オーストラリア ヒロシのリタイヤ日記

1994年からメルボルン在住のヒロシです。留学後に現地で就職、国際結婚、2020年、55歳からリタイヤ生活。

馬のコート

2023年06月01日 19時13分05秒 | 牧場生活

今日は11時ごろにロビンが到着して補強材を作業をしました。ロビンは僕より少し年上だと思うのですが、競馬場で馬の世話をする仕事をしていて、何と、毎朝5時から8時、9時まで仕事をしているそうです。その仕事だけでは生活していけないので、家に帰ってからは、家の隣の小屋で、馬のコートの補修の仕事をしています。

馬のコートというのは、、、日本でも、最近では小型犬に、雨の日にレインコートを着せたり、寒い季節には暖かい服を着せて散歩をさせている人を見かけた方も多いと思うのですが、、、馬も同様で、雨が多くなる冬には馬が風邪を引かない様に暖かくて、雨に濡れないように冬用のコートを着せて、夏には馬が直射日光に当たって暑くないように、白くて薄手の涼しいコートを着せるのです。

ただ、豚と同様に、馬は時々寝転がって、背中を地面に擦りつける泥遊びが好きなので、馬が来ているコートは大抵、数か月で破れてしまうのです。その場合、馬主は新しいコートを買うことも出来ますが、その破れたコートを補修した方が安いので、修繕することが多いです。

そこで、ロビンや他の補修業者の出番です。例えば、馬の来ているコートが破れてしまって使えなくなった場合、新しいコートの値段は100ドルか150ドルもかかりますが、補修業者が30ドルで直してほぼ元通りになるのなら、馬主としても、馬のコートですから、、、つぎはぎがあっても、保温機能が同じならば安い方が良いので、補修業者に依頼することになります。

破れたコートを発展途上国に送って補修していたら、送料の方が高くつくので、補修に関しては、発展途上国よりオーストラリアでした方が安くなり、ビジネスとして十分に成り立つようです。

ただ、どんなビジネスでも利潤が高い程、必ず競争相手が現れるので、安くて、しかも、質の高い補修をしないと他の競争相手に商いを取られてしまいます。なので、お客を確保する為には、薄い利益で働かざるを得ず、、、特に、コートの補修ビジネスは、資格も要らないし、産業用ミシンが一つあれば誰もが参入できるビジネスですから、、、競争相手は沢山いるようです。

ロビンが仕事を2つ掛け持ちしてでも、この牧場で馬を飼いたい理由は、、、その馬は友人が飼っていた馬達なのですが、、、その友人に子供やパートナーがいなかったので、友人が亡くなった後、友人の遺産(資産合計は多分、数千万円)を全てロビンが譲り受けたからだそうです。遺産をくれた友人の為にも、友人の飼っていた馬達を死ぬまで世話をしたいのだそうです。

それでは、明日も、このブログでお会いしましょう。

 


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