雨続きで気が滅入ってしまいますね。
なでしこジャパン、残念でしたが決勝まで行ったのは立派だと思います!
何より、序盤に大量得点されてもあきらめずに攻め続けられたというのは
なでしこたちのメンタルの強さを証明していますね。
さて、そんな芯の強さを持つ日本女性の一人として(一応女性?なんです)
楽しい七夕の夜を皆様とご一緒したく
ライブをご案内いたします。
セッション参加も大歓迎です!
●7月7日(火)大塚 エスペト・ブラジル
七夕Jazzライブ&セッション
Live Start 19:30~ (2回ステージ)
チャージ:1,500円(入れ替えなしで全ステージご覧になれます)
出演:フォッサマグナ 清水貴和子(P,Vo) 吉村京花(Vo)
場所:エスペト・ブラジル
東京都豊島区南大塚3−29−5 光生ビルB1
TEL:03-5979-4433
http://www.espetobrasil.jp/
フォッサマグナによるライブステージのあとは、
お客様参加によるセッションタイムです。
ブラジルのお料理とお酒を同時に楽しめます。
さて、今日はちょっと真面目にジャズ・ヴォーカルについて語ってみたいと思います。
ライブにお越しくださるジャズを勉強中の方からよくされる質問があります。
「フェイクとかアドリブとかできたらいいと思うんですけど・・・なかなか難しくってできないんですよね~。どうしたらいいんですか?」
フェイクやアドリブができるようになるために踏むステップはもちろんあって、
それを段階追ってトレーニングしていけば、
よほど感性がひどい人でないかぎり
だれでもできるようになります。
本当にそれを目標にするのであれば、その方法についてアドバイスすることはできます。
私でなくても、専門にジャス・ヴォーカルを教えていらっしゃる先生だったら
たぶん、教えてくれると思います。
特にフォッサマグナの相方の清水貴和子先生はおすすめです。
ピアノが弾けて、ジャズのコード進行など基本的な知識をバッチリ教えてくれます。
ただし時間はかかりますが・・・・
1回や2回のアドバイスで何かが習得できるわけはないですからね。
その方法はまた別の機会に譲って・・・・
ここで言いたいのは
フェイクやアドリブというのは「ジャズらしく聞こえさせる」ためのテクニックのように思われがちですが、それは真ではないということ。
フェイクやアドリブは結果として「出てくる」ものであって、それをやるためにジャズを歌っているわけではないと思います。
だって、美しいメロディや歌詞があるのに
わざわざそれを壊す必要なんてないじゃない・・・・
フェイクやアドリブを入れ込むことにエネルギーを注ぐのであれば、その前にまず
歌詞そのもののもつ抑揚を習得することです。
ジャズ・ヴォーカリストには強くそれをお勧めしたいです。
英語の歌詞の自然なイントネーションを身に着けると
自然とスウィングすることに気づくと思います。
自分の歌がスウィングしてないな~と感じていらっしゃる方は
まず、英語の発音(特にアクセント)をしっかり勉強することをお勧めします。
英語と日本語は発音・発声のしくみがまったく違います。
音を出すときに使っている体の場所もかなり違います。
特に大切なのは母音を出すときの息の量・強さ・スピード
これを実現するには日本語を母語とする日本人には、
これまでほとんど使ったことのない体の感覚を使う必要が生じます。
だから、相当なトレーニングが必要です
あ、ライザップ的な筋トレではなくて・・・的を射た発音練習のことです。
私たち日本人がふだん使っていない言語で歌うわけですから
突然歌う時だけ英語がうまくなるって、
ありえませんよね。
英会話学校に通うもよし
シャドウイングするもよし
英語でひとりごと練習するもよし
とにかく口周りだけでなく全身英語モードにする時間を少しでも長くすること
効率よく練習するなら子音より母音に注目して
徹底的にネイティブ歌手の真似をすること
などが効果的な練習法ですね。
発音よくするっていうとつい
口先でつくる子音の発音に気をとられがちですが
それよりさらに大切なのは母音!
単語レベルの発音とフレーズになったときのイントネーション
どこが強くてどこが弱い
伸ばしたらおかしいところ、伸ばすのが自然なところの区別
そういうのが何にも考えなくてもできるくらい
体になじんでくると
自然とスウィング感が生まれてきて
歌っているうちに高揚してきて、
なんだかスキャットしたくなってしまったり
原メロディからちょっと寄り道、道草してみたくなったり・・・
そんなことが聞いている人も納得するくらいに
自然になってくる・・・・・・
その結果がフェイクやアドリブ
っていうものなんだと思います。
あくまで私の持論ですが、
たぶん間違ってないと思います。
ジャズのヴォーカル・スクールなどで
フェイクをつくるように先生から指導されることもあるかもしれませんが
それは、あくまでいろいろなヴァリエーションの歌い方ができるという
可能性の一つを学ぶための手段だと思ってください。
それが「回答」というわけではないんですよね。
日本人はつい、どこかに「正解」があるように思いがちですが
100人いれば100通りの歌い方があってよいのです。
しかし、「力による現状変更」はあり得ません。
そもそもの歌詞のイントネーションを無視したフェイクはありえないってこと・・・
まあ、そのおかしな感じをあえて狙いたいならそれも面白いかも。
外国人の歌う舌足らずの日本語がかわいい
って思う人もいるので、それは好みの問題でしょう。
と、珍しく真面目に語ってみました。
私もまだまだ勉強中ですが、本質をとらえた努力を重ねていきたいと思います。