甘い生活 since2013

俳句や短歌などを書きます! 詩が書けたらいいんですけど……。

写真や絵などを貼り付けて、二次元の旅をしています。

スウェーデン、北朝鮮、沖縄、尖閣

2018年01月20日 11時37分04秒 | 戦争と平和

 沖縄の普天間基地の小学校の上空を二度と飛びませんと約束した米軍は、その何日後かにヘリ三機の編隊が校舎の上を飛び越していったそうです。

 校舎に設置されたカメラでしっかり撮られているのに、しかも夜陰に紛れてではないのです。正々堂々、白昼堂々と校舎の上をこれ見よがしに飛んで行った。約束違反ではないかと正式ルートで訴えると、「いやいや、上空を飛んでいません」という返事だったそうです。

 これは、命令系統がしっかりしていないのか、あえて無視して飛んだ確信犯なのか、私は、反応を見てみようという程度の探りの飛行だったのではないかと思いますが、ことほどさように日本側の要望は無視されるようにできている。小野寺防衛大臣のお願いでさえも無視する相手なのです。

 私たちは、そういう米国の「核の傘」を信じている。いったい本当に「核の傘」なんていうのがあるのか? もし、あるんだったら、一度それがどんなものなのか? 北朝鮮みたいに、どれだけのものなのか見せてもらおうぜとチャレンジするのもおもしろいかもしれない(と書いて、それはいけないことだと思いつつ、米国も、もちろん北朝鮮も信じられない私がいます)。

 超大国が持つ核爆弾により、その同盟国はその超大国に従属する限りは、その超大国に守られるという「核の傘」というもの。ということは、米露、英仏、中印、イスラエル、イラン、パキスタン? 北朝鮮など、次から次と核爆弾を外交戦略として、とにかく持っているのだとすごむことができるのは、気合いが大事な外交においては、担当官の気概にもなるだろうし、それを使ってはならないから、必死になって交渉しなくてはならないというモチベーションにもなるでしょう。

 コントロールはとても難しい、大人の国家しか持ってはいけない道具(オモチャと比喩に使う場合もありますが、明らかに北朝鮮のトップをバカにしている表現)です。

 でも、その道具は、努力したら手に入るものなので、万難を排して北朝鮮は配備して、すべてを犠牲にして、核大国化を推し進めている。もちろん国民はものすごい犠牲を強いられています。防寒道具も、ちゃんとした設備も持たずに冬の日本海のど真ん中まで行かされて遭難するくらい悲惨なのです。私は、船の上にもとどまれずに消えた北朝鮮の人々に同情します、

 何のために最低のどん底の生活をして、北朝鮮の人々は暮らしていかなくてはならないのか? それはもちろん体制の維持のためです。国民は簡単によそに逃げ出すすべを持たないし、国を逃亡するのも地獄、国にとどまるのも地獄ということで、生き地獄に耐えておられるのだと思われます。

 国民に多大な犠牲を払わせながら、現体制維持のための(むなしい)核大国化が進んでいきます。定見はなく、とにかく米国にやさしい言葉をかけてもらえるまでは無理無理に突き進むということらしい。



 さて、従属国の願いなど平気で無視する米軍があって、そんなのはささいなこととして取り合ってくれない。

 もし事故でも起きたら、米軍がするべき補償をすべて日本政府に肩代わりさせるつもりだし、とりあえず唯我独尊の米軍がいて、要は自分たちの世界帝国観を維持するために世界展開しているアメリカの軍組織は、トランプさんが辞めたとしても変わらないし、民主党の大統領になっても、あいかわらず沖縄に基地を維持して、中国・北朝鮮・ロシアを抑えるクサビとして永遠に維持していくつもりかな……。

 いつか、中国の共産党政権が崩壊し、北朝鮮が瓦解し、ロシアの独裁政権に嫌気がさし、普通の選挙が行われ、さらにロシアが細分化されるその日まで、米軍は沖縄基地を必要としている。そんなのいつになるのだろう。

 相手が変わることを期待してはいけない、というのは私たちが日常において他人と接するときに大事なことがらです。こちらがいくら働きかけても、向こうが変わりたいと思わなくては何も変わらない。

 中国も、北朝鮮も、ロシアも、私たちの日本も、現状維持でいいんじゃないの、と思っている。特に問題もないし、とりあえず経済的に足りるということであれば、それでいいやと思っている。

 だったら、そのまま為政者は何もしなければいいのに、権力者は在任中の実績が欲しくて数年の中でジタバタと余計なことをして、波風を立ててしまう。

 中国などは、内外に強く、世界戦略を持つ国としてアピールしたいし、経済的には十分アピールできていて、世界の工場になっているのに、今度は世界の弾薬庫にまでなろうとしていて、海軍は領海外でも躍進しようとしていて、ドサクサがあれば、領海を広げてしまおうという泥棒根性まで出つつある。

 だれが指導しているのか、軍部の独断専行なのか、習近平体制がやらせているのか、これこそ何度でも中国に向かい、交渉しなくてはならない状況になっている。彼らは何かが欲しいのであり、それをもらえるところまで突き進み、衝突しなくては気が済まないようです。

 私たちは、中国に立ちふさがる平和の壁となり、自由で戦争のない、国民を武力で抑圧しない社会を作りなさいと、お願いしなくてはならないのです。

 どうして「足りるを知る」という孔子さんの教えを中国の権力者は守れないんでしょう。これはホントにだめなことです。もっと政治と軍部は分離しなくてはならないとか、共産党独裁はもう限界だということが普通に話せる環境が生まれるまで、私たちはじっと耐えねばならないのです。

 まあ、私には関係のないことだと思っていました。



 でも、スウェーデンという国は、徴兵制を復活させ、ロシアに向き合う政策を進めているところだというニュースを見ました。

 ロシアは、静かにヨーロッパの脅威になりつつあるようです。そりゃ、今でも国家としてドーピングをさせるお国柄だから、自国の利益がよそとぶつかる、という口実で武力を行使する可能性を周辺国に感じさせているようです。

 東アジアも不安定です。北東ヨーロッパでも不安定なようです。もっとプーチンさんをクレムリンに閉じ込めるのではなく、あちらこちらに引きずり出さねばならないし、彼以外の人にも権力を握ってもらわなくてはいけません。プーチンさんがくたびれたら、次はメドベージェフさんのカムバックというのはあり得ない。もっと他の人もいるはずだろうに、新陳代謝が進んでいない。



 権力者なんて、何も信じられないものだけど、私たちは今のところ、変化を求めてなくて、ケーザイのことばかり。政治家なんてどいつもこいつもみんな同じ。野党もつまらない。そう思っているようです。

 でも、世界は少しずつ変わりつつあるし、日本は確実に内部崩壊が進んでいる。それをどうするというアイデアもないまま、目先のイベントにごまかされ、権力者の独断専行を許している。

 私たちは、学んだということになっていますが、なかなか学んでいない。権力につながる人たちを信じてはいけない。彼らは自分サイドの視点で、自分に都合のいいように、ことばたくみにしゃべっているだけです。

 私たちが学ぶべき教材が昨年の早い段階まではあったのに、すべては抹殺され、承認の二人は罪も何も決まらぬままに拘置所暮らしをさせられている。そして、私たちはもう学ばないように決めたみたいです。もう、学んだという気分のままに、何も学んだことを生かそうとしていない。

 とりあえず、莫大な国の借金は放置したまま、人口減少は成り行き任せ、老人ばかりの住むこの国は何をすればいいのか? 若者も、日本が好きと熱視線を寄せる外国人もすべての可能性を無視して、既得権益だけが優先されていくでしょう。あと何十年、老人だけがいて、若者は仕事もなくあたりをうろついて、ロボットに指示されてぼんやり歩いていくのだろうか。

 ああ。もっとスウェーデンみたいな危機感を持つ人はいないのかな。


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