甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

悲しいリュックを抱えて

2020年02月12日 22時06分54秒 | High School Days

 うちの奥さんは岩手の南の方の出身です。四国四県と同じくらいの広さのある岩手県ですから、南の方だと県全体のことはまるで知らなかったということでした。だから、というわけではないんだろうけど、彼女の高校の修学旅行は、岩手北部と青森(奥入瀬のあたりだけ)と秋田をめぐる旅だったそうです。

 いくらなんでも、あまりにも近すぎると思うんだけど、たまたま彼女の学年だけ、そういう旅になったということでした。アンケートもしたのかもしれないし、担任の先生たちの好みであったのか、それはわかりません。まあ、修学旅行なんて、旅がメインというよりも、みんなでワチャワチャするのが楽しいわけだから、行く先なんてどうでもいいのかもしれません。

 でも、もう少し遠くに行けばよかったのにと、私なんかは思ってしまいます。しかも、たったの二泊だったそうで、しかも女子クラスだったと、今さらながら文句を言ってたりします。まあ、それもめぐり合わせというものですよ、ねえ。


 私の高校の時は、信州の蓼科山のふもとに四泊しました。同じところに四泊ですから、よくもまあ、滞在したものですね。だから、毎晩いろんなイベントがあったのだと思われます。

 クラスで肝試しをしたり、その時にクラスメートの女子と二人っきりで決められたコースを歩くというのもありました。私はたまたま脅かし役ではなくて、二人で歩くことになって、お話したこともないクラスメートと、おっかなびっくりで歩いたりしました。何も話らしい話はしなかったと思うんだけど、そういう空気なんだと、女の子と歩く気合いみたいなのは体験させてもらいました。

 女の子と歩くということは、また別の技術が要求されるものなのだ、というのを知った。でも、それは一時のことで、すぐに忘れて、そんな面倒なことはできたらしたくないなあという気分でした。だから、やはり、高校の時は、そういうことができる年齢には達していなかったということでしょう。

 それよりは、ひとりで歩く方が気楽でした。その気分はもう何十年も続いていて、奥さんと歩いたりもするけど、最近は高校帰りしているのかもしれなくて、あまり奥さんと歩いてないですね。暖かくなったら、また一緒に歩いたりしないといけないですね。でも、五月くらいまでは外に出られない体になってしまうしなあ。また、体調に合わせてやってみます。

 四泊の蓼科山のふもと、たしか女神湖という小さな湖も近くにありました。夜の自由時間になったら、カップルはそちらに散歩に出かけました。どうしてカップルって、そんなふうに二人の枠にこだわるんでしょう。せっかくみんなで来ているんだから、みんなとそれぞれ過ごせばいいのに、二人だけの時間を持ちたがるのです。

 もちろん、私たちはそんなカップルが許せなかった。だから、そういうカップルたちが向かう女神湖に集団で出かけるのです。そして、あちらこちらにいるカップルが変なことをしていないか点検し、うらやましがり、いじけた声を上げ、バカ騒ぎしてみるのです。ああ、やるせない。

 そんなモンモンとした修学旅行があったんですね。

 女の子たちは、何をしてたんだろうなあ。わかりません。まあ、女の子たちの部屋にも行かせてもらったりしたけど、あまり居心地のいいものではなかったので、すぐに逃げ出したりしたのかもしれないな。

 さて、その修学旅行へ、私はどんな格好で行ったかって?

 大きなスキー用のリュックを買いました。一万くらいしたかもしれない。どうしてスキー用なの? と、冷静な私は質問するかもしれないけど、カーッとなってる私は、これでいいのだと思ってました。

 服装は? 下はジーパンだったのかな。高校時代まではラッパのジーパンでした。大学生になってから、四つ下の弟から、「ラッパはあかん!」と言われて、ストレートを履くようになりましたけど、何も考えてなかったですね。

 上は? 防寒用とか、秋用とか、セーターとか、大きなカバンに入れたと思うんだけど、なんと初日はよそからのもらいもののブレザーを着ていったと思います。それが当時の私のおしゃれだったのかも。ああ、冷や汗です。

 そういう話をすると、奥さんは、「オトーサンは、お友だちがいなかったのよ!」と言います。そうかもしれない。でも、そうじゃなかったと思うんだけど、二年の頃はいなかったのかもしれないな。何だか悲しくなってきました……。

 まあ、いいや、そういうこともあったということです。トンチンカンなのは筋金入りです。正々堂々ずっとトンチンカンでやってます。それだけは褒められてもいいな。よくもまあ、あなたはいつもいつもトボけたことをしているなあと、みんなにあきれてもらっていいくらいです! 



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