万葉集ブログ・1 まんえふしふ 巻一~巻八

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1280 柿本人麻呂歌集

2009-07-04 | 巻七 雑歌
撃日刺 宮路行丹 吾裳破 玉緒 念妄 家在矣

うちひさす 宮道(みやぢ)を行くに 我が裳は破(や)れぬ 玉の緒の 思ひ乱れて 家にあらましを


「“うちひさす”(あの人に会いたくて)都大路を行き来しているうちに、私の裾が破れてしまった。“玉の緒の”(あの人を愛して心が)思い乱れて(どうしようもなくて)。(こんなことなら)家にいればよかった」