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近代国家のルール、ただの思いつきですけど……。

2022年10月19日 21時16分54秒 | 戦争と平和

 中国がいつでも台湾海峡を越えて、台湾に侵略できることを日々示しています。台湾でも中国軍が攻めてくるという設定のもとでリアルに演習をしているというニュースを聞きました。にわかに世の中は怪しくなっていますが、今の中国に対しては、しっかりとウクライナにおける「ロシアの敗北」を見せてあげなくてはならないと思いました。何しろそれは近代のルールなわけですから。

 ロシアは今はミサイル攻撃ばかりだけど、まだまだ、ロシア(プーチンのまわりだけ)はやる気のようです。北側のベラルーシからも攻められるのなら攻めたいし、できればベラルーシの兵力も借りたいし(戦車は何台ももらっているということでした。イランから無人自爆機も譲り受けたり、飛び道具中心の攻撃で消耗戦のようです)、動員できるものは何でも、誰でも、囚人であろうとも、みんな動員して戦わせたいと思っている。

 でも、そんなやる気のない戦意喪失した人々を、どのようにして戦場に駆り立てるのか、彼らのモチベーションをどのように持たせたらいいのか、ロシアの中枢部の人たちも頭が痛いでしょう。いかにプーチンが命令したところで、プーチンは自分が身を切ることはしないで、自分はヌクヌクとしたまま兵士たちだけに無理させたいのだから、兵士たちはアホらしくてやる気は出ません。適当なことをしながら、手当てだけをもらって、適当な時期が来たら、他の人と変わってくれ、厳しい命令なんか出さないで、ミサイルだけどんどん撃って、と思っているはずです。

 私が兵士なら、どうしたでしょう。毎日泣いてるかな。上官に殴られてヒーヒー言ってるでしょうか。私みたいな根性なしを動員しなければならない軍隊というのは、もう終わっています。

 プーチンはこの冬が勝負で、電力・エネルギーその他をミサイルでねらって、相手が弱るのを期待しているのでしょう。せこい戦略だけれど、そんな作戦しかないようです。それ以上の戦いを求めるのであれば、全土に展開している軍隊を動員しなくてならないし、モスクワを守る軍事力も使い果たさなくてはならないです。まさかそこまではできないでしょう。そういうのがあって初めて守られている独裁主義なんですから。

 プーチンがさらに上のステージの戦争をお望みなら、自分たちのクビをかけて命令しなくてはならない。今みたいに余裕で、ネオナチを除くのだなんて言っていられなくなります。何しろ本質は自分が2022年に突然に全体主義・侵略主義のナチズムの権化になってしまっているのですから、除かなくてはならないのは自分自身そのものなのです。「あなたこそがロシアのネオナチだよ」と自分に言えるかどうか? 何もかもがウソっぱちのあの人たちにそういうお芝居ができるわけはないですね。

 私は、結果としては、どんなにこれからロシアの作戦が成功したとしても、近代のルールから考えれば、ロシアは撤退しなくてはならなくて、自分たちが誤りだったのだというのを、いつかは認めなくてはならなくなると思っています。

 近代においては、侵略者は時間がかかってもいつかは撤退していく、そういう風になっているのです。たとえ占領できたとしても、時間が来れば、やがては撤退しなくてはならなくなる、それがルールなのです。

 何十年もかけて行われたベトナム戦争、わざわざやらなくていいのにフランスに代わって参加したアメリカは、ものすごくたくさんの爆弾を落とし、自らもたくさんの犠牲者を出したけれども、結局はベトナムから追い出されてしまいました。

 1975年の敗北以降のアメリカはずっと自省的で、暗く、たくさんのトラウマを抱え、自分たちの内部にうごめくやましさと格闘しなくてはなりませんでした。それが何十年も続き、二度とよその国の紛争なんかに手出しするのはイヤだと知らんぷりをしていた時期もありました。

 中東や中央アジアには、アフガニスタン、イラク、イラン、フィリピンなど、アメリカの無関心によって王制が倒れたり、独裁者がのさばったり、テロ組織の温床ができたり、狂信的な宗教が国家を統制したり、世界の警察であるアメリカが関わらないことで、世界では各地でひずみが生まれていきました。

 そして、アメリカはクリントンさんのあと、ブッシュさんの息子さんがノホホーンと大統領になってしまっていた。

 そして、2001.9.11、アメリカはテロでターゲットにされてしまう。ブッシュさんはかたき討ちを誓い、イラクやアフガニスタンで戦争を始めました。独裁者は死んでしまい、テロリストの親玉は暗殺部隊によって殺害されます。それがかたき討ちだったのでしょうか。これも罪深い「目には目を、歯には歯を」でした。もう少し冷静さがあってもよかったのに、暴走はしばらく続きました。そして、割と簡単にアメリカの戦争は成功したかに見えた。

 かたき討ちとはいえ何年もかかりました。やがて、戦争に対する情熱を失い、2009年にオバマさんがデビューします。ブッシュさんの息子さんは戦争するために大統領になったようなものでした。考えてみれはお気の毒でした。

 ふたたび民主党の大統領が生まれて、好戦的なアメリカは看板を変えた。でも、そのオバマさんでもアフガニスタンから兵を引き上げることができず、トランプさんにはそんなことは考えもせず、バイデンさんによってやっとアフガニスタンから手を引くことができた。アフガニスタンは大混乱だったけれど、結局侵略者は去っていくしかなかったのです。アフガニスタンにアメリカ好みの政治システムを作り上げることはできませんでした。イスラム世界は難しいというのではなくて、価値観を共有できなかったのでしょうか。それとも、占領はしたけれど、本気で国を変えてやろうという気持ちはなかったのかもしれません。

 地域のことは、地域で生まれる国家がやっていくしかない。だから、偏った人権をふみにじるタリバンが政治権力に立つしかありませんでした。ミヤンマーも、残念なことにはなっていますが、そうした軍事クーデターを生んでしまう可能性のある国はたくさんあるでしょう。それが永遠に続くわけではないし、いつかは人々の権利が取り戻されるべきだし、本来は軍事的に権力を握れたとしても、普段の国際関係においては、軍事的な付き合いをするわけではないから、普通の関係をしなくてはいけない。国民を締め付けるだけの軍事だなんて、もともと軍事力ってそういうこともありますけど、そんなのなら、なくてもいいくらい。でも、国と名前がつくと、自然にできてしまう。

 ミャンマーではまだまだ軍事政権は続くのかもしれません。少しずつよそからの波によって軍事的なものを、よその力と内部の力を結集して切り崩していかなくてはなりません。いつか、そういうことがあのミャンマーでも起こり得るはずです。悲しいけれど、スーチーさんだけに頼っていてはだめだし、スーチーさんには時間もそんなにないはずです。時間はかかるけれど、軍事政権がなくなるまで国民の皆さんが努力しないといけないです。

 ロシアは? アフガニスタンで失敗したように、何年かしたら撤退して、政権が弱体化して、国民の間からもっと違う政治の形が必要じゃないの? あんなわざとらしい、国家に統制され、国家の監視の下で行われる選挙みたいなものはやめなくてはならない、とみんなが思っているでしょう。独裁者の力で無理矢理に独裁者を承認させるという、信じられないウソはやめられるようにしなくてはならないのです。

 時間はかかりますけど、侵略者は出て行かなくてはならないのです。

 太平洋戦争において、侵略している日本軍であれば、アメリカ軍は簡単に追い落とすことができました。何しろ日本軍もどうしてこんなところを侵略しているのか、その意図が末端にまで届いているわけではないし、フワフワとしたまま、戦地に飛ばされ、ここがどこなのかもわからないままにジャングルで消耗戦をやらされ、兵士たちはうんざりしていたと思います。

 中国においては、手当たり次第に残虐なことをしてきたけれど、それも自分たちの弱さを隠すために、強がりから来る残虐さでした。かくして侵略国家の日本は、アジア各地に手を伸ばしたけれど、すべてに拒否されて、次から次と敗れて行きました。それは当然の帰結でした。日本軍の起こした戦争はすべて侵略から始まっていた。そして、すべてゼロからマイナスへという結果になった。

 もし、日本国内で、アメリカ軍が戦ったら、日本の国民の半分は犠牲になったかもしれません。けれども、アメリカ軍も被害なしという訳には行かなかったではずです。日本国内で戦うとしたら、アメリカ軍は正真正銘の侵略者になるし、そんなことをするよりも、軍の指導部だけを機能停止にした方が話が速かったでしょう。

 アメリカ軍は、沖縄はメチャクチャにした。けれども、日本本土はさすがにメチャクチャにする勇気はなくなっていた。だから、早いところで日本を降伏させるしかない。また、味方の犠牲者は最小限にしなくてはならない。

 日本が侵略国家になったのは、ほんの一部の人たちの先鋭化であり、その人たちさえいなかったら、日本の人々はよその国に侵略しようという気持ちは起こさなかったでしょう。石油とか、広大な領土とか、太平洋をすべて自国するなんて、壮大な夢でした。どれほどの意味があったのやら。

 本当は、一部の侵略者義者たちを除けたら、それでよかったのです。でも、厭戦気分を起こさせる意味で日本各地を空爆し、締めくくりは原子爆弾二つで、これでやっと止めることができた。

 アメリカでさえ、日本本土で実際に戦うのはためらわれたのです。

 朝鮮半島はどうでしょう。ふと思ったのです。北朝鮮の後ろに、巨大な中国やロシアがいなかったら、おそらく朝鮮半島は統一されたはずです。統一された後、適当な時期を見計らってアメリカ軍は撤退し、朝鮮半島の国は、選挙をしながら、自分たちの国というのを形成していたでしょう。

 でも、残念ながら、北朝鮮には中国がいてロシアがいました。だから、今も混乱は続いています。そして、だれももうこの土地で戦争を起こそうという人はいません。そもそも石油があるわけじゃなし、工業製品も大したものはないし、あるのは武器とミサイルと核爆弾だけです。そんな瀬戸ぎわ国家を助ける人もいないし、早く王朝が終わって、人々が自由を取り戻せたらいいのに、とよその国ならそう思えるのに、残念ながら内部分裂が起きない限り、王朝は続きます。そして、誰もそんなところを相手にしたくない。意味がないし、メリットがないのです。人々が抑圧されているのを知りつつ、誰もそれを解消させてあげられない。

 鎖国のまま、世界から見放された、武器だけやたら豊かな変てこな国が続きます。ここは侵略はもうないので、みんなが放置・無視していくだけです。

 すぐではないかもしれないけど、ロシアはやがて撤退しなくてならない。そして和平交渉が生まれるのか、だれかが手を差し伸べるのか、戦争の終わりが見えません。けれども、侵略者は出て行かなくてならない、というルールでいくと、時間の問題です。何十年になるのか、何年になるのか、それはわかりません。

 中国も、真剣に台湾侵略を考えているのであれば、それは中国共産党の終わりの始まりになるのかもしれません。2049年にアメリカをしのぐ、世界一の国になりたいようです。建国百年にしてそんな国ができるのかどうか、それよりも侵略してしまったチベット、ウイグル、香港、少数民族、そういうところで中国化が進むのか、それとも現地の人たちの逆襲があるのか、そうして侵略が成功したと思ったら、各地で漢民族は帰れ、という排斥運動が起きれば、少しは中国は変わるでしょうか。

 これから先、どういう場面が生まれてくるのか、私にはわかりませんけど、どんなに強大な国も、武力によって侵略はできないのだ、そうではなくて、文化や文明は、武力を越えて浸透していくものなのだ、それが社会を変えていくことは起こってしまう、というのは確かだと思います。

 そう言いつつ、早くロシアが敗退声明を出したり、国内でものすごい動きが生まれたらいいのに、とずっと思っています。

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