今年も晩秋の一般公開が行われました。この時期のお目当てはウメバチソウ(梅鉢草)です。
ですが、今年は開花が遅れているようで花の数は少なくてちょっと残念でした。
代わりにというか、キセルアザミやスイランがいつもより多く見ることができました。
同じところでも、同じとは限らないのが自然の面白いところですね。
決め打ちはしないで、置かれた状況に応じて対応する大切さを痛感させられました。
1)ウメバチソウ(梅鉢草)
ニシキギ科ウメバチソウ属。

2)5枚の花弁に、雄しべは5個。そして花粉をださない仮雄しべが5個あり、先が糸状に12〜22裂し、先端に小さい球状の黄色い腺体がつく。

3)雄しべは一日に1個ずつ開いていくそうです。

4)雄しべがすべて開いた後に、子房上位で雌しべの柱頭は4裂する。

5)キセルアザミ(煙管薊)
キク科アザミ属。

6)煙管の様に下向きに花をつけ、花後は上向きになる。

7)蕾の状態のものがありました。この一つ一つが花(筒状花)なんですね。

8)蜜を吸うイチモンジセセリ

9)スイラン(水蘭)
キク科スイラン属の多年草。

10)葉がランに似て湿地に咲くことから。

11)小花が集まって一つの頭花を構成している

12)シラタマホシクサの海に浮かんで

13)背景のボケ味を変えてみました

14)絶滅危惧種に指定されている

15)シラタマホシクサ(ホシクサ科ホシクサ属)

16)こちらも絶滅危惧種Ⅱ類に指定されている

17)ホソバリンドウ(リンドウ科リンドウ属)

18)ミカワシオガマ(ゴマノハグサ科シオガマギク属)
東海地方の固有種で、絶滅危惧種に指定されている。

19)サワシロギク(キク科シオン属)
咲いた時は白色ですが、次第に紅紫色を帯びてくる。

20)サワヒヨドリ(沢鵯)
これもキク科です。

21)ノコンギク(野紺菊)(キク科シオン属)
生育環境は広く、どこでも普通に見られるそうです。

22)伊藤左千夫の小説「野菊の墓」の野菊はこれではないかとの説があるそうです。
「民さんは野菊のような人だ。」
