舞蛙堂本舗リターンズ!~スタジオMダンスアカデミーblog

ダンス(フラ・ベリーダンス他)と読書と旅行とカエル三昧の日々を綴る徒然日記。

Valentine's Concert スタジオM出演曲♪

2014-02-19 01:34:48 | ダンス話&スタジオM
本日はLei Na Hoku Valentine's Concert宇都宮公演で私達が踊った曲を振り返りたいと思います
画像は先日と同じく家庭用ビデオの映像を撮影したモノですので、画質が悪くてすみません


(1) Ho'ohaehae



マウイ島のクムフラ、ナープア・グレイグさん(って、最後のロパカお姉様による紹介が「ナープア・ナカソネ」と聞こえたんですけどそれって………???)の素敵なナンバー。
私、昔からこの曲が大好きで、いつか良いアレンジに巡り会ったら絶対踊るんだと決意していたところ、数年前メリモ中継の合間に流れたCMでナープアさんバージョンを知り、速攻ゲットした経緯がございます。
ほんと、この歌でのナープアさんの魅惑的な歌い方はまさしく内容にピッタリ! この調子で誘惑されたら骨抜きにされそうです。
私も男を手玉に取る感じでワルく踊りたいわ~(まあ現実の私は喪女なんですがねナープアさんと違って)。

当日の音合わせの時、とりあえずほとんどのメンバーがヘアスタイルだけ本番仕様にセットした状態でステージに上ったところ、当のナープアさんが「その髪型ステキ!赤くしてる人は特にイイわ!!」とお褒めくださいました
いぇーい、この髪型こそ今回のスタジオMのコダワリのひとつなのでございますよ~。そこにいち早くお気づきになるとは流石ですナープアさん。

Ho'ohaehaeの生演奏はウェルドン・ケカウオハさんも演奏に加わり、それはそれはパワフルでゴージャスな仕上がりでした
CD版よりオトナ度が上がっていて嬉しかったです。なんというか夜のライヴハウスの感じ。それもだいぶ遅い時間帯になって盛り上がって来た辺りの。

なので私の踊りも変わりました。よりワルい方向に
そんな私に一番近いイメージとしては「ボディランゲージ!ハッ!!」のアースラ様あたりですかね(笑)。

ノったのは我々ダンサーだけではなかったようで、ミュージシャンの皆さんも大変ノリノリで「ヒュー!」とか言いつつ演奏してくださいました
しかも、最後に我々がミュージシャン席に向かって投げキッスすると、全員が投げキッスし返してくださるご褒美エンディングでした


(2) Lei Ana O Manoa I Ka Nani O Na Pua



アーロン・J・サラーさんの名曲、一度は踊りたかった悲願の曲ですので、もう衣装から激しくこだわっております。
マーノアといえば緑。マーノアらしい緑を求めて探しまわった結果、うちのマミちゃんもかつて住んでいたマーノアの深い緑、優しく降り注ぐTuahine雨をみごとに再現する美しい生地と巡り会えました。
また、フラのドレスはカクテルドレスと違って踊ってナンボですから、動いた時に最も美しく見えるシルエットなのもポイントです。
とはいえ、舞台が明るくなっただけで拍手と歓声が沸き上がっているところを見ると、立ち姿もそれなりに美しく出来上がったと思われひと安心です。

そして、フラのステージにおいては致命的にドレスとマッチしてないレイや髪飾りがせっかくの美しいドレスをぶち壊している悲劇を何度も目にしておりますので(笑)、そういった悲劇を避けるのはもちろん、むしろドレスを引き立てる装飾品選びにもこだわりました。

有難いことに、こだわり抜いた衣装を彩る照明も素晴らしいものでした。
やはりマーノアであることを意識してか背景は緑一色。それも異なる系統の緑がグラデーションをなしており、思い描いていたとおりの深い緑に包まれたステージが出来上がっていました。

映像で検証したところ、同じ位置にとどまっているのはせいぜい6小節程度という鬼仕様のフォーメーションも、練習を重ねた甲斐あってごくスムーズに行われていました。
先ほどのHo'ohaehaeとはガラリと趣を変えた上品でエレガントな踊り方も皆さんGJでしたよ




エンディングは本番直前に届いた舞台見取図を見て急遽集まり方を変えました。
ミュージシャンの皆さんとのバランスが良い状態で締められたと思います。
アーロンさんもBeautiful! Beautiful!!とお褒めくださいましたです。


この曲の時もウェルドンさんが演奏とコーラスに参加してくださってました
今回は演目の関係上、ウェルドンさんの曲で踊れないのが残念だな~と思っていたので、こういう形で参加していただくことができて本当に嬉しかったです。
ウェルドンさんの演目がひととおり終わって楽屋にお戻りになったところでお会いしたら、「ボクはいつもアナタ達のフラを楽しんでいるよ。みんな素敵。アンダーザシーも楽しみ!」とおっしゃってくださいました


(3) Mahina O Hoku / Aloha Wau Ia 'Oe



いよいよナタリーさん&イオラニさんご夫妻によるゴージャスなデュオのご登場です。
ゴージャスなナタリーさんに引けを取らぬよう、そして彼女の持ち歌の中でも特にゴージャスであるこの曲に相応しくなるよう、私達もゴージャスに作り込みました。
というか、この読売&ティアレの皆さんの衣装はお蔵出しこそ昨年春ですが、その時点ですでに今回のバレンタインコンサートを想定していたため、この舞台に映えるような工夫が随所に施されております。
想定どおり、このブラウスはまるでラインストーンのようにキラキラと絶え間なく煌めいていましたし、スカートの柔らかな光沢も効果的でした。
さらに今回は髪型を一新してみました。このヘアスタイルの方がこのヘッドドレスに合ってますね。

それにしてもナタリーさんはまたまたゴージャスだった
高い位置で華やかなアップにしたヘアスタイルに豪華なヘッドドレスを着け………って、完全にウチとダダ被りです
いえいえ、断じて我々のスタイルはナタリーさんのそれを真似したわけじゃないっすよ(去年のナタリーさんはダウンヘアに大きなティアレを着けてらっしゃいましたし)。


しか~し、服装がゴージャスなだけではないのだ。
読売&ティアレの皆さんはこの曲をかなり突貫工事で覚えたにもかかわらず、いつも以上に熱心に練習を重ね、まるで長い時間をかけて踊り込んだ曲のように完成度を高めました
フラがたんなる体操ではなく感情ありきのものである以上、ウチは杓子定規的に揃えることは決してしないのですが、それでも角度やタイミングが揃っているのは群舞において非常に重要なことです。
ホント、よくこの短期間でこれだけ揃ったなあ~。今回の出来映えは大変誇らしいです
出演した皆さんは自画自賛して大丈夫ですよ
つーか、世の中にはグループ総出でえっらいドヤ顔で踊っている日本人ダンサーが驚くほど多いのに、ウチの生徒さん達にはそういう人がいないなあ(笑)。

ナタリーさんの歌声はやはり美しく伸びやかで、かつドラマチックに感情が込められていて、ウチの皆さんもかなり感情移入して踊っていたそうですし、私自身も思わずナタリーさんの妹さん・シェルシーさん的な踊り方になりそうでした。
う~ん、日常的にあの歌声に合わせて踊ってたら、オラナさんとこの女の子達がああいうドラマチックな感情表現をしたくなるのも分るわぁ。ましてそこにお父様のハワードさんの重厚な歌声まで加わろうものなら、ほんとシェルシーさんばりに感情がこもりそうです。

それを思うと、生演奏なら何でもいいってモンじゃないんだよね、やっぱり。
ナタリーさんやイオラニさん、そしてハワードさんの歌と演奏が素晴らしいものであるからこそ、それと表裏一体であのドラマチックなオラナ・スタイル(もとをただせばアンティ・ブロッサムのスタイル)になるんだと思います。
「生演奏であることに意味がある」んじゃない。「上質な生演奏であることに意味がある」のです。



そんな素晴らしい歌声に感謝を込めて、最後にお二人の方を向いてご挨拶しました。


(4) Nani Ahiahi



「上質な生演奏」といえば、この方をおいて語ることは出来ません。
ロパカお姉様です。

もう私、宇都宮に降臨したお姉様の御姿を拝見しただけで感極まって足元にひれ伏したくなりましたが、それを必死で堪えて踊り出したら、あの歌声の神々しいのなんのって。
そして、最初の'Auheaの滑り出しの軽やかなことといったら!!! まるで、あるかなきかの風にふわりと乗って空中に舞い上がる羽のよう。

私ゃ己のフラ人生のすべてをこの'Auheaの踊り出しに懸けましたよ。
ロパカ様の歌声と同じく、ふわりと空気に乗ってさりげなく軽やかに、しかし丁寧に万感の思いを込めて'Auheaのモーションを行う、この一瞬のために私はこの30年間精進して来たんだと感じました。

ロパカ様の歌い方はCDよりさらにドラマチックでありながら軽やかだったので、我々の踊りもそれに合わせて微妙に変わりました。
ですので、今後この曲をCDで踊ることは沢山あっても、今回バレンタインコンサートで踊ったバージョンはこの一回限りだと思います。
生演奏のつもりで踊ろうったってそうはいかないのだ。踊りはそのとき耳に入って来る音に感応して変化するものなので。

この曲ではロパカ様だけでなく、一緒に先ほどお世話になったアーロンさん、そしてショーン・ピメンタルさんも演奏に参加してくださいました。
つーかショーンさん、今まで「テハニのご夫君」なんて脳内ポジションにしといて本当にごめんなさい。
しかもテハニが出産間際のハラを恥ずかしげも無く露出して踊ってるのの後ろで演奏していたイメージがあまりにも強すぎてイタい人認定していて本当に本当にすみませんでした。
今回のステージでそういった先入観が取っ払われ、ショーンさんがいかに素晴らしい実力をお持ちのミュージシャンかようやく分りました。
でも、素晴らしい腕前をお持ちだからこそ、ああいうバカップル的な夫婦共演はおよしになることをお勧めします。
せめてあの時のテハニのハラがあんなでなければ、もう少し印象も違っていたんだが(笑)。
(※解説:ごく私的な見解ですが、まがりなりにもプロダンサーなら出産間際のハラなぞ人様に見せるもんじゃありません。みっともないったらありゃしない。人前で踊るならせめて隠す努力をしていただきたいものです)


閑話休題。
それと照明も素晴らしかったです。
私はこの曲を「マジックアワー」(日没前の僅かな時間、一日で最も景色が美しく見える一瞬)のイメージで踊っているので、まさにそのイメージどおりの色遣いで嬉しかったです。
ちなみにこの衣装は、日没間近の太陽の最後の光に照らされてキラキラと輝く情景と同時に、この曲のモデルになった女性のこともイメージしています。
我々も個人的に良く存じ上げている、とてもエレガントで気高く美しい方なのですよ。


(5) Under The Sea



そしていよいよアノ曲です。


この曲、演奏する方々にとってはなかなか難題だったようです(すみませぬ…
そのため、「この曲は充分に練習してから音合わせをしたい」というお申し出があり、私達は一旦楽屋へ戻って待機しました。
他の日本のお教室の音合わせをひととおり終えてからアンダーザシーの練習が始まり、しばらく経ってOKが出たところで再びステージに戻りました。


戻ってビックリ。
演奏メンバーが凄まじ過ぎます。
まず、先ほどからピアノであの独特の旋律を練習なさっていたアーロン・サラーさん。
そして今回真っ先にこの曲を歌うことをOKしてくださったナタリーさん。
そしてそして、なんとッ!! あのイカイカ・ブラックバーンさんまでも!!!!!


イカイカさんといえば、最近はNa Hoaでの活躍も目覚ましい若手実力派のお一人です。
今回もトラディショナルなハワイアンからR&Bのロマンティックなラブソングまで、素敵な歌声を聴かせてくださっています。
その方がアンダー・ザ・シーの主旋律(要するにセバスチャンのパート)を歌ってくださるですとッ

さらに驚くべきことに、イカイカさんはこの曲のサビ(早口言葉のようなところ)では完全にセバスチャンの声マネをしてくださって、あのカリブ訛りの音楽家のカニ(改めて書くとえらい難しい役どころだな)をかなり忠実に再現なさっていました。

アーロンさんも私の持参したiPadの元歌を何度も聴き(っつーかあらかじめ主催者に元歌送っておいたのに渡してくれなかったのだろうか)、ご自身で納得が行くまで何度もリハーサルを繰り返し、素晴らしいクオリティに高めてくださいました。

そしてナタリーさん!
わざわざこの曲のために今までよりさらにゴージャスな衣装にお色直しし、我々ダンサーと一緒にポーズをとり、美しいハーモニーでイカイカさんの歌声をさらに迫力あるものにしてくださってました。

というか、元歌にはこんなゴージャスなコーラス無いぞ~。この歌と演奏をデモテープにしてディズニー本社に送って、新しいショーや作品に使わせるべきなんじゃないかしら。
特にアーロンさんは数年前のTDLのスティッチイベントのパレードの楽曲に参加したり、ディズニーのハワイアンアルバムで歌ったりしてらっしゃるんだから、このさいアンダー・ザ・シーを売り込んだらいいと思います。


うっかりミュージシャンの豪華さに圧倒されて自分達の演技について書くのを忘れてしまった(笑)。

もう、この曲の反響たるや凄かったです。
一発ぶちかますぜ!という思いで選んだ曲とはいえ、まさかこれほどまでとは思っておりませんでした

まず本番前の時点で、この曲の音合わせが始まるやいなやカウイさんがスマホ片手に駆け込んで来て客席のド真ん中に陣取り動画を撮り始めました。
しかも撮りながら&撮った後に何度も親指立てて「GJ!!!」のジェスチャー。

いやはや、光栄です。光栄ですがそんなカブリツキで撮られるといくら何でもプレッシャーです(笑)。

と思ってたらカウイさん、本番の時も舞台袖から撮ってる!
あっウェルドンさんも撮ってる!!
ダンサーの女の子まで撮ってる!!!

気づいたら袖にハワイのゲストの皆さんがステージのそば近くまで集結して観ている&撮影しているという、一種異様な光景でした。


そういえば今回、カウイさんと一緒にクネヴァ様も場当たりから帰って来た我々をわざわざ出迎えてハグして再会を喜んでくださったんですが、よくよく考えたらクネヴァ様って、前回の公演時は楽屋で本を読んでいらっしゃるお姿を拝見しただけで、直接お話ししたことはなかったんですよね。
なのにどうしてこんなにウチのことをご存知なんだろう……???
と考えて謎が解けました。
カウイさん、前回からウチの写真やら動画を色々撮ってらっしゃったので、クネヴァ様も後からそれをご覧になって覚えていてくださったんですね、きっと。


エンジョイしてくださったのはハワイの皆さんだけではなく、客席でご覧になっていた方々からも嬉しい反響を頂きました
まず、ステージが明るくなってポーズをとった瞬間、客席から今までで最大のどよめきが起りました
その後もずっと客席からの手拍子が途絶えず、大変テンションが上がりました。
ある生徒さんのお友達は「本物のディズニーのショーみたい!」と言ってくださったそうです。

踊り終わったところでミュージシャンの方も「モウイッカイ!」と叫んでたり、ステージに戻って来たロパカ様が開口一番「スゴイネ~」とおっしゃったり、実に楽しい一曲でした


ぐは、今回の記事長過ぎる(笑)。
何か総括の一文を入れようと思ってたけど、これ以上長くなると炎天下の校長先生のお話みたいだからやめとこう…。








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