海藻の話の前に、最近のご近所(別荘組)たち。
メリダじゃなくてもっと南の村に住むご近所さんで、今までもたまにライムとかマメイとかいろいろもらってる。大きなランチョ(農園)じゃないかと思う。マンゴーの木は大きくなるし、旬が来るとガンガン鈴なりに実がなる。どんどん採って誰かにどんどんあげないと、地面に落ちて腐るそうです。
白い家はVさんち。建てる前にはメリダの両親が住むと言ってたが、両親はほとんど来なくてエアビーにしている。Vさんは、目の前の小道を、①自分ちの先で行き止まりにし②自分ちの前の部分を私物化するという傍若無人っぷりだが、今度は自分ちの隣の土地に手を入れた。その隣の土地はずーっと前から放って置かれて木がボーボーだったんだが、なんとヤシの木を残して残りは伐採という暴挙に。
もうこのへんはこんなんばかりで、緑豊かな村だったのがどんどん「草だけは生えてる汚らしい更地」に変わってきている。希少な木ボーボーの土地なのに、客に蚊が多いと文句言われたとかで、低木はバッサバッサと切り倒してしまった。そもそもそこの地主に話をつけたのかさえ疑問。
村の知り合いにもらった。この党の前回の選挙Tシャツはもっとカッコよかったんだが、もらい損ねた。東京に行ったときに着るつもりなんだが、別に恥ずかしいとかじゃなくて、ここでは日本のもの、日本ではメキシコのものを着てるとカッコよくないですか? あと、メキシコには諸外国にしてやられた歴史があり、外国人が政治に首をつっこむのは憲法で禁止されているらしい。正確には批判するとだったかな、よく知りません。中国みたいなわけじゃないが、外国に住むときはそういう面倒なことは絶対に避けなければならない。
オリジナルロゴなんかを入れられるTシャツかと思ってたら、プリントした布をロールで買って、支援者のおばちゃんたちがミシンでガーッと縫ったという。さすが人海戦術の国。
さて、海藻いじりの自由研究の続き。
いろいろ調べていたら愛媛県だったかの郷土料理にたどりつき、ちょうど大豆の粉があったので作ってみた。磯の味。
寒天は無理とわかり他のアガーをなんとか取り出して水まんじゅうみたいなのができたらいいなと思っているんだが、なかなか難しい。調べても家内制手工業は無理そうだったんだが、村の友達の娘がユカタン自治大学で海洋学を学んでいるので何か知ってるか聞いてみたら、輸出用に工業的な生産はしているという。やっぱりダメらしいんだが、まぁいくらでもあるんでいろいろ実験してたら、ゼリーじゃなくてフルーチェ状になった。課題は磯臭さ。
えーと、日本ではいい海苔になるノリがとれるからいい海苔ができる(禅問答)んだが、いい海苔になるノリがとれなくてもよくない海苔ならできるだろうってことで、実験開始。
が、1回目(上の写真)は失敗。天日で干したら「何かが網に薄くこびりついてるだけ」になってしまった。というか、こびりついてるだけじゃなくて、洗っても取れず網をダメにした。よく考えたら当たり前なんだが、干し始めがこの状態では、乾燥したらほとんどなくなってしまう。
ここで諦めず、こんなに粘り気が出ないノリとかいろいろやってみるつもり。あの日本の海苔じゃなくても、何か板状の食材になればおにぎりには巻くぐらいできるからな。
敵と言っては失礼である。前に記事に書いたサルガソ清掃部隊。うちの村あたりだとカンクンほど流れつかないんだがとにかく嫌われているので、嫌がってメリダから人が来ない(稼ぎどきに稼げない)ようなことにならないために市が清掃する。
清掃は、市の職員じゃなくて村の人がする。朝村役場へ行くといろんな作業プランがあり、好きなのを選んで参加する。役場まで行けばなんか日雇い仕事があるという、山谷みたいな感じ。
こういうグループも来るしメリダから来る人もめちゃくちゃ増えて、昔みたいにいつ行っても貸切状態!というわけにはいかなくなった。とても悲しい。が、ひとついいことがあって、このへんの人は波が嫌いなようで、ほんの30センチくらいの高さでさーっといなくなる。
そもそも海で遊ぶ(彼らが使う言葉は「ビーチに行く」)と言っても、凪いでいるときに浅いところで風呂みたいに浸かって延々とおしゃべりしてるってのがほとんどである。子供でさえ、泳ぐどころかキャーキャー遊びもしない。貝も掘らない。城も作らないw。親は心配して、膝くらいまでの深さのところまで「入らせて」終わり。もう少し年長になると、浮き輪とかビニールカヌーとかで、波打ち際5メートルくらいのところでずっと浮かんでいる。ちなみに遠浅。(そのくせ、ジェットスキーなんかには憧れている)
何が楽しいのか理解に苦しむ。泳げる人が少ないのもあるが、そもそも遊ばないから泳げないのではなかろうか。
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