舞蛙堂本舗リターンズ!~スタジオMダンスアカデミーblog

ダンス(フラ・ベリーダンス他)と読書と旅行とカエル三昧の日々を綴る徒然日記。

困った藤壷さん

2009-02-14 01:36:43 | 徒然話
木曜深夜のアニメ『Genji』、相変わらず毎週楽しみに観ております。

一口に源氏物語と言っても瀬戸内寂聴先輩の完訳とはだいぶ趣が異なり、このアニメは寂聴先輩に比べて心なしか源氏の君に同情的な気配が伺えます。
つまり、源氏の君の藤壷女御に対する懸想の件ですね。
このアニメ観てると、特に昨日の回などになりますと、うっかり寂聴先輩版で培った源氏の君の行いに対する冷徹なツッコミの姿勢を忘れ、藤壷さんをどれほど求めても叶わなかった源氏を気の毒に思ってしまいそうになります。

まして中孝介さんの歌うエンディングテーマを聴くと、このアニメはそういう同情的な観点から作っているんだろうなと確信します。
このばりばり片思いの歌からだと、華麗な女性遍歴(ってほとんどは強引に手を出してるんだけどなっ)を重ねる外道源氏の姿はとても想像できません。

にしても、このエンディングは確かにいい歌ですな。私はけっこう好きです。
どうもラブソングなら幸せな歌より片思いや失恋を歌っている歌の方が好きなのは、人の不幸は蜜の味的な思惑なのかと、我ながら自分の性格の黒さに不安を覚えます。

とにかく源氏の君は昨日の回で例によって例のごとく強制的に女性に手を出しましたが、普段とはまるっきり事情が異なります。
なんたって相手は大本命の藤壷女御だったのですから。

ふつう源氏の君に手を出された女性は、(私などには到底理解不能な事に)外道源氏にめろめろになってしまうのですが、よりによってこの藤壷女御だけは、源氏が手を出そうが足を出そうが「いけません、いけません」しか言いません。
もういっそスカッとするほどの拒絶っぷり。

しかも源氏が思いの丈をぶつけまくると、「私もあなたを好きだけれどダメ」と、それを言われちゃったら諦める事もできないのに受け入れてももらえないという、あまりにも残酷な拒絶の仕方です。
そんなら「アンタなんて嫌い」と嘘をついてでも源氏の執着が離れるように仕向ければまだしもいいのに...。これでは源氏の君、まるっきり藤壷への懸想が泥沼化する一方じゃないですか。


うわぁ、いかん!!!
これでは制作者の意図どおり、この私が源氏に同情してしまう!!!!!



......まずいまずい。ここは一つ金曜日の『黒執事』を観て、千々に乱れる心を落ち着かせましょう。
と思って今日の黒執事を観てたら、なんと登場する死神が全員メガネという禁断の事実が発覚してしまいました(まぁ一人はオカマですけど)。
死神ではないけど死神を管轄するお役人のヴィジュアルなどまるっきりクラーク・ケントを好む私のタイプにドンピシャですし、人間界でアンダーテイカーと呼ばれている彼など、メガネなのに加えて自分でも実際に着たいようなファッションセンスの持ち主です。

ぎゃあ、今度は別の意味で千々に乱されてしまふ~(うぉい!!)

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