===paradiso trattoria===

おいしいもの かわいいもの やきもの

窯詰めと珪酸カルシウム板。

2010-05-29 | タム make
さっき素焼きが終了ー
やっと折り返し地点って感じです。

先日木工用のやすり(大根おろし器のように歯が立っている)でやすってしまった指先
大量出血したので超びくびく絆創膏を外してみたところ、もう大丈夫っぽい。
ただ、等間隔にめくれた皮がひらひらと惨状を物語っております・・・
カンナでざっくりやってしまった方はまだですけど(涙

まだ生なので、大した写真もなく、猫達が「ちょっと暑いゼ」と収まっております。
よく見ると猫達のうしろに飯碗が詰まってますが、見えますでしょうか
飯碗も立てて入れたら、棚板二枚敷の一段に70個以上余裕で入ってしまい
作っても作っても窯が埋まりません。
しかし入る事がわかってしまうと、もう今までのようなゆとりのある入れ方には戻れない
化粧土だから重ねちゃいけない、なんて思っていたことすら「はあ?」って感じです

昨日まで本当に寒くて「雪解けの頃の気候並みでしょう」とお天気お姉さん
今日は久しぶりに気温も平年並みに戻り、天気も良かったので
今年初の外での化粧掛けもしました。数時間できれいに乾くのが快感!

珪酸カルシウム板普及委員会の末席の私は、最近委員長(はっしー)に
化粧掛けもケイカル板の上に置くと板にくっつかない、との情報をいただき
試しにタタラものを化粧掛けするのに使ってみたところ、確かにつかない!
いつも高台が板にくっついて折れてしまったりしてましたが、これは使えるワザですね

ちなみにケイカル板は建材です。アスベストを含まない内装などに使用される軽量の板で
ホームセンターなどに売っています。カッターで切れるので好きなサイズにどうぞ♪
大変吸湿性に優れていて、粘土が柔らかすぎるときはこの上で練るといいですよー





窯周辺のいきもの

2010-05-28 | マイペンライ easy
写真と本文は全く無関係ですが

今週は頭が働いてないようで、うっかりミス連発の日々

月曜日にカンナを研いでー自分の指を削りぃー♪
火曜日にコテを削ってーまたまた自分の指をー♪
水曜日はロクロをやめてー
木曜日は眼鏡を壊しぃ・・・(涙
なんて悲しい民謡が思いつくような。。

くたくたになって母屋に戻ると、何気に家族が見ていたDVD(吹き替え)のヒロインの声がスカリー

もるだーあなたつかれてるのよ

あのゆうめいなセリフが聞こえそうなので、今日はもう寝ます。

何をそんなに慌てているのかといえば、まだ窯が半分しか埋まっていないからで
納期がせまっていたりもしたりで、落ち着きません
ひたすら窯を埋めていくのが仕事

そういえば昔、共同のアトリエのすみっこに窯を置かせてもらっていたのですが
窯を設置して、煙道のレンガをモルタルで積んでいたら
一緒のアトリエの子に「窯をつくるいきもの、みたい」と言われました。
そういう君らも石を彫るいきものや、木を削るいきものみたいよ、なんて。

制作とは地道な作業の連続。今も変らないなあ。

便りのないのは

2010-05-24 | マイペンライ easy
元気な印、といいますが
私の場合たいてい逆です(笑

結局風邪が長引いて先週は全く仕事にならず(涙
今日から本気出すっっ・・・

写真は先日の夕方
北広島あたりは霧雨だったのに、うちのほうにくると抜けるような快晴
天気の変わり目が空にくっきりあらわれていました。
雲のむこうの空のうつくしいこと!
携帯では全く写し取れていませんが・・・

猫つくり

2010-05-12 | タム make
寒さに弱い道産子。やはり風邪ひいてしまいました。
今日は夜明け前から雨。気温も上がらずテンション低くなっちゃいます~
ちまさんにならい、ほうじ茶に梅醤とハチミツいれてふうふう。


招き猫こんなに怖い顔なのに、すでに今年の予定分完売してしまいました
これから頑張って一杯つくります~
左は型から外した状態。結構焼きで縮むんです。
まだ顔しあげる前なので、のっぺらぼう~

鋳込みだったらもっと簡単なのでしょうが、これは普通の型です。
原型を石膏で型取り、スライスした粘土を貼り付けて作ります。
複雑な形だし、中に粘土の玉をいれて土鈴に仕立てるため薄めにできています。
型から外したあとも、バリの処理や顔や手足の表情を入れたりと手間がかかります。

普段の器の仕事とはテイストも違いますが、なんだかこっちも楽しいです。



初めての心

2010-05-12 | マイペンライ easy
たまたま古本屋さんに立ち寄ったら、懐かしい本を見つけました
なんとこの本には私の修行時代の証拠写真が載っているのです
あの頃は高くて買えず(2100円)今でも半額キープしてました。



これがその写真。誰に見せても私がどれだかわからない(笑)

常滑に行って初めての年。いろいろありましたー
とにかく勉強したくて飛び込んだ研究所。
千葉埼玉北海道に地元の6人で土練りから穴窯焚きまでいろいろさせてもらえました。
当時の所長さんもいい人で、いろいろなヤキモノをみせてくれたり
暑さに弱っていた私を講師に来ていた明美先生が家に呼んでくださったこともありました。
何年経ってもあの日々は忘れられない貴重な体験です。

それから何年も経ち、常滑から札幌に戻ることが決まり、
その頃勤めていた会社の社長と飲んでいたら
偶然ロクロを教えていただいた仁先生と遭遇。
お前ならどこに行っても大丈夫♪と太鼓判を押してくださいました。
最初から最後まで、沢山の勇気と智慧を授かり、感謝の気持で一杯です。

今この本にまた巡りあったのは何か転換期のようなものが来ているのかしら?
初心にかえって、つくることの喜びをかみしめながらまた制作にむかいます