甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

尾花沢

2022年11月21日 15時16分30秒 | 芭蕉さんの旅・おくのほそ道ほか

 季節はもう通り過ぎてしまって、またしばらく待たなきゃいけないけど、尿前の関からスタートしているので、新潟までは行きたいです。ずっと昔に芭蕉さんが歩いた道です。でも、夏でも親不知・子不知は怖いですけどね。

 というんで、わざとらしくベニバナを描いてみました。知らず知らずにウクライナカラーになってしまいました。何だかいい感じです。

 尾花沢にて清風といふ者を尋(たず)ぬ。かれは富める者なれども、志(こころざし)いやしからず。

 尾花沢で清風という者を訪ねました。彼は富裕な人ではありますが、お金持ちにありがちな心いやしい人物ではありませんでした。

 都にもをりをり(折〃)通ひて、さすがに旅の情(なさけ)をも知たれば、日ごろとどめて、長途のいたはり、さまざまにもてなしはべる。

 都にもたびたび往来しているだけあって、旅の心もよくわきまえているので、何日も私たちを引き留めて、長旅の労をねぎらうために、いろいろともてなしてくれるのでした。

  涼しさをわが宿にしてねまるなり

 静かでのどかな涼しさを感じて、このお屋敷の清風さんの心意気を感じて、まるで自分の家のようにしてのんびりとしているのです。



  這ひ出(い)でよ飼屋(かいや
)が下のひきの声

 古代さながらの姿で蚕飼(こが)いをしている飼屋(かいや)の床下では、万葉集と同じようにヒキガエルが鳴いている。さあ、ヒキガエルよ、そんなところで鳴いていないで、ここに出てきなさいな。



  眉掃(まゆは)きを俤(おもかげ)にして紅粉(べに)の花

 やがては女性のくちびるをいろどる化粧品の材料になる最上地方特産のベニバナ。そういえば、その花の形も、女性が化粧に使う小さな刷毛、あの眉掃きの形を思い出させる。なまめかしくもやさしい感じを漂わせて咲いているベニバナよ。



  蚕飼(こが)ひする人は古代の姿かな     曾良

 蚕さんを飼うということは、『日本書紀』にもあるように、わが国の古代に始まる習俗だが、この土地の人々が古代人の袴に似たフグミを着けて蚕飼いをしている姿は、いかにも神代の姿さながらの感じがすることだ。

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