昨日の夜には、変な男が女子高生をかたって、いろんな手段を使って、とにかく点数をとり、大学共通テストの得点を上げようとしたのか、あさましいものだ、そんなのは警察がたどっていけば、やがて犯人はばれるだろうに、と冷淡に思っていました。
女の人が、そんな浅はかなことをするわけがない、という変な信頼が私の中にあったんでしょう。
そして、今夜になってみれば、大阪の女子大生が、別の大学を受験するために共通テストを受け、世界史その他の教科で何度か他の人の力を借りて点数を取ろうとしたというのがわかってきました。
そんなことで神経をすり減らすよりも、堂々とありのままの結果をとって、それを受け入れられたら、どれだけか心穏やかに過ごせたでしょう。
でも、もうすでに彼女は共通テストが始まる前にいくつか手を打っていて、困った時にはこれらを使おうと思っていた。ある程度計画的に進めていて、そして、それを実行してしまったんでした。
答えは得られるかもしれないけれど、そのあとにどんな影響・結果がやって来るのか、彼女には考えられなかったようです。
それほどに必死であり、まわりが見えてないし、点数を取ることしか頭が働かなかった。おそらく彼女は、大阪でコロナにおびえながら大学のリモート講義を受けていたんでしょう。こんなのが大学生活だなんて、何だかつまらない、とでも思ったんでしょうか。もっと、自分のためになる大学生活を手に入れたいと考えてしまった。けれども、大学生でもあるし、あまり受験勉強をする余裕もなかったんでしよう。そんな中途半端なままでは何も得られなかったのかなぁ。まあ、二重生活でも勉強できる人はいるだろうけど。
どうして、誰かがもう少し彼女と話してあげることができなかったかなあ。
共通テストのあと、彼女は実家の香川に帰ったというんでしょうか。違うのかなあ。そして、警察に出頭した。それで、社会は、事件は落着。やはり、スマホで問題の答えを外部から得ようというのは簡単ではないね、ということで世の中的には平和になりますか。
刃物男の乱入、トンガの地震、外部との答えのやり取りと、今回の大学共通テストはずっと落ち着きませんでした。
落ち着かないのはまだまだ続くのだと思われます。こんなことなら、昔みたいに、大学個々で試験をやるのでいいのではないの？ という声は出ないんですね。すべてを一線に並べて、均質の学力、均質の対応力をまず求める。もう少し細かいところは、大学個々の入試で問えばいい。という形です。
いっそのこと、テストという形ではなくて、さらに推薦入試とか、個々の才能や資質を問える入試の形を大学そのものが考えてもらう時期が来ているのかもしれないです。
どうなのかな。それはやはり無理なのかな。
女子大学生が再受験する際に悩んだ末の計画だったとは、あまりにかわいそうで、私は同情しています。どんな子なのかわからないけど、そこまでしなくてはならなかったなんて、大学って、それほどに魅力のないところがたくさんあるんでしょうか。どうしたらいいのやら……。
リモート講義なんて、大学生は辛いだろうな。何百万払っていく意味があるのか、わからなくなりますね。
★ 出頭してきた女の子は、縁もゆかりもないところに行こうとしたそうです。たぶん、大阪の人だったのかなあ。いや、どうして香川だったんだろう。しかも丸亀だなんて、一番近い香川にしたんでしょうか。その辺がこざかしいというのか、小細工をする人だったんですね。きっとこれからもずっとそんな小細工ばかリしなきゃいけなくなるよ！（2022.1.30追記）
