甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

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先崎学さんのことば 3/16朝日新聞より

2023年03月17日 18時39分03秒 | ことば見つけた!

 昨日の朝日新聞に先崎学さん(52)という棋士さんが、同級生の羽生善治さんに励ましの記事を書いておられたので、少しだけ引用させていただきます。

 10代の頃(40年前?)に新宿の高層ビルでステーキなどを食べたりすることがあったそうです。80年代のバブルの頃ですね。ステーキチェーンみたいなのができたから、10代でも食べられたのか、それとも特別な御馳走だったのか。

 羽生さんは将来の将棋界のことを次のように話しておられたそうです。

 「普通の家庭で普通の家族の人たちが、当たり前のように将棋のはなしをするようになってほしい」

 そう、昔は将棋は特殊な人たちがやるものだ、という空気がしっかりと社会にはあったよね。将棋の棋士です、といったら何度「それで仕事は何ですか」と訊かれたことだろう。
 羽生君、我々、よく頑張ったよね。

 ということだそうです。40年前のバブルの時代、私はとんでもない若い時代を過ごしておりました。彼女と一緒にいる時だけがしあわせで、あとは何にも希望がなくて、何をめざしていたことやら。夢も何もなくて、世界を見たいという希望はあったけれど、とうとうそうした夢もしぼんでしまっている今ですよ。

 羽生さんも先崎さんも、普通の人が将棋の世界に参入できる世の中を作り、特別な破天荒の人たちが集まる世界ではなくなりました。そりゃ、才能と努力は必要だけど、羽生さんの夢に見た社会になったんじゃないのかな。


 先崎さんはまとめとして、

 羽生君、君はおらが村の象徴なんだ。ナポレオンに誇りを持つパリっ子が凱旋門を見るように、民主主義が傷つけられそうになるたびに世界中の人たちが自由の女神を思い出すように、将棋の人間は、苦しいとき、へこたれそうになったときに羽生善治という存在を思い浮かべて勇気づけられ歯をくいしばるのさ。〈2023.3.16 木 朝日新聞より〉

 と書いておられました。この凱旋門と自由の女神と羽生さんという比喩がおもしろかった。ありふれてますか?

 羽生さんと先崎さん、同級生だけど、羽生さんは第一線で、先崎さんは週刊文春に12年間コラムを連載したり、ともに将棋の世界を広めた人だったのですね。

 52歳で、まだまだ若いから、これからの将棋界はどんな風になっていけばいいのか、お互いの理想はありそうです。決して権力にすり寄ったり、文化勲章をもらうとか、するかもしれないけど、考えながらやってってほしいです。


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