吉村京花☆歌う門には福来る

Jazz, Bossa Nova, Sambaを愛するシンガー、吉村京花のブログです。

平泉再訪 その2

2022年11月08日 | 紀行
わんこそばでお腹いっぱいになり
次は中尊寺へ向けてゆるゆる歩く。
店を出てすぐに史跡解説の小さな看板⁉
こういうの見つけると興奮するたちなんです。
白山社跡


奥州藤原氏の鎮守の一つと推定される神社の史跡。
思いがけず興味深いことに遭遇するのも
歩き旅の醍醐味。

月見坂を上って中尊寺に到着すると、
折しも菊まつりの開催中。
地元の方たちの手によって丹精込めて育てられた菊が
見事に咲き誇っていました。


前回中尊寺を訪れたとき、見逃していた「中尊寺ハス」を目指す。
本当は開花時期の7~8月に来たかったけれどかなわず
今回こそ見なければとの使命を帯びて、
金色堂と讃衡蔵との間の坂を下って行きました。
ここは健太郎義経公がすべての行程を終え
迎えの車に乗り込んだところです。

坂を下ると湿地のような低地が広がっています。
ここで育てられているのは800年の時を超えて発芽した
「中尊寺ハス」です。


昭和25(1950)年、
金色堂に安置されている藤原氏四代のご遺体の学術調査が行われた際、
第4代泰衡公の首が納められていた桶から
百粒あまりの蓮の種が発見されました。
大賀一郎博士とその門弟長嶋時子氏による研究と丹精の末、
平成10(1998)年、ついにその種からの発芽に成功したのです。
このお話を知ったときから、
その情熱と不断の努力、
そして蓮の生命力に感動したものですが、
その蓮が育てられている池を
実際に見ることができて感慨深い想いに浸っていると
先ほどまでの好天が一変。
急に小雨が降り出しました。
わずかの間でしたが、これは何かのお告げか?
平泉で無念の死を遂げた義経公の涙ではないかと……
そこで一句。

蓮池に 義経公の 涙降る
          京花

今は極楽浄土で安寧にされていることを願います。

すぐに雨もおさまり、日の入りが早い東北の地に
夕闇が迫ってきました。

境内では期間限定(10月末~11月中旬)のライトアップ。
美しさにしばしうっとり。



金色堂もライトアップで幻想的に。


暮れなずみ 秋の装い 光堂
           京花

春の藤原まつりでは、
行列と法要を終えて金色堂前に主要役者が並び
締めくくりのインタビューに答えていました。
あの時の健太郎義経公の
達成感に満ちた晴れやかな表情が思い出されます。

その3 夜の部へつづく。

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