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エクセルでゼーゲル式を計算しよう 6

2010-03-29 | ゼーゲル Seger formula
★詳細はカテゴリーのゼーゲル式を参照してください★

さて、いよいよゼーゲル式から調合を求めるシートの使い方です。

このシートは上下に分割したほうが使いやすいです。
下の表で計算した値を上の表に当てはめていきますので上下に移動が多くなります

①ゼーゲル式の値を入力する

上の表はすでに数値が入った状態です。
上から見て行くと、
まず6行目に欲しいゼーゲル式の値を成分に対応したセルに入力します

②欲しい成分の値を求める
下の表にいきます。
まずKNaOを求めます。B31のセルに欲しい値を入力します
すると各長石毎に必要量と成分の内訳が表示されます。
今回は福島長石を使いますので、福島長石の行をまるごと選択してコピーします



③上の表に当てはめる
上の表の8行目、空欄にしていた行に先ほどコピーした値を「形式を選択して貼り付け→値」で、値だけ貼り付けましょう
すると次の行には6行目の値-8行目、という計算がされています
あとどれだけ何が必要かわかるので、次の成分は9行目の数値を使います。

④調整する
②と③を成分ごとにくりかえし計算します。
すると上の表に赤字があらわれてきます。これは必要量より多くなったということです
あまりにかけ離れた数字になった場合、調整します
多かった成分の原料を、下の表に戻って少し減らして計算しなおします

これはどの原料も単一の成分で構成されているわけではないため
原料が追加されて行くたびに求めていない成分も追加されてしまうためです。
そのため、元のゼーゲル式と若干の誤差がでてきますが
エクセルに計算させて納得いくまで調整していきましょう。。

(これが手計算だったら大変・・・大抵は他の成分は無視してしまいますが
このシートをみると、随分違うものだなあとびっくりします)

さてさて、できましたでしょうか?
大体調整が終わったら、中央に出来た調合表とゼーゲル式をコピーして
また新しいシートに保存しておきましょう
沢山計算して、テストピースを作って焼いてみてくださいねー♪

・・・正直、使いやすいとは言えないと思います<(_ _)>
あくまで、ゼーゲル式とエクセルの勉強の参考に~~




エクセルでゼーゲル式を計算しよう 5

2010-03-29 | ゼーゲル Seger formula
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ここまでご覧になられた皆様、本当にお疲れ様ですー
いよいよ作業もラストとなりました。これであなたもゼーゲルマスター??

4回目で作った表の下に、今回の計算表を作っていきたいと思います
まず、自分の持っている原料を整理してみましょう

①塩基成分
・長石系~福島長石・釜戸長石・平津長石・・・名前で同じグループとわかりますね
これらの原料から欲しい成分はKNaO(K2OとNa2O)です。
・石灰系~土灰・鼠石灰・白石灰など。CaO
・マグネサイト~ベントナイト・タルク・マグネサイト。MgO
・亜鉛 ZnO
 などなど

②中性成分
・アルミナ系~朝鮮カオリン・蛙目粘土・インドネシアカオリンなど。Al2O3

③酸性成分
・福島硅石・合成藁灰など。SiO

それぞれの系列ごとにまとめて計算できるようにしたのが上の表です。
どの系列に入るかの基準は、その原料に含まれる主成分で判断します。
どの原料も単一の成分ではないので、他の要素にも影響してきます。

この表は講座の1・2回目で作成したものの応用です。
2回目で作成したモル値のシートから、SiO2~Fe2O3までの数値をコピー&ペーストします
B31は、KNaOの必要数を入力するセルです
C30には「=B31/0.166」と入力します。必要量÷福島長石に含まれるKNaOの値です
D30~には先ほどコピペしてきたモル値が入っていますが、
すべての数値の前に「=C30/」と付け加えます。

これで、B31に欲しい数値を入力するとC30にはその原料が必要な量が計算されます。
D30~には必要量の内訳がでてきます。

インド長石・釜戸長石もまとめた表にすることで、どの原料が適当なのか判断できます。

次は石灰系ですが、この場合欲しい数値はCaOなので、C35には「=B36/0.974」と入ります
これは白石灰に含まれるCaOの値です。

では自分の使う原料をセレクトしてこの表を作成してみましょう。

次回使い方です。。



エクセルでゼーゲル式を計算しよう 4

2010-03-29 | ゼーゲル Seger formula
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お待たせしました!!ゼーゲル式講座の4回目です。

大した知識もなく、あいまいな説明しかできずに本当に申し訳ない内容ですが
こちらの記事に沢山アクセスをいただいており、途中でやめては逆に申し訳ない(汗)
頑張って続きをやりますっっ

さて、今回はゼーゲル式から調合を計算するやりかたです。
前回の「調合からゼーゲル式を計算するシート」の応用になります

まず新しいシートに上のような表を作成します。
上から説明していくと、
6行目の黄色のセルに各成分の欲しいモル数を入力。
※8行目は計算した数値を入力するための空欄
※※9行目は6行目-8行目という計算式が入ります(例 D9のセルには「=D6-D8」)
10行目※くりかえし
11行目※※くりかえし(D11は「=D10-D11」)

8行目からのくりかえしは、使う原料の分おこないます。
長石・土灰・藁灰と3種類なら3回です。
そしてその下の濃い緑の行、合計は8・10・12・14行目の合計になります
(D20のセル「=D8+D10+D12+D14+D18」)
塩基成分の合計などは前回と同じです。

A22にある薄緑の部分は、調合表です。
A22には「=A8」B22には「=C8/C20」と入れると、原料名と必要量(%)がでます。
次の行 A23「=A10」B23「=C10/C20」です。

さて、ここまでできましたか?
次回はこの表と組み合わせて使う計算表の作成です