吉村京花☆歌う門には福来る

Jazz, Bossa Nova, Sambaを愛するシンガー、吉村京花のブログです。

信楽の旅

2023年07月05日 | 紀行
5月1日
たぬきの置物が有名な陶芸の街、信楽(しがらき)へ。
なぜ信楽かというと、
我が推しの伊藤健太郎くんが2019年後期のNHK朝ドラ「スカーレット」で
主人公の息子・川原武志役を演じた舞台となった地だからです。
もともと陶芸に興味があったということもあり、
この機会にぜひと訪れました。

JR草津線貴生川(きぶかわ)駅から信楽高原鉄道に乗り換え。
一度乗ってみたかったのです。
車体は忍者のデザイン。
信楽町のある甲賀(こうか)市は甲賀忍者の郷としても知られています。


風を感じながら森を抜けて行く
♬高原列車はラララララ 行くよ~
という歌を思い出します。

おりしも藤の花盛りで、新緑に映える紫のかたまりが美しい


終点の信楽駅ではたぬきさんがお出迎え


駅前ではちょうど陶器市が開かれていました。

忍者のたぬきさんもいる


信楽伝統産業会館で信楽の陶芸の歴史を学ぶ展示を見てから

今回の最大の目的である旧信楽伝統産業会館で開催中の
特別展「テレビドラマの世界」~スカーレットの舞台 甲賀市信楽~
を見学しました。
(撮影許可いただきました)
かわはら工房だ~!
ここで武志が、おかあちゃんが作業してたんだな~
水のお皿も



喜美子の穴窯


出演者のサインの入ったたぬきさん

サニーだ

あかまつだ~! 呑みに行きたい!!(そこかよ!)


武志の衣装を見ただけで、涙が……


主要登場人物大団円の「みんなの陶芸展」
ジョージ藤川先生のインパクトよ


ドラマの世界にしばし浸ったあとは
すぐ近くの新宮(しんぐう)神社へ

ドラマ前半で陶器業界の守護・繁栄を祈る火祭が行われる聖地として登場しました。

そこから「ろくろ坂」を上ります。
ROKUROと書かれたプレートが舗装路に埋め込まれているのもおしゃれ。


町じゅうに製陶所や陶器販売所、道端には陶製の置物



坂を上り切ると、大窯Ogamaと表示された登り窯が見えてきます。

すごい迫力。内部も覗ける

ここは『スカーレット』の DVD Vol.3の
特典映像「伊藤健太郎の信楽探訪」に登場したところ。
展示用に保存されている登り窯ですが、現在は稼働していません。
穴窯の焼成室が一つなのに対して、
登り窯は幾つもの焼成室を階段状に連ねて
斜面に作られています。
火と熱が高い所に登って行く性質を利用して
大量に製品を焼き上げることができます。
ガス窯が主流となった現在は
稼働している登り窯自体少ないそうです。
焚口はこんなふうになっているんですね。


ギャラリーも併設されています。


窯場の坂

最終回で武志と真奈ちゃんが歩いていた坂道。うるうる。


山文製陶所 ドラマで「丸熊陶業」として登場しました。

海鼠釉(なまこゆう)の深い青が特徴の火鉢が野積みされています。

火鉢は江戸時代から使われる暖房器具。
大物陶器を得意とする信楽では、古くから主力商品でしたが
特に戦後は一般家庭での需要が高まり、
信楽で生産されたものが全国の80%以上を占めるほどになったそうです。

火鉢の典型的な仕上げには海鼠釉(なまこゆう)が施されています。
深い青地に白い斑点が浮かび上がる様子が
海の生き物の海鼠に似ていることからきた呼び名だそうです。

その製法を明治時代の初期に開発・公開し、
信楽の窯業の発展に貢献したのが
陶芸家の谷井直方(たにいなおかた)です。
山文製陶所の奥にある谷寛(たにかん)窯ギャラリー・陶ほうざんは、
谷井直方氏の心意気を引き継いだ谷井眞方(しんぽう)氏が
昭和初期に創設した窯元。

明治時代の師範学校の講堂を移築した歴史的建造物の中に
工房とギャラリーがあります。
現在は3代目の谷井芳山(ほうざん)氏が受け継ぎ、
伝統を守りつつ若手陶芸家の育成にも力を入れているとのこと。
ここのギャラリーがとても魅力的。

登り窯以降に使用されオイルショックで使われなくなった重油窯も展示されていて
その内部も見られます。


芳山氏が海鼠釉を改良したシリーズ「源」の
深い青の美しさに強く心惹かれました。

まるで器の中に宇宙が見えるよう。
すっかり気に入ってしまい、ぐい飲みを購入しました。
晩酌が楽しみになります。

陶芸の街をそぞろ歩き
「スカーレット」の世界と信楽の歴史、
陶芸の奥深さを垣間見た旅。

ずっと来たかっただけに大満足でした。
7月19日には健太郎くんのファンクラブ主催の
イベント関西編が信楽で開かれます。
どんな会になるか興味津々です。
当選された方々楽しんでくださいませ。
最後まで、お読みいただきありがとうございました。

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