吉村京花☆歌う門には福来る

Jazz, Bossa Nova, Sambaを愛するシンガー、吉村京花のブログです。

7月のライブ情報

2022年05月29日 | ライブ情報
7月は新潟、山口への遠征
そして、渋谷でのサンバライブと
盛りだくさんです。

皆様にお目にかかれることを楽しみにしております!

<第40回 新潟ジャズストリート2022年7月>
出演:フォッサマグナ 清水貴和子(P, Vo.) 吉村京花(Vo.)

●7月16日(土)14:00 -15:00
音楽文化会館 練習室10
新潟県新潟市中央区一番堀通町3-2
TEL 025-224-5811
https://www.ryutopia.or.jp/onbun/

●7月16日(土)18:00-19:00
上古町の百年長屋SAN
新潟県新潟市中央区古町通3−653
TEL 025-378-0593
https://sun000.base.shop/

●7月17日(日)14:00 -15:00
A Casa de EigetuDou
新潟県新潟市中央区本町6番町1102-3
TEL 025-228-5455
https://www.eigetudou.com/

<フォッサマグナ山口県ツアー>
●7月20日(水) 湯田温泉 JAZZ SPOT ポルシェ
Live 19:30~ 2回ステージ(入替なし)
チャージ: 2,500円
出演 フォッサマグナ 清水貴和子(P, Vo.)吉村京花(Vo.)
with 白石伸夫(Bass)
JAZZ SPOT ポルシェ
山口県山口市葵1-1-28
TEL: 0839-24-4616
http://blog.livedoor.jp/aoi1128/
山口県湯田温泉の老舗ジャズクラブ ポルシェさんにてフォッサマグナとして初出演です。
山口で活躍するベーシストの白石伸夫さんをゲストにお迎えして、楽しい音の会話
を繰り広げます。ぜひ、この機会をお見逃しなく!

●7月21日(木)下関 Music Cafe Ra-Ku
Live 19:30~ 2回ステージ(入替なし)
チャージ: 投げ銭
出演 フォッサマグナ 清水貴和子(P, Vo.)吉村京花(Vo.)
Music Cafe Ra-Ku
山口県下関市中之町3-19 2F
TEL: 080-3026-5262
https://www.facebook.com/MusicCafeRaKu/


★下記のライブは店主がコロナ陽性となったため中止となりました。
ご予定くださった皆様には申し訳ありませんが、
ご理解のほどよろしくお願いいたします。
<飲めや歌えや ごきげんサンバ ライブ>
●7月28日(木) 渋谷 日本酒ギャラリー 壺の中
飲めや歌えや ごきげんサンバ ライブ
開場18:00 開演19:30~ 2回ステージ(入替なし)
参加費:4400円(税込)
全国70種類以上の地酒が飲み放題!(閉店まで)
食べ物は持込・出前OK(持込料なし)
出演:吉村京花(ヴォーカル)  Zé Hide(ギター) 飯島ゆかり(パーカッション, ヴォーカル)
日本酒ギャラリー壺の中
東京都渋谷区道玄坂1-6-5 東静ビル3階
TEL 03-6455-3185
http://tsubo-no-naka.com/
日本酒ギャラリー壺の中は日本酒専門の新スタイルの飲み屋さん.
70種類以上の全国の地酒が 時間無制限で飲み比べ放題
ビールも飲み放題.
スタンディング形式なので椅子はありません
食器類、調味料、電子レンジは常備
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いざ!平泉 その5 完結編

2022年05月18日 | 音楽雑記
長らくお付き合いいただきありがとうございます。
いよいよ完結編です。

5月5日 
平泉滞在も最後の1日となりました。
一ノ関から平泉駅に到着すると、構内の観光案内所に貼ってあった
「春の藤原まつり」のポスターの前で若い女子2人組が
「え?伊藤健太郎くん来るの?」
と興奮しています。
案内所の人が出てきて、
「一昨日の東下り行列で義経公役をされたんですよ。」
と説明。
どうやら情報逃していたらしく
「え~、見たかった~!アシガールの若君大好きなのに~!」
その反応についに私も割って入って
「すご~く素敵でしたよ~!」
とスマホの画像をドヤ顔で見せてあげました。
こんなふうに当日駆けつけたファン以外にも、来れなかった方や、
見逃して残念って思った方もたくさんいらっしゃるんでしょうね。

さて、今日のプランはレンタサイクルで、まだ十分見切れていなかったスポットを回ること。
昨日帰り際に滑り込んだ平泉文化遺産センターからスタートしようと思っていたところ、
レンタサイクルの係のおじさんに
「このルートで回ってね!」
とモデルコースを強く勧められ、まあ従ってみるかと最初に訪れたスポットが、
道の駅の近くにある
平泉世界遺産ガイダンスセンター

これが、資料が充実!

奥州藤原家の始祖・清衡公が平泉に行政府を置き、鎮護国家を目指して中尊寺大伽藍を建立した趣旨を記した書状の解説


発掘調査に基づきジオラマで再現された平泉館(ひらいずみのたち=政治の拠点)と、藤原清衡公・基衡公の住まいであった柳之御所が一体となった史跡の全体像を見ることができます。



発見された馬具と使用見本の模型


北方との交易がさかんで、当時珍重されたアザラシの皮や鷲羽は都への貢物として威力を発揮したそう。


平泉館跡から発掘された陶器の欠片。 
こういうの見るとドキドキする。
土器だけに(笑)


かわらけ。
当時は宴会で食事を提供するのに素焼きの器が使われ、使い捨てだったそう。
まあ土に戻るので環境破壊にはならないですね。

そこで一句

馳走盛る 一夜限りの かわらけや
京花


メモとして使われていた木片


鳥獣戯画風のカエルの絵が描きつけてある折敷(おしき)と呼ばれる食事を提供するお盆の欠片も発見されました。
京都の文化が平泉に伝わっていたことを示す貴重な資料です。
横っちょにいるのはガイダンスセンターのマスコットキャラクターのケロ平くん。

そこで一句

みちのくに 戯画(ギガ)満ち足りて 盆カエル
京花

平安時代には鳥獣戯画が流布し、現代の通信容量も行きわたり満足なので
お盆に描かれたカエルのように、またお盆に帰ってきます。
おあとがよろしいようで……

他にも、遊具、調理器具、儀式で使われた遺物などの出土品が多数。
解説ビデオもあるし、展示を見るだけでも2~3時間あっというまに過ぎて行きます。
レンタサイクルのおじさんのおススメどおり最初に来てよかった!

往時の平泉舘の様子についてかなり詳しく知ることができましたが、まだ疑問が。
東北地方は古くから名馬の産地なのはなぜか?
学芸員さんに質問してみました。
お話によると、やはり地形、気候風土が影響しているようです。
平らな高地が続く青森県南部から岩手県の内陸部にかけてはエサとなる草が豊富で、馬を育てるのによい環境。
西日本で一般的だった小型馬に比べて、東北産の馬はやや大きく丈夫で軍馬に向いていたそうで、戦いに明け暮れた時代にはブランド的価値があったとされます。
にゃるほど~!

センターを出て、すぐそばにある柳之御所跡へ。
現在は史跡公園として開放されています。





これは井戸の跡。

広大な敷地です。
ここでお役人たちが、せっせと働いていたのでしょうね。
税金の取り立ての準備とか処理とか、宴会とか、上司のご機嫌取りとか・・・・。
なんて妄想膨らんじゃいました。


その後再び、行列の出発地点となった毛越寺へ。
宝物館はまだ見てなかったので・・・

藤原氏三代の肖像画
上:清衡公 下右:基衡公  下左:秀衡公


魔除けのお札などに押印される「牛王宝印」
ご利益ありそう。

ねぎらいの宴で義経公が乗った龍頭鷁首(りゅうとうげきしゅ)が静かに浮かぶ大泉が池。


毛越寺に隣接する観自在王院跡の牛車止め跡。
平安人が牛車を柱に繋いで下りる雅なシーンを想像しました。

観自在王院は藤原基衡公の夫人が建立したと伝えられ、鶴が羽を広げたような形の舞鶴が池を中心に浄土庭園の痕跡を残す史跡公園として開放されています。

こんな美しい公園が近くにあったら毎日通っちゃうかも。

毛越寺の大泉が池と同じく、照井堰から水が引かれています。

だいぶ帰りの時間が迫ってきたので、そろそろ最後のお礼参りに。
まずは昨日、写真プリントをくださった旭屋さんでお買い物。

ご主人の手作りです。
帰宅後さっそくお酒のともにいただきました。
うま~い!

買い物したら、さらに写真を1枚くださって、
いただいたのは、こちらの計2枚。
ありがとうございました!


ご主人としばしお話したら、今回の東下り行列、
平泉の方たちも、どれくらい人が集まるか不安だったそう。
ところが蓋を開けてみたら過去2番目の24万人‼
コロナ前でも例年16~17万人くらいだったそうで、
今回は明らかに健太郎くん効果と言えるでしょう。

最後の最後に、どうしても平泉観光協会にお礼が言いたくて、
駅前の観光案内所へ。
「東下り行列素晴らしかったです!
よいものを見させていただいて寿命が延びた気分です。
伊藤健太郎を義経公に選んでいただいてありがとうございました!!」
と、もう親戚のおばちゃんか?っていう感じでした。

時間切れで、平泉文化遺産センターには寄れませんでしたが、
次回訪問時のお楽しみといたしましょう。

脳内・極楽浄土体験をさせていただいた今回の平泉紀行はこれでおしまい。
お読みくださり、ありがとうございました。
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いざ!平泉 その4

2022年05月16日 | 音楽雑記
さあ改めて中尊寺目指して3度目の月見坂上り。
1度目より明らかに足取りが軽くなっている。
もしや若返ったか?
これは仏国土平泉の、はたまた健太郎義経公の清らかなオーラを浴びた効能か?

そこで一句

極楽を 見たり心は 足軽(アシガール)
京花


あら、道端にタケノコ発見‼ 掘りたくなるけど、ダメダメ~!


入れないけれど瑠璃光院への門からの景色、異世界につながる風情がよきかな。



峯薬師堂の目の御守りが有名らしく
細かい字が見えづらくなったポンコツな我が目を癒したい。


春の藤原まつり期間中の行事として、
金色堂前では郷土芸能の行山流都鳥鹿踊りが奉納されています。
なかなかの迫力

中尊寺は天台宗の僧、円仁が850年に開山。
奥州藤原家の始祖、藤原清衡公が1105年ごろから浄土思想を体現する寺院として大規模な造営に着手しました。
前九年合戦(1051~1062年)で陸奥を勢力圏とする安倍氏が滅亡。
後三年合戦(1083~1087年)で出羽を勢力圏とする清原氏が滅亡。
壮絶な戦いの末残された、両家の血を引く藤原清衡公は、合戦で亡くなった人々の魂を慰め、戦いのない平和な仏国土をこの世に実現しようとする意志を表すため、東北地方の中心に位置する平泉を拠点として、一大文化都市を築いたのです。
中尊寺はその思想を表す象徴的なお寺なんだそう。

古来から蔑称である「蝦夷(えみし)」と呼ばれ、都からは討伐と圧力で支配する対象とみなされてきた東北地方にあって、特産品である金、漆、馬などの交易を通じて都との関係を良好に保ちつつ、自治を確立。
今でいう「ソフトパワー」の重要性に気づいていたとは、なかなか先進的。
現代の我々も学ぶところ大きいと思いますが……。


その思想を具現化した金色堂を見学。1968年に創建された現在の覆堂の外観です。


内部は撮影禁止なので、公式サイトでご覧ください。
https://www.chusonji.or.jp/know/konjikido.html


3つの須弥壇(仏壇)が据えられ、その内部には藤原三代、清衡、基衡、秀衡それぞれの遺体がおさまった棺が安置されています。
秀衡の棺の側には第四代泰衡の首を入れた首桶も。
須弥壇は黄金や螺鈿(貝細工)で装飾され、極楽浄土とはまさにこのような世界かと思わせるような夢見心地の空間。
マルコポーロが「東方見聞録」の中で、日本を「黄金の国」と形容したのは中尊寺の金色堂の噂を聞いたからではないかという説があるくらい、一度見たら忘れられないインパクトでした。



経蔵 つまりお経を収めていた倉庫。
中尊寺には、「紺紙金銀字交書一切経」(紺色の和紙に一行ずつ交互に金字と銀字で書き付けたお経)など、他に類を見ないお経の巻物が多数所蔵されていますが、かなりの部分は戦国時代に豊臣秀吉によって運び出され、現在では「中尊寺経」として、高野山や観心寺などに所蔵されています。


金色堂覆堂
創建当初は野ざらしだった金色堂は50年ほどして全体をカバーする覆堂が建てられたと考えられています。
室町時代中期に現存する形になったとされ、現在あるのはかつて金色堂を覆っていた堂。1968年に現在の覆堂が建てられたことにともない、敷地内の別の場所に移築されました。



内部に入って構造を見ることができます。


もう一つ深いご縁に感動したこと。
1950年(昭和25年)に行われた藤原四代の遺体学術調査の際、泰衡公の首桶から蓮の実が発見されました。その実から発芽を試みる研究が行われ、800年の時を経てついに1998年(平成10年)花が開いたそうです。
感動。
中尊寺蓮は全国各地に株分けされており、その一か所が新潟県の白山神社。
実は私、その花を2018年7月に見ておりました。
そのいわれを聞いて感動し、「いつか平泉に行って親株も見たいな」と思っていたのを思い出しました。
今回はまだ花の時期ではありませんでしたが、7月の開花時期に中尊寺再訪を画策中です。
種はまさにタイムカプセル。

「発掘というのは発見じゃない、再会だ!」by日本史担当木村先生(アシガール第9話より)。

800年の眠りから覚めて現代によみがえった蓮の花は、現在の風景を見て何を思うのでしょうか?

写真は2018年に新潟の白山神社で見た蓮の花。

中尊寺敷地内のレストランで自然薯蕎麦、お休み処でお抹茶をいただいたり、宝物館をや芭蕉の句にまつわる展示を見たりと、盛りだくさん。
あ~濃くて消化が追い付かない。

月見坂を下り、駅方向へ歩いているとちょっと違うルートを発見。
金鶏山への矢印が書かれた看板。
ゆるやかな坂を上ると用水路を発見。



照井堰(てるいぜき)は、850年も前に開削されたそうです。
毛越寺の浄土庭園の池の水はどこから来ているのだろう?と気になっていたので、謎が解けてよかった~!
さらに進んで行くと、平泉文化遺産センターに行き会う。
16:30で閉館のところ、滑り込みで「もう閉まりますよね?」と聞くと、「どうぞ、どうぞ」と快く入らせていただけました。
急ぎ足で館内ぐるっと見学しましたが、興味深そうな展示で改めて来ようと思いました。
係の人に「金鶏山って登ると大変ですか?」と聞いてみると、
「金鶏山は登山道が整備されていなくてかなり大変ですよ。
登るようなところではないです」とのこと。
無謀な登山を試みなくてよかった。
山頂に教塚があるというのでちょっと興味があったのですが。


駅に向かう途中見つけた魚屋・旭屋さんで、歴代の義経公の写真に加えて前日の東下り行列の写真が掲示されているのを発見。

プリント写真を無料配布されているのです。
なんと太っ腹!
ご主人と少しお話すると「持って行っていいよ」と健太郎くんの写真プリントをくださいました。
本当に優しい方ばかりで、とても穏やかな静かな時間の流れる平泉を堪能した一日となりました。
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いざ!平泉 その3

2022年05月14日 | 音楽雑記
5月4日
前日に健友さんたちと酌み交わした祝杯も心地よく、
義経公東下り行列の余韻さめやらぬまま翌日を迎えました。

以前から興味のあった平泉の世界文化遺産登録の歴史資産群を
一人気ままに探訪といきましょう。
まずは前日行列が通過した中尊寺通りをたどる。

昨日は健太郎義経公目当てに、
自分も含めあんなにたくさんの人々がひしめき合っていたのに、
今日はこの静けさ。

つわものどもが夢のあとを体感。
(意味的にはちょっとちがうけど)


踏切では東北本線の通過に遭遇。ラッキー!



無量光院跡の背後を通過する貨物列車!
手前の作業車両も併せて、平安時代と現代が交錯する異空間体験。




一昨日時間切れで入れなかった義経公終焉の地、高館義経堂(たかだちぎけいどう)へ。
高台から見下ろす北上川と背後の山々の風景、
薫風にそよぐ若葉や花々があまりに美しく、
心の中で「平泉の自然よありがとう~!」と叫んでいました。



このような急階段を上った先に社が



内部には義経公の像

社の下には小さな資料館
義経公の足跡が辿れます。


私の故郷である山口県下関市の壇ノ浦で平家を滅亡に追いやる戦功をあげたのに、
兄弟間の確執で追われる身となってしまった義経公。
鉄道も車もない当時、海越え山越え、平泉まで大移動でお疲れ様です。
精神的にも兄者にうとまれてさぞや辛かったろうとお察しいたします。
それを自らの危険も顧みず、寄る辺なきものを受け入れ保護する藤原秀衡公の
あっぱれな心意気に感じ入るのでした。
しかし、それも束の間。
秀衡公の死後、鎌倉殿=源頼朝の圧力に耐えきれなくなった
藤原氏4代目の泰衡公は義経を襲撃。
もはやこれまでと自害した義経の首を鎌倉殿に差し出すも、
結局難くせつけられて攻撃され、
奥州藤原氏は滅亡の憂き目にあったのでした。
ぜんぶ鎌倉殿のせい?

歴史は理不尽なことでできている。
おっと、今もか・・・・


無念の最後を遂げた義経公と滅亡を余儀なくされた奥州藤原氏に思いを馳せ
500年後にこの地を訪れた松尾芭蕉が読んだ句の碑が北上川を見下ろす。


夏草や 兵どもが 夢の跡

私もあやかり一句
若武者の 果つる高館 若葉萌ゆ
京花




義経堂を中尊寺方向へ下っていくと
芭蕉に同行した弟子の曽良が

卯の花に 兼房見ゆる 白毛かな


と読んだ「卯の花清水」と名付けられた湧き水に出会う。
義経公の配下で、妻と子の守役であった老臣・兼房の無念さを慮る句です。



長くなってきたので、その3は一旦このあたりで。
その4に続きます。
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いざ! 平泉 その2

2022年05月12日 | 音楽雑記
5月3日 いよいよ源義経公東下り行列当日です。
ホテルのロビーで昨日の健ラバさんたちと再会。一ノ関駅を8時前発の電車で、総勢6名で平泉に移動しました。
到着して毛越寺に向かうと、すでに入場待ちの長蛇の列。
これは想像以上の人出かも?と覚悟を新たに。
ただ、一緒に並んでくださる友がいると待ち時間も全く苦にならないものです。
入場できてからも、午後いちの行列出発まで5時間くらい待つわけですが、その間も場所確保しながら交代でトイレに行ったりできて、一人では正直どうしようと思っていたことがあっさりクリアできて、ありがたかったです。
メインイベントの開始を待っている間、天候がめまぐるしく変わり、晴れたかと思ったら黒雲から急に雨粒が落ちてきたり、強風が吹いたりでした。
ただそれも、健太郎くん扮する義経公が到着後はすっきりと青空が広がり、晴れ舞台にふさわしい天候が行列の間中続きました。
さすが晴れ男。

いざ行事が始まると、それまでレジャーシートに座っていた観客全員総立ちとなり、目の前は人の頭だらけ。
なんとか掲げたスマホで、もどかしい動画撮影はできたものの、肉眼では確認しづらかったのですが、馬に騎乗して以降は人垣より高い位置にいるお姿をしっかり確認できました。


それはそれは、この世のものと思われぬ美しさ。
NHKドラマ「アシガール」で羽木九八郎忠清、通称・若君を演じられただけあって、堂々たるお姿に美しい所作。本物の義経公が舞い降りたかのようでした。って本物はどんなだったか知りませんが、あくまで脳内で想像するのは、後の世の歌舞伎などで語られた悲劇のヒーロー義経公です。
健太郎くんは平安の武家装束、直垂がこの上なくお似合い。しかもスカイブルーに近い浅黄色のお衣装が青空に映えて、目に入っただけで幸せが押し寄せてきました。
あな尊し。


そこで一句

いにしえの 浄土成り合う 毛越寺

かつて2つの合戦を経て地元の豪族2家系が滅亡した後、戦で亡くなった人々の魂を弔い「この世に浄土を」という思いで、平泉に政治の中枢を置いた奥州藤原氏の願いが成就したような感覚を味わいました。

その後、行列は毛越寺を出て、中尊寺へ向かうルートへ。

門の外の沿道は多くの観客で埋め尽くされているであろうことは覚悟していましたが、想像以上。
主催者発表で過去2番目の24万人!! (ちなみに過去最多は2005年の25万人。その年の大河ドラマで義経を演じていた滝沢秀明さんが出演したときでした。) 


関係者の事前のツイートで、感染予防のため行列に付いて歩くことはNGだけれど、ルートを先回りして待ち受けるのはOKと聞いていたので、そのつもりで忍者(くのいち)の如くひた走るつもりで臨んだのですが、何と人垣で前に進めない。
それでも何とか間を縫いながら、駅前の折り返し地点で義経公のすぐ近くまで追いつきました。

後ろ姿も神々しい義経公に、たくさんのファンの方々が声掛けしています。
呼ばれて振り向いた表情がまた、絵になる。

そこで一句

見返りの 馬上の君に 骨抜かれ

1つ目の踏切を越えた無量光院跡(むりょうこういんあと)あたりで、次の踏切待ちでしばし足止めされる行列。その間、上空に燕が数羽旋回し、健太郎義経公のそばまで下降してくるではありませんか?
彼のファンクラブのシンボルが燕と知ってか知らずか、まるで晴れ舞台のお祝いに駆けつけているかのようで大層感動しました。こんな奇跡めったに起こるものではありません。
空には燕、地上には燕マークをつけたたくさんの健ラバたち。




そこで一句

天に地に 燕も祝う 晴れ姿

ちなみに、このとき目撃した様子をファンクラブ内のラジオ番組に投稿したところ、翌週の番組内で健太郎くんに読んでいただけました。ありがたや。
麗しい義経公のお姿を至近距離で見られただけでなく、奇跡の瞬間にも立ち会えた大満足の一日でした。

深い感動を胸に、行列は中尊寺へ。参道は細く激坂。
規制もあって行列からかなりの遅れをとってしまい、金色堂前に着いたころには先回りした人垣で一杯。ちなみに先回りしたのは、行列追尾をあきらめて近道経由で直に中尊寺へ向かった方々です。

私が確保できたのは、石碑の影に見え隠れする残念な位置取りではありましたが、金色堂参拝の法要の様子と終了後に地元テレビ局にインタビューされているところはしっかりと見届けることができました。


そこで一句
金色の 若武者うるわし 中尊寺


黄金で装飾された祭壇を安置する金色堂で有名な中尊寺。その黄金の輝きにも比肩する神々しさの義経公のお姿に触発されて、お粗末ながら俳句を読んでしまいました。
松尾芭蕉の「奥の細道」の一番の目的地は平泉だったそうで、何か人の創作意欲を刺激する魔力が、この地にはあるのかもしれません。
芭蕉の足元にも及びませんが・・・。

旅はまだ続く。その3もお楽しみに。
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いざ! 平泉 その1

2022年05月12日 | 音楽雑記
源義経公東下り行列前日の5月2日。
朝8時台の上野発の夜行列車ならぬ東北新幹線で一ノ関駅へ。
平泉はそこから東北本線で2駅。
平泉より安い一ノ関にホテルを予約し、その日は行列ルートを下見しようという計画でした。

到着してから在来線に乗り換えるまで1時間弱あるので、宿泊予定のホテルに荷物を預けてからお昼でもと駅前のお蕎麦屋さんへ。
東京の感覚だと十分余裕ありと思っていたら、なんとお蕎麦屋さんでの提供が席に着いてから30分以上待ち。
時間の流れが違うのだな~と、モードを切り替え。まあ、約束とかあるわけではないので、あせってもしかたない。
在来線をあきらめ、移動手段を路線バスへ変更。するとバス停で2人の女性が待合中。
私を見るなり、「健ラバさんですよね?」。
健ラバさんとは伊藤健太郎ファンの略称。
私がファンクラブの燕マークのワッペンを帽子とバッグに着けていたのを見つけてくださったのです。
ちなみに燕のマークは健太郎くん自らがデザインしたもので、ご自身が燕好きであること、さらに燕が幸せを運ぶ鳥と言われており、これからたくさんの方々に幸せを運べるような存在になりたいという思いを込めて描かれたものです。

ファンクラブの名称GOLONDRINAS(ゴロンドリーナス)はスペイン語で燕を意味するとのこと。
なにはともあれ、予定通り東北本線に乗っていたらなかったかもしれない出会いをいただきました。これも旅の醍醐味。
バスでお話しながら、お二人も翌日の下見が目的とわかり、行動を共にしました。
平泉に着くと、まずは行列の出発地点である平泉駅から徒歩で約7~8分の毛越寺(もうつうじ)へ。
夢のように美しい毛越寺の浄土庭園。

行列出発前のねぎらいの宴の舞台となる大泉が池では、お寺の関係者が着々と準備を進めていらっしゃいました。

お話を聞くことができて、翌日の場所どりなどについて情報をいただけました。
その後お二人のうち一人は宿のお迎えの関係で別れましたが、お一人と行列のルートを確認がてら歩きました。その途中、別の健ラバさんがワッペンを見つけて声掛けしてくださり、しばし立ち話。こんな交流が広がり、健太郎くんには素敵な出会いを運んでくれてありがとう、すでに幸せを運ぶ燕になってるよと感謝の気持ちを新たにしました。
歴史資産の宝庫平泉。道々、見どころスポットに行き会います。
まずは、宇治の平等院鳳凰堂を模して造営されたとされる無量光院跡(むりょうこういんあと)。


建物は失われているものの、金鶏山を背景に豊かに水をたたえる池を中心とした浄土庭園の跡が再現されており、心洗われる風景を見ました。
翌日この付近で奇跡が起こるのですが、そのときは知る由もなし。
源義経公終焉の地、高館義経堂(たかだちぎけいどう)は時間的に入れなかったので、



行列の到着地点、中尊寺へ。

山一つ分丸ごと敷地の中尊寺の参道はなかなかの激坂でしたが、足腰鍛錬になると思えば何のその。
有名な金色堂は後日のお楽しみとして、敷地内の建物群を見学。

本堂に安置されたご本尊は、まるで健太郎くんを彷彿とさせる面影で美しき。

能舞台がまたかっこよい。

そして一番印象に残ったのは、奥の院的な位置にある大長寿院。
源頼朝はこの寺院を模して鎌倉に永福寺二階堂を建立したそうです。
山門の柱をつなぐ梁に多くの小石が五輪塚のように積み上げてありました。どのような意味があるのか調べそびれましたが、創建当時の人々の思いを表現しているように感じました。


そうこうするうちに、日も暮れそうな様子。
一緒に下見してくださった健ラバさんと夕食を共にし、一ノ関のホテルへ。翌日の本番に向けて万全の準備を整えたのでした。その2へ続く。

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いざ! 平泉 その0

2022年05月12日 | 音楽雑記
毎年5月のゴールデンウイーク中に世界遺産の町、岩手県平泉町で開催される「春の藤原まつり」。コロナの影響で中止となった2020年、縮小開催となった2021年を経て3年ぶりに通常開催された今年のお祭りを見物しにいった記録を数回にわたってお届けします。

まずは事始め。

3月末に2022年「春の藤原まつり」通常開催と、メイン行事である「源義経公東下り行列」の義経公役に俳優の伊藤健太郎さんが決定したとのお知らせを受け、これは何が何でもイカネバの娘と化した私。娘じゃないけど・・・(セルフツッコみ)。


2011年に世界文化遺産に登録された平泉。東北の地で平安時代末期に都にも劣らぬ文化が咲き誇った古都のことは以前から気になっていて、いつかは訪れたいと思っていたところへ、今回のこの朗報。
奥州藤原氏が描いた、「この世に極楽浄土を」との思いが約900年の時を経て成就する様子を見届けたいと思ったのでした。
3代目秀衡公は、兄源頼朝に追われ行く手を阻まれていた源義経公を温かく迎え入れ支援したことで知られています。(今年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」でもそのエピソードが出てくるものと思われます)
義経公東下り行列はその場面を再現する催しであり、毎年旬の若手俳優さんを義経役にキャスティングして多くの観客を集めるイベントとなっているのです。

実は伊藤健太郎くんを意識し始めたのはコロナでお家時間が長くなり、ドラマも見るようになってからです。
それまで私は音楽に気を取られドラマはほぼ見ていませんでした。
それが、ステイホーム中にさまざまな名作ドラマが再放送されたこともあり、意識に入って来るようになりました。
NHKドラマ「アシガール」
https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2017081437SA000/index.html?capid=TV60

LIFE!〜人生に捧げるコント〜
https://www.nhk.jp/p/life/ts/99G3NPQNQ5/

日本テレビのドラマ「今日から俺は」劇場版の番宣
https://www.youtube.com/watch?v=qgm3_GDjdls

などで、伊藤健太郎くんの存在に気が付き、
こんなに演技に説得力のある素晴らしい若手俳優さんがいたんだと認識。
すっかり魅了されてしまったのです。
ちなみに最初は「アシガール」の若君と「今日俺」の伊藤ちゃんが同一人物と気づいていませんでした。
それほど、役柄によって違うたたずまいを醸し出せる俳優さんなんですよね。
魅力に気づいて以降は配信系で過去の出演作を見たり(これがまた振れ幅大きい)、
2020年に出演した6本の映画は全制覇。
主演映画「十二単衣を着た悪魔」
https://www.juni-hitoe.jp/

には何度も通い、内面から湧き上がる表情に毎回心揺さぶられていました。
もはや私の中では、いわゆる「推し」となっていったのです。
人生初の推しです。しかも下の娘と同じ学年の男子にです。

彼が2020年10月に起こした自動車事故については、事実として確認しておくと
2021年3月不起訴処分となり、相手方との示談も成立しています。
2021年6月末に復帰と同時にファンクラブが発足。
そのタイミングで私も入会しました。
以前の自分だったら考えられない動き。
それくらい魅力あふれる俳優さんなのですね。
そんなこんなの経緯があり、今回の平泉行きを決意してから、ツイッターでファンの方々や主催者の平泉観光協会の関係者の方々が発信する情報をたくさん参考にさせていただきました。
感謝申し上げます。

藤原秀衡公が逆境にある者に救いの手を差し伸べたように、平泉の町の皆様が伊藤健太郎くんの復帰をあたたかく支え、お祭りと一緒に再生して行こうという心意気を示してくださる。
そんな平泉の皆様に感謝の気持ちを表し応援したいという意味もあって、
普段だったら人混みは絶対避けたいタイプの私が、
敢えて馳せ参じることにしたのでした。
その1へ続く。
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6月のライブ情報

2022年05月10日 | ライブ情報
日曜だよ!! 歌って笑って健康増進!!
6月19日(日)水道橋 東京俱楽部
Open 16:00 Live start 16:30(2回ステージ入れ替えなし18:00終了)
チャージ 予約:2,500円+税(1ドリンク付き)
当日:2,800円+税(ドリンク別)
出演:出演:フォッサマグナ 清水貴和子(P, Vo.) 吉村京花(Vo.)
場所:東京俱楽部 水道橋店
東京都千代田区神田駿河台2-11-16 さいかち坂ビル地下1階
TEL: 03-3293-6056
https://tokyo-club.com/about/

フォッサマグナと過ごす日曜夕方。明日の活力を養いにお越しくださいませ。
予約がお得です! お店のHPにて、ぜひお早めにご予約を!
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