私が「ジョジョ立ちマネキンの先駆け」と呼んでいる某大手業者さん、またもやネギ背負ったカモ(あたくし的には白菜背負ったウシ)をよこしてくださいました。
あああ、やめてくれ。私は悪意で特定の相手を晒す気は一つもないんだ…ッ!!
なのにそんな、美味しく頂かずにはいられないネタを提供しないでくれ~!!!
とはいえ据え膳食わぬはオンナの恥。
今回もこの世のすべての食材に感謝を込めて…いただきます!
まずは恒例、安定のジョジョ立ちからご紹介です。
「ジョジョ立ち」とは何かってことについては、以前の記事をご参照いただくとして、ほんとジョジョ立ち好きだね、ここ。
今回のチラシにはご丁寧に後ろ姿まで載ってます。
もちろん後ろから見てもジョジョ立ち……っていうか、後ろから見るとなんか違うモノに見えるぞ
あっ!思い出した!!
トゥース!!!
そうです、この反り返った背筋、どう見てもフラのドレスよりピンクのベストの方が似合いそうな反り返りっぷりです!!!
もちろん、手も人差し指を立てた方がより相応しい………って、アレ???このマネキンの手、一体どこにあるの???特に右手…
いったいなんでまた手をそんないかがわしげな位置に……。
真っ先に思い出したのは「ズルい女」を歌うシャ乱Q時代のつんくさん(当時は♂は無かった)でした。
もちろんマイコーの「アオッ!」でもいいんですが、彼はあくまでもあの芸術的な踊りの一環としてああいう位置に手を持って来ているので、それほど違和感が無いんですよね(笑)。
手の位置のいかがわしさについては置いといて、姿勢の話題に集中しましょう。
とりあえずフラでトゥースはマズいです。
フラにおける「良い姿勢」とは、反った状態ではないんですね。
良い姿勢のダンサーというと、歴代のミスアロハフラで例えるならテハニ・ゴンザードさん(あくまでも「ミス獲得当時の」ね)、ナマカナ・デービス・リムさん、新しいところでマヘアラニ・ミカ・ヒラオ・ソレムさん辺りですかね。
この3人のうち私の推しは断然ナマカナさんです。
彼女独自の姿勢の良さと、彼女の所属するナーレイ・オ・カホロクーの豊かな感情表現が融合し、姿勢を崩す事無く説得力のある踊りを踊れた=「ダンスとしての美しさ」と、「フラならではの感情表現」を高いレベルで両立させられた事が、彼女の勝因の一つであったと私は見ています。
感情表現に神経が集中すると、姿勢が悪くなりがちです。
観客に訴えかけようとするあまり、前のめりになっているダンサーも少なくありません。
しかし、誰もいない場所で神様に捧げるのではなく、一人以上の観客の前でお見せするのであれば、ダンスとしての美しさにも心を配るべきだと私は思っています。
とはいえ、姿勢にばかり気を取られると、フラをフラたらしめている感情表現が希薄になり、つまらない踊りになりかねません。
また、バレエや社交ダンスなど他のダンスにおける姿勢を持ち込んでしまうと、まったく別のものが出来上がってしまう事にも注意が必要です。
分る人が見れば、頭からデコルテまでを見ただけで「あ、バレエやり過ぎだね」とか「社交ダンスが強いね」とかバレてしまうものです。
これは「他のダンスはやらない方がいい」って意味ではないですよ。むしろ他のダンスをやってこそ、相対的に「フラにあるべき姿勢」というのが浮き彫りになったりもするので、自分の中で異なるダンス同士の区別をハッキリつけつつ幾つかのジャンルを学ぶ事は、それぞれのダンスにおける向上につながります。
とにかく、他のダンス同様フラでも姿勢が非常に重要です。
そして、フラにおける「良い姿勢」とは何かと申しますと、くり返しますがトゥースではなく、「真っ直ぐな姿勢」です。
真っ直ぐ。簡単に思えますが、実際にやってみると意外と背筋を使いますし、慣れないうちは気を緩めると元の姿勢に戻ってしまいがちです。
特にデスクワークなどで自分の日頃の姿勢が悪いと感じている人は、美容と健康のためにも、是非フラの時だけでも姿勢を真っ直ぐにする事を心がけてください。
身体の芯さえ真っ直ぐになっていれば、あとの部分は力抜いてリラックスしていて大丈夫です。
芯を真っ直ぐにする事で、余分な力を抜いてもブレずに安定したフラを踊る事が出来るようになります。
そして、基本の真っ直ぐな芯さえ出来上がれば、腰なんて意図的に振ろうとしなくても自然にステップと一緒に揺れるようになります。
そうそう。
最近あるクラスに入った経験者の方が、「前の先生に『お尻を出っぱらかして踊れ』といわれた」とおっしゃったんですが、断じてそんな事はありませんからね。
腰痛になりたくなかったら絶対にやめましょう。
是非忘れないでいていただきたいのは、フラは「自然である事」を良しとする踊りだと言う事です。
そして、背中がトゥースなのも、お尻を出っぱらかしてるのも、非常に不自然な状態です。
本当に自然に身を任せてしまうと、踊りとしての美しさが損なわれてしまいますから、決してわざとらしくならないように、しかし確実に心を配って、身体の芯を真っ直ぐにしておく事が大変重要です。
もう1つ大切なのは、この真っ直ぐな姿勢はいかなるステップを踏んでも崩れない事です。
以前、メリモの前夜祭で日本の某グループが踊っていたとき、踊りが進むにつれて一人のダンサーの頭に載せていたレイポオが見る見るうちにズルズルと滑り落ちてゆき、最終的に床に落っこちてしまいました。
それは元の付け方が悪かったのではなく、彼女の上半身がうるさすぎたためです。
もしフラに相応しく上半身が静かな状態で踊っていれば、がっちりとピンで留めたりしなくたって、レイポオがズルズルと滑り落ちてくるなんて事は無いのです。
日本人に一番多いパターンとしては、何とかして腰を振ろうとして、あるいは振っているように見せようとして、腰と逆方向に上半身がずれるケースですね。
っつーか、さっきの尻を出っぱらかした姿勢といい、どうしてそんなに尻を強調しようとするんだ(笑)。
思うように腰が揺れてくれないと、つい焦って上半身を何とかしようとしたり、膝をパカパカ前に出して踵をピョコピョコ上げたりして取り繕おうとしたくなりがちですが、そんな小細工に逃げないで、地道に気長に自然な腰の揺れを身に付けていきましょう。
実はもう1つ、例のジョジョ業者さんがご提供くださった美味しいネタがある…というかそっちをメインディッシュにしたいんですが(笑)、幸い女児が寝てくれたので(つまり今まで起きてたんだねあのおそろしい餓鬼は)、今日のところはこれにてお開きです。
続きはまた明日お送り致しますね
あああ、やめてくれ。私は悪意で特定の相手を晒す気は一つもないんだ…ッ!!
なのにそんな、美味しく頂かずにはいられないネタを提供しないでくれ~!!!
とはいえ据え膳食わぬはオンナの恥。
今回もこの世のすべての食材に感謝を込めて…いただきます!
まずは恒例、安定のジョジョ立ちからご紹介です。
「ジョジョ立ち」とは何かってことについては、以前の記事をご参照いただくとして、ほんとジョジョ立ち好きだね、ここ。
今回のチラシにはご丁寧に後ろ姿まで載ってます。
もちろん後ろから見てもジョジョ立ち……っていうか、後ろから見るとなんか違うモノに見えるぞ
あっ!思い出した!!
トゥース!!!
そうです、この反り返った背筋、どう見てもフラのドレスよりピンクのベストの方が似合いそうな反り返りっぷりです!!!
もちろん、手も人差し指を立てた方がより相応しい………って、アレ???このマネキンの手、一体どこにあるの???特に右手…
いったいなんでまた手をそんないかがわしげな位置に……。
真っ先に思い出したのは「ズルい女」を歌うシャ乱Q時代のつんくさん(当時は♂は無かった)でした。
もちろんマイコーの「アオッ!」でもいいんですが、彼はあくまでもあの芸術的な踊りの一環としてああいう位置に手を持って来ているので、それほど違和感が無いんですよね(笑)。
手の位置のいかがわしさについては置いといて、姿勢の話題に集中しましょう。
とりあえずフラでトゥースはマズいです。
フラにおける「良い姿勢」とは、反った状態ではないんですね。
良い姿勢のダンサーというと、歴代のミスアロハフラで例えるならテハニ・ゴンザードさん(あくまでも「ミス獲得当時の」ね)、ナマカナ・デービス・リムさん、新しいところでマヘアラニ・ミカ・ヒラオ・ソレムさん辺りですかね。
この3人のうち私の推しは断然ナマカナさんです。
彼女独自の姿勢の良さと、彼女の所属するナーレイ・オ・カホロクーの豊かな感情表現が融合し、姿勢を崩す事無く説得力のある踊りを踊れた=「ダンスとしての美しさ」と、「フラならではの感情表現」を高いレベルで両立させられた事が、彼女の勝因の一つであったと私は見ています。
感情表現に神経が集中すると、姿勢が悪くなりがちです。
観客に訴えかけようとするあまり、前のめりになっているダンサーも少なくありません。
しかし、誰もいない場所で神様に捧げるのではなく、一人以上の観客の前でお見せするのであれば、ダンスとしての美しさにも心を配るべきだと私は思っています。
とはいえ、姿勢にばかり気を取られると、フラをフラたらしめている感情表現が希薄になり、つまらない踊りになりかねません。
また、バレエや社交ダンスなど他のダンスにおける姿勢を持ち込んでしまうと、まったく別のものが出来上がってしまう事にも注意が必要です。
分る人が見れば、頭からデコルテまでを見ただけで「あ、バレエやり過ぎだね」とか「社交ダンスが強いね」とかバレてしまうものです。
これは「他のダンスはやらない方がいい」って意味ではないですよ。むしろ他のダンスをやってこそ、相対的に「フラにあるべき姿勢」というのが浮き彫りになったりもするので、自分の中で異なるダンス同士の区別をハッキリつけつつ幾つかのジャンルを学ぶ事は、それぞれのダンスにおける向上につながります。
とにかく、他のダンス同様フラでも姿勢が非常に重要です。
そして、フラにおける「良い姿勢」とは何かと申しますと、くり返しますがトゥースではなく、「真っ直ぐな姿勢」です。
真っ直ぐ。簡単に思えますが、実際にやってみると意外と背筋を使いますし、慣れないうちは気を緩めると元の姿勢に戻ってしまいがちです。
特にデスクワークなどで自分の日頃の姿勢が悪いと感じている人は、美容と健康のためにも、是非フラの時だけでも姿勢を真っ直ぐにする事を心がけてください。
身体の芯さえ真っ直ぐになっていれば、あとの部分は力抜いてリラックスしていて大丈夫です。
芯を真っ直ぐにする事で、余分な力を抜いてもブレずに安定したフラを踊る事が出来るようになります。
そして、基本の真っ直ぐな芯さえ出来上がれば、腰なんて意図的に振ろうとしなくても自然にステップと一緒に揺れるようになります。
そうそう。
最近あるクラスに入った経験者の方が、「前の先生に『お尻を出っぱらかして踊れ』といわれた」とおっしゃったんですが、断じてそんな事はありませんからね。
腰痛になりたくなかったら絶対にやめましょう。
是非忘れないでいていただきたいのは、フラは「自然である事」を良しとする踊りだと言う事です。
そして、背中がトゥースなのも、お尻を出っぱらかしてるのも、非常に不自然な状態です。
本当に自然に身を任せてしまうと、踊りとしての美しさが損なわれてしまいますから、決してわざとらしくならないように、しかし確実に心を配って、身体の芯を真っ直ぐにしておく事が大変重要です。
もう1つ大切なのは、この真っ直ぐな姿勢はいかなるステップを踏んでも崩れない事です。
以前、メリモの前夜祭で日本の某グループが踊っていたとき、踊りが進むにつれて一人のダンサーの頭に載せていたレイポオが見る見るうちにズルズルと滑り落ちてゆき、最終的に床に落っこちてしまいました。
それは元の付け方が悪かったのではなく、彼女の上半身がうるさすぎたためです。
もしフラに相応しく上半身が静かな状態で踊っていれば、がっちりとピンで留めたりしなくたって、レイポオがズルズルと滑り落ちてくるなんて事は無いのです。
日本人に一番多いパターンとしては、何とかして腰を振ろうとして、あるいは振っているように見せようとして、腰と逆方向に上半身がずれるケースですね。
っつーか、さっきの尻を出っぱらかした姿勢といい、どうしてそんなに尻を強調しようとするんだ(笑)。
思うように腰が揺れてくれないと、つい焦って上半身を何とかしようとしたり、膝をパカパカ前に出して踵をピョコピョコ上げたりして取り繕おうとしたくなりがちですが、そんな小細工に逃げないで、地道に気長に自然な腰の揺れを身に付けていきましょう。
実はもう1つ、例のジョジョ業者さんがご提供くださった美味しいネタがある…というかそっちをメインディッシュにしたいんですが(笑)、幸い女児が寝てくれたので(つまり今まで起きてたんだねあのおそろしい餓鬼は)、今日のところはこれにてお開きです。
続きはまた明日お送り致しますね