夫。みんな手伝うから」
って。

何かがはじけた

言わなきゃ、理解してもらえないんだよね。