La Ermita の記録

メキシコ隠遁生活の私的記録と報告
 @ユカタン半島。

インプラントと補聴器

2022年05月02日 | ユカタン諸々

諸々端折って言うと、老母がインプラント+入れ歯をして老父が補聴器を買ったので、忘れないうちに記録しておく。

 

まず、インプラントの話。

2年前にも歯が痛いと訴えてて、帰ったらすぐ歯医者へ行くように言っていたのに、区の検診だかに行く程度で抜本解決していなかった。要は、3本の歯で支える総入れ歯?だったんだが、1本抜け、1本はぐらついていて、当然調子が悪くてきちんと噛めない…と。

でもって、昭和のサラリーマンである老父が、施術後の流動食とかああとかこうとかの面倒を見るとは思えず、日本ではできないと判断した。

相棒が難病でかかった口腔外科(@メリダ)は、そもそもどちらかというと金持ち向けの口内ケアがメインで、年寄り向けインプラントなんか一番の売り物なのである。相棒のときに、グアダラハラの医者の友達に確認してもらったら、メリダで一番いい口腔外科医だという評判だった。

 同じクリニック内で奥さんが歯医者をしている。

ホワイトニング(染めるレベル)にまで熱心なメキシコ人を見て、あー、日本人は比較的歯に無頓着だなぁ(八重歯に好意的だとか)と常々思っていたので、先のボケの心配もあるし彼に施術してもらうことにした。

 オールオン4というやつ。

インプラント4本に入れ歯。

1回目、コンサル。老父が帰国したがってたので、ちゃんとするには何日かかるか確認し、とりあえず滞在を8週間伸ばせば…ということで決定。

2回目、施術。歯茎の内側に育っていた変な骨を取る手術、歯茎の型取り、インプラント埋め込み。

その後は、型取りが2回。よくわからないが、施術した関係で微妙に歯茎の形が変わるのに対応してるとか。と同時に、術後のケア。

だいたい週に1回くらい通ったが、セマナサンタの休みがあって入れ歯を作るラボが止まるとかあったが、もうフライトを取ってあったし、8週間で完了。ギリギリだったと思う。

全部で7万8千ペソ(円にして50万円くらい)。保証期間7年(その間の、診療・調整はすべて無料)。埋め込むインプラントの販売単位が2個だということで、最後にサイズがいろいろのパーツを1つずつもらった。術後に処方された抗生物質と痛み止めは、うーん、3千円分くらいですかね。あ、当日の夜の筋肉注射は、わたくしがしました。

まあ、日本語が通じない医者で、わたしがついているとはいえ、年寄りには多少不安だったと思う。あと、結局入れ歯をつけられたのが最終日だったんだけど、これは普通ですかね?工程的には納得いくんだけど、その間、結局ずーっと介護食みたいだったから大変だった。やっぱり日本では無理だったと思う。

関係ないが、スペイン語でもインプランテで通じるが、埋め込むものはすべてインプランテなので、こちらでは「歯の」インプラントと言う。

 

次に老父の補聴器。

まず、数年前、医者につけろと言われたときから本人は気が乗らず、うるさく言われて中途半端な補聴器を買って(病院で!)、やっぱり気に入らず家ではほとんどつけていなかったという前提。で、今回、日本からの飛行機に忘れてきたとか何とか…。真偽はともかく、話してるこっちも疲れるんで、プレゼントだからとけしかけて納得させた。

相棒の入院してた病院のそばに補聴器専門クリニックがあったのを覚えていたので、メリダ内でもう少し近くてよさげなところを探した。

 こういうとこ(右)。

 別の支店の広告だが、こういう先生。

初日、聴力検査。老父曰く、ほぼ同じだが、骨伝導抜きで聞く検査は日本ではしなかったとのこと。

3日後、オススメを購入。ラインアップはいろいろあったようだが、外人だからかほぼ最高レベルのものを提示してきたw。が、そもそも中途半端なものを買うから煩わしいのであって、いいものを買うつもりだったのでそれはよし。提示されたものはもう基本設定がしてあって、その場で本人がつけ具合を確認し、微調整。メンテと電池交換、最初の1週間どう使うか(慣れていくか)などについて説明を受けた。

本来、1週間後の受診の後も、1ヶ月後、2ヶ月後、4ヶ月後…とフォローがあるみたいだが、4週間後の帰国が決まっていた(もっと早く行動していればよかった)ので、帰国前ギリギリに再診。なんと、追加コストなしで電池交換式より高い充電式に変えてくれていた。まぁ、在庫の関係だろうけど、日本に帰るなら好きなときに受診できないので…という好意。都バス(老人無料)で電池を買いに行くという老人が好きな「おでかけの予定」がなくなるが、まあ、便利に越したことはない。

全部で6万ペソ(円にして40万円弱)。保証期間2年(その間の、診療・調整はすべて無料)。遠隔操作ができるので、日本の老父と医師との三者でオンラインで診療可。ほんとはスマホで自分でいじれるんだが、もっと障害者とか若くて機械に強い人向けじゃないですかね。けどそれはまあ商品の話だ。

  こういうやつ。

フォナック社のもの。もちろん日本でも売っている。調子は良さそう。

 

おそらく両方とも、日本でするより多少安かっただろうと思う。これでこっちに住んでてくれればいいんだが、まぁそれは別の話。

ちなみに補聴器の最後の診療のあとは、急いでプログレソの病院へ移動し、日本への入国に必要なコロナ陰性証明のための検査を受けた。

 プログレソで一番大きい病院。私立。

 別の入り口付近がコロナ検査会場(テント)。

帰れなかったら大変なんで、事前に買い物ついでに寄って細かいことを確認してあった。厚労省の雛形についても知っていて助かった(なんと日本人の検査をしたことがあるらしい)。というか、検査技師?が1人でその彼女に聞けば何でもわかる状態で、テキトーなことを答えられて苦労するメキシコではありがたかったw。

病院と言っても、相棒が入院してたのと同じ。病院はあくまで経営母体で、救急以外の診療は中に入ってる個別のクリニックで予約を取るタイプ(コロナ検査は病院で)。だいたい村の保健所か専門医に厄介になるんで、この病院にはあまり縁がないと思うが(英語が通じるんでガイジン御用達)、なかなかいい印象であった。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿