甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

思い込みを打破すべし! 頭をぶつけろ!

2019年07月18日 20時36分18秒 | 私たちの社会・世界

 京都で悲惨な事件・事故が起きてしまいました。放火だそうです。犯人は見つかったのでしょうか。とにかく、とんでもないことをつぶやきながら、建物全体が火事に見舞われるようにしたようで、たくさんの被害者が出ています。

 亡くなった方たちの冥福を祈るとともに、どうしてこんなことが起きたのか、何とかできなかったのかと思ってしまいます。先ずは祈りましょうか。

 さて、この犯人は、何かの恨みなのか、思い込みなのか、攻撃的な気持ちで計画に突進しました。その人には、強い動機があったのでしょう。個人的な恨みなのか、本人の妄想なのか、カン違いなのか、それはわかりませんけど、強い妄想が渦巻いていたようです。

 それで、この犯人だけが責められるのか、とふと考えて、当然、とんでもない犯罪を犯してしまったけれど、それは償いきれない、大きな、どうしようもない犯罪ではあります。でも、個人というより、会社全体に対する漠然とした恨みではなかったのかと思うのです。個人的なターゲットがいたのなら、別の計画を立てたかもしれない。

 ということは、犯人は、わりと個人的に会社・社屋・そこで働く人々を傷つけようとした。動機は、犯人の思い込みです。

 21世紀も5分の1近くが過ぎて、今は、個々がそれぞれに何かに対する強い思い込みを持つ時代なのだという気がしてきました。その思い込みが、全体をも動かし、個人にも犯罪を犯さしめる。ターゲットは様々で、その計画のためには、すべてを犠牲にしてでも、たくさんの被害者が出ようとも、強硬に突進する時代なのだ、という気がしてきました。

 英国では、EUに所属していると、移民に侵略される、自分たちの暮らしはメチャクチャになる、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、どこを見ても大混乱している。自分たちは栄誉ある島国だから、国境を閉ざせば、移民は入ってこない、だったらEU脱退だと、メリット・デメリットを考えないで、国全体が暴走してしまった。もう、あとはその暴走の後始末しかなくて、いまだに混乱したままです。だれも出口を見つけられていない。

 合衆国は、思い込みの強い、オレが最高と主張する思い込み男が、大統領をやっています。メディアにはあまり出ないで、「おまえたちは、フェイクニュースばかりを流している。私はお前たちなど相手にしない」と独善的なつぶやきばかりしている。

 韓国は相変わらずで、それに対抗する日本は、「その件に関してはすでに話がついている」の一点張りです。お互いに話し合うことがなく、とことん仲が悪くなるまでやるんだろうか。お互いの思い込みばかりにこだわっても何にもならないし、その件に関して話し合おうじゃないかと、国民の知らないところででもちゃんと話し合ってくれたらいいのに、ちっとも話し合っている雰囲気がない。何のために権力者や官僚がいるんだろう。自分の仕事は、政治的な交渉しかないのに、それをちゃんとやっているんだろうか。

 みんな思い込みに翻弄されている。というのか、そういうふうに自分のわがままを通すことがいいことのように言われていないだろうか。

 世の中はそうではありませんでした。妄想・わがまま・思い込みはなるべく隠して、もし、それを貫きたいのなら、人に迷惑をかけないところでこっそりとやる、というのが20世紀の当たり前でした。

 でも、ここ最近のいろんな事件・事故は、みんなが個々に暴走した結果なのではないかと私なんかは思います。

 思い込みは放置してはならない。自らの思い込みとこだわりは、他者に自らを投げ出してみて、それなりの批判やコメントをもらって、修正し、改善しなくてはならない、それが今までの当たり前でした。

 でも、今は、みんなが他人を面と向かって非難・批評・評価するのは、相手の反発が怖くて、できなくなっています。

 みんながお互いのことを、それぞれに出し合い、批評し合い、励まし、助言しあう、そういう関係・空間を失っているのかもしれない。

 私も、なるべく他者からの非難は受けたくないと思ってたりします。でも、自分のダメさ加減はそれなりに意識しているから、せいぜいささやかに努力しよう、くらいのスタンスでやっています。

 思い込みの強い時代に、あえてみんなで非難し合おうという提言でした。難しいけど、そういう空間にはあこがれがあります。


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