===paradiso trattoria===

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猫とわたし ~チッチとミッチ~

2008-08-31 | ナーラック cute
junちゃん家の子猫、チッチ
すっかり仲良くなったので、札幌に戻った今はとても寂しい。
junちゃんからチッチが私の置いていったバナナ箱の中で寝ているとメールが来た

最初の日は一目散にダンボールハウスの影に隠れてしまったチッチ。
でも、私がドライヤーを掛けていると背後1m位からじっと見ている。
私は少し髪がのびたので、延々と乾かし続けているのを
飽きもせず、目をまん丸にしてドライヤーの動きを観察している。

junちゃんはチッチと遊んでやる時にがぶがぶと手を咬ませている
なでていると、まず爪を出したまま手にアタックしてくる。
私はそれが痛くてできないので、甘えてきたチッチを撫でてやっても
”ガブ”が始まると「イタタタ!」となって手を引っ込めてしまう。
何度かそれをやっているうちに、チッチが爪を引っ込めたまま絡んでくるようになった。

しかし油断は禁物。まだ子猫
朝、ホイップした洗顔料の泡を両手にたっぷりすくって
それに顔を埋めた途端にチッチが背中に飛び乗ってきた
いきなり背中に衝撃を受けて思わず身をかわした瞬間に
私の背中には長い一筋の爪跡が。



チッチと私に信頼関係ができたのは、こんな事件のせいだ
チッチと二人でお留守番をしているときに、奴が現れた
キジトラのノラ。網戸越しに唸り続けさらに網戸に登ってはチッチを脅かす
私がいくら追い払っても、したたかなそいつはお構いナシに網戸にアタックしつづけた。



私はとっさに掃除機を取り出してスイッチを入れ、網戸に向かって振り回した
チッチもびっくりして飛びあがったけれど、なんとか追い払うことに成功
その時はそれで終わったのだけれど、夜になってチッチの態度に変化が現れた。

布団を敷くと、私の布団の上にしっかりと陣取っている
隣でストレッチをしていても逃げずにくつろいでいる。
しまいには横で眠ってしまった


私も常滑に住んでいた時に猫を飼っていた。
大野の港に棄てられていた子猫を原田はるちゃんから託されたのだ。
グレーの長毛のlapazと黒猫のgoma
二匹で勝手に遊んでいるので、私は爪を立てられたり咬まれたことがない。
甘えたいときだけ寄ってくるし、外猫だったのでご飯の時しか戻って来ない。
それでも私が仕事から帰ってくると、駐車場まで二匹が迎えに来てくれた。
仲良く三人で家まで戻るのが、毎日の幸せな日課だった。

しかし別れは必ず訪れる。
前回の東海集中豪雨の時に少し水を被った私のファミリアは
それ以来エンジンの音がうるさくなっていた。
二匹は多分エンジンの音を聞いてお迎えにきていたのだろう。
軽のワンボックスを安く譲り受ける事になって
車を変えたその日に、gomaが消えた

二匹を家族に迎えてから二度引越をした。近場だったので
最初はよく元の家に戻ってしまっていた二匹。
でも、今回は戻って来ない。私は仕事帰りに前の家や近所をgomaの名を呼びながら
何日も探し続けた。
けれどもとうとうgomaが戻ってくる事はなかった
二人になった私達はそっと身を寄せ合ってgomaを想った。


いろいろあって、札幌に戻る事になりlapazもお向かいに託す事になった
外猫だったlapazは、私が仕事で日中家に居ない間は
お向かいさんに上がりこんで、しっかりご飯まで頂いていた。
今さら家猫に戻せないし、寒い北海道にlapazが耐えられるかもわからない
お向かいさんは快くlapazを引き取ってくれた。
どんなに謝っても私は二匹に申し訳がたたない。
最後まで一緒に居られないなら、もう二度と猫は飼うまいと心に誓った。
寂しい決意だ。

猫同士の仲間が居る彼らと、チッチのように人間の間で生きる猫とは
付き合い方がまるで違った。
junちゃんが見えなくなるだけで寂しがって鳴くし
一日出かけて構ってあげられなかった日は夜何時までも遊んで欲しくて騒ぐ

帰る日のチッチはなんとなく落ち着きがなかった。
別れを察知しているのか、荷造りをする私のそばで鞄に爪を立てている。
また来年ね。仲良くしてくれてありがとうチッチ



どうしても猫の話になると感傷的になってしまいますね
今回出会った猫達はまだまだいるので
その話はまた今度